育児ノイローゼについて知っておきたいこと

出産前は、産まれてくる赤ちゃんのことを思い浮かべて幸せな気持ちに浸ることが多かったはずです。しかし、いざ赤ちゃんが産まれてみると、幸せの余韻に浸る間もなく怒涛の育児が待ち構えています。思うようにいかない育児や生活に、ついイライラしてしまうことも多いのではないでしょうか。

ただ、そのイライラが加速すると、育児ノイローゼに発展する可能性があります。軽度の育児ノイローゼ―なら、多くのお母さんが経験していると言われるほどです。気づかないうちに、自分も育児ノイローゼになっている可能性もあるでしょう。

そこで、育児ノイローゼはどんな症状なのか、原因や対処方法など詳しい情報を幅広くご紹介していきましょう。

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育児ノイローゼとは?

育児ノイローゼとは?

育児ノイローゼとは、自分の感情や身体をコントロールできなくなってしまった状態のことを言います。悲しくもないのに涙が出たり、お腹がいっぱいなのに食べ物を口にしてしまったり、気づいたら赤ちゃんに手をあげてしまっていたなんてこともあります。

育児ノイローゼは、知らないうちにかかっている可能性のあるもので、本人も周囲もなかなか自覚できないことが難点です。育児ノイローゼにかかると、全てのことが嫌になって、育児放棄や家出、また離婚にまで発展する可能性があります。そうならないためにも、育児ノイローゼのことをしっかり知っておきましょう。

どんな症状が育児ノイローゼなのか

育児ノイローゼという言葉はよく聞いても、具体的にどのような症状のことを言うのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、育児ノイローゼの可能性がある項目について、細かくご紹介していきましょう。

1)落ち込んだり涙が出たりする

落ち込んだり涙が出たりする

育児ノイローゼの症状として、少しのことで落ち込んだり、悲しい気持ちになったり、涙が流れてしまうことがあります。赤ちゃんが泣いている理由がわからないからと、母親失格だと泣いてしまうケースが多いようです。

大したことではないとわかっていても、胸はえぐられるように苦しくなり、涙が止められなくなってしまうのです。

2)イライラしてしまう

イライラしてしまう

育児ノイローゼの症状として、少しのことでイライラしてしまうことがあります。ちょっと食べ物をこぼしただけでイライラしたり、夫が帰る予定の時間を過ぎてイライラしたり、時には何も理由が無くても無性にイライラしたりすることもあります。

イライラの頻度が増えれば増えるほど、育児ノイローゼは深刻になってきていると言えるでしょう。

3)周囲にあたってしまう

周囲にあたってしまう

育児ノイローゼの症状として、周囲にあたってしまい暴言を吐いたり叩いたりしてしまうことがあります。特に夫に対して攻撃的になるケースが多く、実の両親や義母義父にも範囲が広がるケースがあります。

せっかく赤ちゃんを観に来てくれた人にも冷たい態度をとってしまうこともあるため、後から自己嫌悪に陥ってしまうこともあるでしょう。

4)倦怠感が強い

倦怠感が強い

育児ノイローゼの症状として、常に倦怠感が付きまとうことがあります。産後しばらくの間は身体が思うように動かせないことが多いですが、日にちが経っても変わらず倦怠感が取れず、常に疲労を感じてしまいやすくなるのです。

どれだけ休んでも、眠っても倦怠感が取れない時は、育児ノイローゼの可能性があると言えるでしょう。

5)無気力が続く

無気力が続く

育児ノイローゼの症状として、無気力が続いてしまうことがあります。家事をしようと思っていても身体が動かなかったり、スーパーで買い物をしようと思っていても、入り口で立ったまま過ごしてしまったり、赤ちゃんのオムツ交換にも時間がかかってしまったりします。

無気力が続くと表情もなくなり無表情になってきます。周囲に無表情を指摘されたら、育児ノイローゼの可能性を考えるべきだと言えるでしょう。

6)睡眠が安定しない

睡眠が安定しない

育児ノイローゼの症状として、睡眠が安定しないことがあります。もともと赤ちゃんの生活リズムや世話の関係で、お母さんは産後しばらく不規則な睡眠になりやすい期間が続きます。しかし、疲れているのに眠れなかったり、眠ったとしても夢を見て逆に疲れてしまったり、すぐに目が覚めたりしてしまう場合、育児ノイローゼの可能性があると言えるでしょう。

