赤ちゃんがなんでも噛むときに知っておきたいこと

乳歯が生えてきた途端に赤ちゃんはなんでも噛むようになります。おもちゃ、服、自分の指や手、お母さんの乳首や腕、中には保育士さんやお友達まで噛んでしまい、お母さんはその対応に追われてしまいます。

とにかく手でつかめるものであれば、何でも口に入れてしまい、すっかり噛み癖がついてしまいことも。止めようと思っても、なんでも手当たり次第ぽいぽい口に入れますので、口や舌に怪我をしてしまうのでは?とハラハラしてしまいます。

赤ちゃんの噛み癖の原因は何でしょうか?赤ちゃんの噛み癖はやめさせたほうがいいのでしょうか、それとも時期が来ると自分でひとりでにやめてくれるのでしょうか?赤ちゃんがなんでも噛むときに知っておきたいさまざまな情報を幅広くご紹介していきます。

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赤ちゃんの噛み癖について

赤ちゃんの噛み癖について

赤ちゃんはあるときから、とにかく手にするものなんでも口に入れるようになります。赤ちゃんの噛み癖というと、生えかけの乳歯や歯茎がむず痒いことが第一原因だと思われますが、乳歯が生えてくる前の赤ちゃんも、いろいろなものを口に入れて舐めたり、しゃぶっていることがあります。

赤ちゃんはどうして手にするものを何でも口の中に入れて、舐めたり、噛んだりするのでしょうか?

赤ちゃんの噛む行為は発達の一段階

赤ちゃんの噛む行為は発達の一段階

赤ちゃんの体の運動機能に関しては、手足の筋肉が発達するよりも前に、口回りや顎の筋肉が発達します。これは手足の運動機能よりも、まずは母乳を飲むために口の周りや顎の筋肉を発達させることが必要になるため。

手足の筋肉を動かして、物を掴んだり、歩いたりできるようになるのは、月齢がもっと進んでからですが、口や口周りの筋肉は、母乳やミルクを飲むことで毎日繰り返し使います。これにより、赤ちゃんの場合もっとも早く機能が発達するのが、口内や口周りの運動ということになります。

運動と知覚の関係とは?

運動と知覚の関係とは?

まだ乳歯も生えていない赤ちゃんがなんでも口の中に入れてしまうのは、いわば無意識の行動。口の中にものを入れて、舐めたりしゃぶるという運動を通じて、赤ちゃんなりにものの特徴や性質を識別しています。

手足を自分の意思で動かすことのできない赤ちゃんでも、口の中にものを入れることで、硬い、柔らかい、冷たい、熱い、などの知覚を得ています。

乳歯も生えていない赤ちゃんですので、自分の自発的な意思により、ものを口に持ってくるわけではありませんが、母乳やミルクを飲むときのような感覚で、自分の指やガーゼなどを口に含んで舐めたり、噛んだりする行動が見受けられます。

赤ちゃんが噛んでしまう状況とは?

赤ちゃんがものを口に中に入れるのは、赤ちゃんの運動機能と知覚能力の発達の一過程。乳歯が生える前から物を口に入れる行動が見られますが、赤ちゃんの噛み癖が本格的に始まるのは、乳歯が生え始めてから。赤ちゃんがなんでも噛んでしまう理由や状況について具体的に見ていきましょう。

おもちゃ・ガーゼなどを噛んでしまう

おもちゃなどを噛んでしまう

遊んでいるときにおもちゃを噛んでしまう赤ちゃんも大勢います。後述する歯がため用のおもちゃであれば、心配ありませんが、硬いものや鋭利なもの、口に入れると害のありそうなものまで口に入れてしまいそうで、側で見ているお母さんはハラハラしてしまいます。

