赤ちゃんの暖房の仕方(暖房器具 気を付ける点など)で知っておきたいこと

気温が下がり、部屋に暖房を入れるようになると気になるのが赤ちゃんの暖房。部屋が冷え過ぎると赤ちゃんに風邪を引かせてしまいそうで不安に感じますが、暖房をきかせ過ぎるのはかえって良くないとも聞きます。

赤ちゃんの平熱は大人よりも高く、体温調節機能もまだ未熟。赤ちゃんに快適に過ごしてもらうには、室温と湿度に常に配慮することが必要です。日中のお昼寝と夜間寝るときの室温は変えるべき?夜間は赤ちゃんの暖房は要る?要らない?赤ちゃんに安全な暖房器具とは?授乳中の暖房の仕方やコツは?など、赤ちゃんの暖房の仕方については、分からないことや疑問なことがたくさんあります。

赤ちゃんの暖房のコツやポイントに関するさまざまな情報を幅広くご紹介します。赤ちゃんにとって快適な空間をぜひ作ってあげましょう。

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赤ちゃんの体温調節機能の発達とは?

赤ちゃんの体温調節機能の発達とは?

赤ちゃんの暖房の仕方について考える前に、まずは赤ちゃんの体温調節機能について押さえておきましょう。生まれたばかりの赤ちゃんの体温調節機能はまだ未発達。月齢が上がるとともに徐々に体温調節機能が発達していきます。

視床下部の体温調整機能について

大人は外気温・湿度の変化に応じて、血管を収縮・拡大させることにより、皮膚の表面から熱を逃がす、あるいは熱を逃がさないようにします。体温調節の指令を出すのは、脳の視床下部。視床下部にたくさんの機能があります。

体温調節の他にも、昼夜のリズムを整えるはたらき、睡眠、摂食行動、自律神経系統の制御など、体のはたらきにとって重要な機能がたくさん備わっています。

赤ちゃんの視床下部の機能の発達

赤ちゃんの視床下部の機能は生後3ヶ月頃から始まり、4歳頃になってはじめて完成します。生まれたばかりの赤ちゃんは視床下部の機能がはたらいていませんので、当然体温調節もできません。

赤ちゃんの体温調節機能が整うまで、少なくとも3、4歳になるまでは、お母さんやお父さんが室温や衣服に十分注意してあげましょう。※参照1、2

赤ちゃんの体温の特徴

赤ちゃんの体温の特徴

上に挙げたとおり、赤ちゃんの体温調節機能はまだ未熟。外気温の変化に伴って上がりやすく・下がりやすいという特徴があります。赤ちゃんの体は小さいにも関わらず、皮膚の表面積の割合は大きく、このこともまた体温が上がりやすく、下がりやすい傾向に拍車をかけます。

赤ちゃんの暖房を考える際には、この点に十分に配慮することが大切。赤ちゃんが寒そうにしているからといって、室温設定をあげ過ぎたり、衣服を着せ過ぎると、熱が異常にこもってしてしまい、体温が急上昇。その結果具合が悪くなることもあります。

反対に暖房をまったく入れないと、室温が低くなりすぎ、赤ちゃんが低体温になるリスクが生じます。赤ちゃんが安全かつ快適に過ごせるよう、適切な暖房で室温と湿度を上手に調節してあげることが重要です。

赤ちゃんにとって快適な室温・湿度とは?

赤ちゃんにとって快適な室温・湿度とは?

赤ちゃんにとって快適な室温は、季節によって異なります。厚生労働省が発表している保育園での室温設定の目安によると、夏のエアコンは26℃から28℃、冬の暖房設定は20℃から23℃が望ましいとのこと。また湿度に関しては40%から60%程度が適当とされています。

赤ちゃんと大人では快適に感じられる温度が異なります。冬の寒い時期に室温を20℃に設定するのは、寒がりの大人にとっては少し低く感じられるかもしれませんが、赤ちゃんにとって快適な室温設定を優先するようにしましょう。大人の方は重ね着をしたり、羽織るものを用意しておくと便利です。

赤ちゃんの暖房のポイントとは?