7)食欲がコントロールできない

食欲がコントロールできない

育児ノイローゼの症状として、食欲がコントロールできなくなることがあります。食べているつもりなのにどんどん痩せていったり、逆に増えていったりする場合、食欲をコントロールすることができなくなっている可能性があります。

食べる量が極端に減ってしまうと、母乳の出にも影響するため、赤ちゃんを泣かせてさらに悪いスパイラルに陥る場合もあります。気づいたら体重が減っていた、気づいたら体重が増えていたという方は、要注意と言えるでしょう。

8)孤独を感じる

孤独を感じる

育児ノイローゼの症状として、孤独を強く感じてしまうこともあります。日中赤ちゃんと2人きりで過ごすことが多いお母さんほど、孤独だと感じやすくなりますし、孤独に慣れて人と話すことも消極的になっていく傾向があります。

孤独を感じることで、さらに自分の殻に閉じこもり孤独な状況を加速させてしまうので、早めに生活リズムを変える必要があるでしょう。

9)パニックになる

パニックになる

育児ノイローゼの症状として、パニックになってしまうことがあります。ちょっとテーブルのコップを倒しただけなのに、どうしたらいいのかと慌ててタオルを探し続けたり、ティッシュで何度も拭いたりしてしまいます。

何かハプニングが起こった時に、冷静に対処できないことが続いたら、育児ノイローゼの可能性があると言えるでしょう。

10)プチ虐待をしている

プチ虐待をしている

育児ノイローゼの症状として、気づいたら赤ちゃんにプチ虐待してしまっていることがあります。泣いているのに抱っこをしなかったり、おむつを何時間も交換しなかったり、泣き止まない赤ちゃんを激しく揺さぶったり、押さえつけたり、叩いたりしてしまうこともあるでしょう。

このような状態があると、育児ノイローゼは加速し、本格的な虐待へと発展する恐れがあるので注意が必要です。

なぜ育児ノイローゼになるのか

育児ノイローゼの症状をご紹介したところで、お母さんはなぜ育児ノイローゼになってしまうのでしょうか。育児ノイローゼになるのには、さまざまな原因がありますので、ご説明していきましょう。

出産の影響が続いている

出産の影響が続いている

育児ノイローゼになりやすいのは、出産によるダメージが影響し続けているからです。赤ちゃんを出産すると、骨盤が大きく開いて不安定になり、思うように身体が動かせなくなってストレスが溜まってしまいます。また、出産により子宮が傷ついたり、会陰切開や帝王切開を行ったりするため、身体に痛みを感じやすくなります。

さらに、それまで活発に分泌されていた女性ホルモンが激減するため、体調も気持ちも思うようにコントロールできなくなってしまうでしょう。身体や気持ちが不安定な状態が続くと、お母さんは強い不安を感じ、そこから抜け出せなくなってしまうのです。

育児への戸惑いが強い

育児への戸惑いが強い

育児ノイローゼになりやすいのは、育児への戸惑いが大きいからかもしれません。特に初めての育児の場合、赤ちゃんをどう育てていけばいいのか、わからなくなってしまうことも多いでしょう。

そんな時、周囲に相談できる人がいないとどんどん孤独になっていき、育児への戸惑いが増えていってしまうのです。

孤独な育児になりやすい

孤独な育児になりやすい

育児ノイローゼになりやすいのは、赤ちゃんと2人きりで過ごす時間が多く、孤独な育児になりやすいのもひとつの原因です。

夫が仕事で忙しくなかなか家事や育児を手伝ってくれない場合や、実家が遠方にある場合は、どうしても孤独な育児に陥りやすく、誰も助けてくれないと思い込むようになってしまうのです。

真面目で完ぺきを求めすぎる

真面目で完ぺきを求めすぎる

育児ノイローゼになりやすいのは、真面目な性格で完ぺきを求めすぎてしまう人に多くみられます。出産前まで、完璧に仕事や家事をこなしていた方ほど、責任感が強く自信もあるため、産後に思うようにできないことにショックを受けてしまうのです。