おもちゃ・ガーゼなどを噛んでしまう

おもちゃだけでなく、離乳食を食べさせるスプーンやフォークや食器、タオルやガーゼ、自分の服やお母さんの服の袖や襟まで口に入れて噛んでしまうことも。

ばい菌が口に入ってしまう、おなかを壊してしまうのでは?口の中を切ってしまうのでは?歯ならびや歯茎に悪影響があるのでは?といろいろ心配になってしまいます。

おもちゃを噛んでしまうときの注意点

おもちゃを噛んでしまうときの注意点

噛み癖が本格化した場合には、赤ちゃんに与えるおもちゃを慎重に選ぶようにしましょう。赤ちゃんが口に入れて間違って飲み込んでしまいそうなものや、口の中を切るおそれのあるもの、明らかに害がありそうなものは赤ちゃんの周囲に置かないようにしましょう。

赤ちゃんが誤飲するおそれのあるものについて、お母さんやお父さんがしっかり把握しておくことが必要です。赤ちゃんの噛み癖をやめさせるには少し時間がかかります。

赤ちゃんの次の動きは、24時間側にいるお母さんでも予測できません。おもちゃだけでなく、赤ちゃんが手に持つ離乳食用の食器やその他のベビーアイテムについても、日ごろから注意を払い、購入する際には赤ちゃん用に作られた安全性の高いものを選んであげましょう。

歯がため用おもちゃを与える

歯がため用おもちゃを与える

乳歯が生え、おもちゃで遊べるようになった赤ちゃんには、ぜひ歯がため用のおもちゃをあげましょう。乳歯が生えはじめた時期は、噛む練習をするのに絶好のタイミング。

母乳やミルクを飲むことと、離乳食を食べることはまったく別のもの。歯がため用のおもちゃを噛んでもらうことにより、食べ物を咀嚼するのに必要な唇、歯、舌、歯茎を動かす運動が出来ます。

歯がため用おもちゃは、赤ちゃんに噛んでもらうために作られたものですので、赤ちゃんがどんなに噛んでいてもお母さんも安心して見ていられます。乳歯が生える時期にしっかり歯がためをすると、歯並びや歯の生え方にも良い影響があるといわれています。

お友達や保育士さんなどを噛んでしまう

お友達や保育士さんを噛んでしまう

おもちゃを噛んだり、タオルや服を噛んでしまうだけならまだしも、噛み癖の対象がお友達や保育士さんにまで及んでしまうと、お母さんはその対応に苦慮します。

お友達や保育士、兄弟姉妹、おじいちゃんやおばあちゃんを噛むことを放置しておくと、お母さんやお父さんに対して苦言や苦情が寄せられることも覚悟しなければなりません。また卒乳したあとも、お母さんやお父さんを噛む癖が抜けきれない場合は、きちんと言って聞かせなけば、許されたものと勘違いしてしまいます。

赤ちゃんが人を噛む癖はどうしたらやめさせられるのでしょうか?

赤ちゃんの噛み癖をやめさせる方法とは?

赤ちゃんの噛み癖をやめさせる方法とは?

赤ちゃんが人を噛んでしまったときは、その場で噛んではだめと注意しましょう。このとき大声で怒ったり、いつもと違う剣幕で叱るのではなく、普段よりも一トーン落として、落ち着いた声で一言噛んじゃだめよ、と注意します。

注意したあとしばらく赤ちゃんの側から離れるとさらに効果的。そのあともう一度赤ちゃんの側に行き、もう一度だけ噛んじゃだめよ、と言っておきます。赤ちゃんに考える時間を与えるようにし、何をしてはいけないのか、赤ちゃんなりに考えてもらうよう仕向けます。

くどくど叱らない

くどくど叱らない

まだ理解力や言語能力が未発達な赤ちゃんをくどくど叱ってもあまり効き目はありません。がみがみ叱るよりも、噛んだら嫌なことが起こることを反復理解させるようにしましょう。

ダメよ、と一言注意して赤ちゃんの側を離れることにより、噛んだらお母さんが離れてしまう、だから噛まないようにしよう、と理解してもらうことが目的です。

噛まれないようにする為には

噛まれないようにする為には

赤ちゃんによっては、噛む前に楽しそうに笑う、にやっとするなど、これから噛みますよという合図をくれる子もいます。受け身的な対応ですが、噛まれそうなときは即座に赤ちゃんから離れるようにしましょう。