赤ちゃんのいる部屋の日中の暖房について詳しく考えてみましょう。暖房器具として何を使用するか?換気はどの程度行うべきか?加湿器は要るの?など、赤ちゃんの暖房についてはいろいろと注意すべきポイントがあります。

どんな暖房器具を使うべき?

赤ちゃんがいる部屋の暖房にはどんな器具が適しているのでしょうか?安全面、効率性、コストなどの点から考慮して選ぶべきですが、これは部屋の広さや間取り、外気温、赤ちゃんの月齢などによって変わってきます。まずは基本的なポイントを知り、その上でどれがもっとも適しているか決めましょう。

エアコン

エアコン

エアコンは室内の温度を一定に保ち、広い部屋でも暖められるというメリットがあります。石油ストーブのように赤ちゃんが誤って触ってしまい、やけどをするという心配もありませんので、安全面での不安がありません。

デメリットはというと、部屋の乾燥が気になること、節電や効率に配慮しなければ電気代が増えること、エアコンの吹き出し口やフィルターを定期的に掃除しなければならないことです。

オイルヒーター

オイルヒーター

オイルヒーターによる暖房は、パイプの中に密閉された燃えにくい性質(難燃性)のオイルを電気によって温めることにより熱を発生させる仕組み。燃焼させないので、二酸化炭素の発生がなく、室内の空気を汚しません。

また本体の重量があり、転倒のおそれもないこともメリット。熱を放出する部分もそれほど熱くならないため、やけどのリスクもあまりありません。熱風を噴きだしませんので、目に見えない塵や埃が舞い上がる心配がないこともメリットのひとりに挙げられます。内部に密封されているオイルはそのままずっと使えますので、オイルの交換の必要もなく、お手入れも楽。本体のフィンと呼ばれる部分を拭き掃除するだけですみます。

デメリットはというと、熱風を噴きだすのではなくパイプからの放熱で暖めるため、部屋全体が暖まるまで時間がかかること。また電力を大きく使う古いタイプのオイルヒーターの場合、電気代がかさんでしまうことがあります。コストの軽減を考える際には、製品の機能を選ぶことがポイントです。

多機能オイルヒーター

最近では温度調節機能やタイマー、ワット数の調節など、あると便利なさまざまな機能がついた製品がたくさん手に入るようになりました。転倒を想定して、本体の角度が大きく変わったら自動的にオフになる機能や、フィン部分のガード、サーモスタッド機能、チャイルドロック機能、パワー切り替え機能など、赤ちゃんのいる家庭でも安心して使用できるものがお勧めです。

ホットカーペット 床暖房

ホットカーペット 床暖房

床からぽかぽか暖めてくれる床暖房は、赤ちゃんが触ってやけどするおそれがありません。また燃焼タイプの暖房器具のように、転倒して火災が起きるという心配もありませんが、設定温度によっては低温やけどのリスクが生じてしまいます。

ホットカーペットのデメリットは部屋全体を暖められないこと。赤ちゃんの遊んでいる場所をスポット的に暖めることはできますが、部屋全体を暖めることはできません。ホットカーペットの上にクッションや座布団を置くと、その部分に熱がこもってしまい、高温になることもあります。

低温のまま長時間放置するとダニの温床になることもありますので、こまめな掃除を行う、ダニ対策機能のついた製品を選ぶなどの工夫が必要です。

石油ストーブ・ハロゲンヒーター・ファンヒーターなど

石油ストーブ・ハロゲンヒーター・ファンヒーターなど

このような暖房器具は吹き出し口から熱風が出てきますので、赤ちゃんのいる場所から離れたところに置く必要があります。また表面部分も熱くなりますので、よちよち歩きを始めた赤ちゃんが誤って触らないように、ガードやベビーゲートを設置することも考えましょう。

すぐに部屋が暖まるファンヒーター

つけてすぐに部屋が暖まるのが石油ファンヒーターやガスファンヒーター。とくに気温の低い日の朝に重宝します。また燃焼する際に水蒸気が発生しますので、部屋の乾燥が気になるお母さんにお勧めですが、不完全燃焼にならないよう、こまめに換気を行うことが重要です。