こんなはずはない、自分はもっとできるはずだと追い込んでしまうため、結局自分の首を絞めて育児ノイローゼになっていってしまいます。

育児ノイローゼの改善方法

育児ノイローゼになっていると感じたり、周囲から指摘されたりした時は、どのように対処していけばよいのでしょうか。具体的な改善方法についてご紹介していきましょう。

人との交流を持とう

人との交流を持とう

育児ノイローゼを改善していくためには、まず人との交流を持つようにしましょう。身近な夫に話をしたり、実の両親や義母義父と会話を持ったり、育児の疑問やストレスを理解してもらったりするようにします。

一緒に育児について考えてもらうことで、1人きりの孤独な育児という認識から、家族みんなで育てるという認識に変わっていくでしょう。

また、夫や家族となかなか時間が取れない方は、地域のファミリーサポートを依頼して、家事を手伝ってもらいながら雑談をしたり、地域の交流センターに出かけて、同じ悩みを持つお母さんと離したりするようにしましょう。

良いお母さんを目指しすぎない

良いお母さんを目指しすぎない

育児ノイローゼを改善していくためには、「良いお母さん」をやめるようにしましょう。良いお母さんになろうと、育児も家事も完璧にこなそうとすると、疲れ切って育児ノイローゼになってしまうからです。

100%完璧なお母さんなどいませんし、それを目指す必要もありません。赤ちゃんにとって、お母さんは存在しているだけで充分だということを理解し、いつもの50%できれば上出来だと自分を認めてあげるようにしましょう。

責め癖から褒め癖へ

責め癖から褒め癖へ

育児ノイローゼを改善していくためには、自分を責めてしまう癖をやめて、褒める癖をつけるようにしましょう。例えば「またお惣菜で夕飯をラクしてしまった」と責めるのではなく、「忙しくても夕飯を作ろうという気持ちがあってエライ」と褒めましょう。

「今日はここまでしかできなかった」よりも、「今日はここまですることができた」と切り替えることで、気持ちがずいぶん楽になってきます。

1人の時間を作ろう

1人の時間を作ろう

育児ノイローゼを改善していくためには、1人の時間を作るようにしましょう。産後の体調が落ち着いてきたら、1時間でも構いませんので夫や家族に預けて、カフェでお茶を飲んだり、ショッピングを楽しんだりしましょう。

いつも赤ちゃんと一緒が当たり前の状況になっていますが、1人になることでフッと肩の力が抜けて、気持ちをリフレッシュすることができます。

1人の時間なんて贅沢!と思わず、より良い育児と家族の関係を築くためにも、1人の時間を大切に過ごすようにしましょう。

SNSを活用する

SNSを活用する

育児ノイローゼを改善していくためには、人と交流を持つことが大切です。しかし、なかなか外に出かけられないという方もいらっしゃるでしょう。

そんな時は、育児日記としてSNSを活用してみてはいかがでしょうか。育児の悩みや今日の出来事など、些細なことでも発信することでリアクションがあるからです。同じ悩みを持つ人がいるとわかるだけでも気持ちが和らぎますし、孤独だと感じることも少なくなってくるでしょう。

SNSなら、匿名やニックネームで活用することもできるため、気兼ねなく育児の悩みを相談できるのも大きなメリットのひとつです。

病院に相談するのもあり

病院に相談するのもあり

育児ノイローゼをどう改善したらいいのかわからない、改善しようとしていても気力がわかないという時は、専門家にサポートしてもらうのもひとつの方法です。専門家なら、的確にアドバイスをしてサポートしてくれるので、1人で行うよりも早く育児ノイローゼを改善することができるでしょう。

まとめ

育児ノイローゼについて詳しくご紹介しました。育児ノイローゼは、自分でも気づかないうちになっている可能性があるものです。1人で全てを抱え込んでしまうと症状が悪化していき、悪いスパイラルに陥りやすくなるので、早めに改善していくようにしましょう。

育児ノイローゼが悪化すると、産後鬱になったり、虐待に繋がったりする可能性もあります。そうならないためにも、完璧主義をやめて周囲に助けを求め、みんなと一緒に赤ちゃんを育てていく意識に切り替えていってください。

育児は1人で行うと大変なことですが、周りの人たちと助け合いながら行うことで楽しくしていくことができるので、少しずつ意識を変えていってください。

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