赤ちゃんの噛み癖は所詮一時的なもの。噛み癖はそのうち自然におさまってきますので、しばらくの辛抱と考え、できるだけ噛まれないようにする努力も必要です。

赤ちゃんの個性で対処の仕方を考える

赤ちゃんの個性で対処の仕方を考える

噛み癖をなおしてもらおうと、どんなに言って聞かせてもなかなか状況が改善されないこともあります。赤ちゃんにも個性があり、お母さんに一言注意されただけで素直に言うことを聞く子もいれば、お母さんやお父さんの小言にまったく動じない子もいます。

赤ちゃんの噛み癖をなおすには、一人一人の赤ちゃんの個性や行動パターンに応じて対処することが大切です。

赤ちゃんのことは毎日側にいるお母さんやお父さんがいちばんよく理解できるもの。噛み癖に注意したあとの赤ちゃんの様子を注意深く見守り、どうしたら噛まないようになるか、よく考えて対処法を練りましょう。

なんで誰でも噛んでしまうの?嫌いなの?

誰でも噛んでしまう?嫌いなの?

授乳や寝かせつけの際に噛まれる可能性がもっとも高いため、赤ちゃんに噛まれるのは圧倒的にお母さんが多いのですが、中には保育士さんやお父さんやおばあちゃん・おじいちゃんを噛んでしまう赤ちゃんもいます。

赤ちゃんにいきなり噛まれると、もしかして嫌われているのでは?と思うお父さんもいるようですが、赤ちゃんが噛むのは身近にいる人。赤ちゃんがお母さんやお父さんを噛むのは嫌っているわけではありませんので、感情的にならないよう注意しましょう。

お母さんの乳首や腕を噛む

お母さんの乳首や腕を噛む

乳歯の生えてきた赤ちゃんは、授乳中に時としてお母さんの乳首や胸をがぶりを噛んでしまいます。噛み癖は授乳以外のときにも見られ、抱っこをしているときや寝かせつけのときに、いきなり肩や腕、首を噛まれて、毎日痛い思いをしているお母さんも少なくありません。

赤ちゃんが自分で卒乳するまでは授乳を続けようと考えていても、毎日毎日授乳の際に乳首や胸を噛まれてしまい、やむなく授乳を中止し、ミルク育児に切り替えるお母さんもいるほど。

手加減なく赤ちゃんに乳首を噛まれると激しい痛みを伴うだけでなく、乳首に傷がついてしまい、授乳出来なくなることも。赤ちゃんはどうしてお母さんの乳首を噛んでしまうのでしょうか?推測される原因についていくつか下に挙げてみましたので、思い当たることがないかどうか確認してください。

遊び飲みをしている

遊び飲みをしている

母乳を飲んでいる合間に四方を眺めたり、お母さんの手やおっぱいを触るようになったら、遊び飲みが始まったと考えて間違いありません。生後すぐの赤ちゃんは一心不乱に母乳を飲みますが、月齢が上がるにしたがって、授乳中に他のことに関心を向けるようになります。

赤ちゃんの中には母乳を飲み終わったにも関わらず、お母さんの乳首を口に含んだまま、遊び飲みをする子もいます。乳首を甘噛みするのは遊び飲みの可能性もあります。

母乳の出方が悪い

母乳の出が悪かったり、乳首からうまく飲めない場合に思わず乳首を噛んでしまうこともあります。授乳する体勢が悪い、赤ちゃんの口がうまく乳首にフィットしていない、乳首の形状に問題があり飲みにくいなど、母乳を飲みたいにも関わらず、うまく飲めない状況があるときに乳首や乳輪を噛んでしまいます。

母乳の味がいつもと違う

母乳の味がいつもと違う

お母さんの体調が悪いとき、薬を服用しているとき、カフェインやアルコールなどをたくさん摂取したときに一時的に母乳の味が変わることがあります。

赤ちゃんにも味覚の感覚があり、母乳やミルクの味を判断することが出来ます。母乳の味が普段と違うと、美味しくない、いつもと違うと感じるようです。赤ちゃんがお母さんの乳首を噛んでしまうのは、母乳の味に違和感を感じているせいかも知れません。

歯が生えかけていてむず痒い

歯が生えかけていてむず痒い

乳歯が生えかけている状態の赤ちゃんは、歯茎がなんとなくむず痒く、そのため授乳の際に口に含んだお母さんの乳首を噛んでしまうようです。

歯茎のなんともいえないむず痒さを少しでも解消しようとして、授乳中だけでなく、お母さんに抱っこされているときや、遊んでいるときに思わずお母さんの肩や腕、首などを噛んでしまうことがあります。

お母さんの乳首を噛むのをやめさせる方法とは?

お母さんの乳首を噛むのをやめさせる方法とは?

赤ちゃんの噛み癖は一時的なものとはいえ、痛みを敏感に感じてしまう乳首を授乳のたびに噛まれてしまうと、授乳を断念せざるを得なくなることもあるでしょう。

乳首を噛まれることで乳首に傷がついてしまい、直乳が出来なくなり、搾乳をして哺乳瓶であげるという二度手間を迫られてしまいます。

赤ちゃんに乳首を噛むことをやめてもらうにはどんな方法が効果的でしょうか?

痛くても過剰に反応しないようにする

痛くても過剰に反応しないようにする

あまりの痛さにかん高い声で痛い!と言うのは控えましょう。痛いのをぐっと堪えて普段よりも少し低めの声を心がけ、痛いのでやめて、と一言言うようにします。

授乳をしている赤ちゃんをくどくど怒っても、言うことを聞いてくれることはありません。普段よりも高い声で反応すると、赤ちゃんは面白がり、遊んでくれていると勘違いしてしまうことも。噛むと面白いことがあると思わせないように注意しましょう。

噛まれたら授乳を中断してみる

噛まれたら授乳を中断してみる

遊び飲みで噛んでいる赤ちゃんもいますので、乳首を噛まれたら即座に授乳をいったんやめるようにしましょう。

噛んだら母乳はもらえない、ということを経験で理解してもらえるよう、赤ちゃんの噛み癖がなおるまでこれを繰り返します。

乳頭保護機を使ってみる

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赤ちゃんの噛み癖がなかなかなおらない場合は、乳頭保護機(ニップルシールド)を使うことも考えてみましょう。

乳頭保護機は赤ちゃんにとって母乳が飲みやすくなるだけでなく、赤ちゃんの噛み癖からお母さんの乳首を保護してくれます。

搾乳して哺乳瓶からの授乳に切り替える

搾乳して哺乳瓶からの授乳に切り替える

いろいろな方法を試してもどうしても授乳中の噛み癖がなおらない場合は、搾乳して哺乳瓶で飲ませる方法もあります。毎回直母はやめて、哺乳瓶での授乳と交互で行う方法もあります。

赤ちゃんの噛み癖がひどく、乳頭が傷つくほどであれば、完全直母にこだわらず、自分と赤ちゃんにとってもっとも安心できる方法で授乳を行うようにしましょう。

まとめ

赤ちゃんがなんでも噛んで困っているときに知っておきたいさまざまな情報ををご紹介しました。赤ちゃんがものを噛んでしまう原因は月齢によってさまざま。乳歯がむず痒い、母乳の出方が悪い、イライラ発散など、赤ちゃんの月齢や発達段階によって、噛んでしまう理由は異なります。

赤ちゃんの噛み癖を治すにはまずどうして噛んでしまうのか、その原因を見極めることが大切。赤ちゃんの噛み癖が習慣化し、一緒に遊んでいるお友達まで噛むようになると、お母さんはその対応に追われてしまいます。赤ちゃんの噛み癖が面倒な方向に進まないよう、赤ちゃんの様子を綿密に観察し、必要に応じて適切な対応を取ることが求められます。

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