赤ちゃんのいる部屋で暖房器具を使う際の注意点

赤ちゃんのいる部屋で暖房器具を使う際に注意しなければならないポイントを挙げてみましょう。大人と違い、赤ちゃんには触ると危険なものの判断がつきません。ハイハイやよちよち歩きを始めたばかりの赤ちゃんは、お母さんがちょっと目を離したすきに、ストーブやヒーターの表面に触れてしまうこともあります。赤ちゃんの暖房器具を選ぶ・使う際に最も注意すべきことは、安全を確保すること。赤ちゃんの安全を最優先するための注意点を考えてみましょう。

燃焼する暖房器具は換気を忘れずに

燃焼する暖房器具は換気を忘れずに

燃焼タイプの暖房器具を使用する際には、必ずこまめに換気を行うようにしましょう。換気を行わずに石油ストーブなどの暖房器具を使用していると、室内に排気ガスが充満し、空気が汚れてしまいます。

また燃焼を続けることで、室内の酸素の濃度が低くなり、一酸化炭素中毒のリスクも増大します。排気ガスの出る暖房器具を利用する際には、1時間に一回は換気を行い、部屋の空気を入れ換えることが大切です。

乾燥に注意すること

乾燥に注意すること

石油ファンヒーターのように水蒸気が発生する暖房器具は別として、その他の暖房器具で部屋を温めていると室内が乾燥してしまい、赤ちゃんが喉を痛めたり、皮膚にかゆみやかぶれができるおそれがあります。

一日中暖房を入れたままにする際にはとくに注意を払い、必要であれば加湿器を使うようにしましょう。加湿器がない場合は、濡れたタオルや洗濯物を干すことで部屋の湿度を適度に保てます。

赤ちゃんの衣服を工夫する

赤ちゃんの衣服を工夫する

寒いからといって暖房の設定温度を高くすると、コストが上がるだけでなく、部屋全体が暖まりすぎてしまい、乾燥や空気の汚れがひどくなります。部屋全体の設定温度を高くする前に、まずは赤ちゃんの衣服を見直してみましょう。

厚着は望ましくありませんが、背中やおなかを冷やさないよう、柔らかく暖かい素材の肌着を選んであげましょう。赤ちゃんのおなかや背中を触ってみて冷たくないか、汗をかいていないか、こまめに確認することがポイント。

室内の温度が高すぎると汗をかいてしまい、あせもができたり、汗が冷えることによりかえって体を冷やしてしまいます。

赤ちゃんの水分補給を忘れずに

赤ちゃんの水分補給を忘れずに

暖房のきいた室内にいると大人でも喉が渇いてしまいます。冬場は汗をかかないので水分補給の重要性を忘れがちですが、暖房による乾燥や暖かさで赤ちゃんは思いのほか汗をかいてしまいます。赤ちゃんの様子をよく観察し、水分不足にならないよう注意しましょう。

赤ちゃんの暖房は24時間必要?

赤ちゃんの暖房は24時間必要?

寒い季節の暖房ですが、赤ちゃんのいる部屋は24時間暖房をつけておかなければならないのでしょうか?それとも夜間寝ているときは暖房は切ったほうがいいのでしょうか?

日中は暖房をつけっぱなしにしていても、定期的に換気を行うことができますが、夜間は換気をすることが難しく、暖房をつけたまま寝ると乾燥が気になります。夜間の暖房についてはつけていても構わないという意見と、寝るときは暖房を消すべきという相反する二つの意見があります。二つの意見のメリット・デメリットについて考えてみましょう。

夜間は暖房は消すべき?

夜間は暖房は消すべき?

夜間は暖房を消すべきといわれるのは、室内の温度が低めのほうが眠りに入りやすく、良質な睡眠が得られるためです。人間の体は眠りに入る前に体温を自然に少し下げようとします。室内の温度が高すぎると体温がうまく下がらず、寝つきが悪くなります。

燃焼タイプの暖房器具の場合は換気の問題もありますので、就寝前までに室内を暖めておき、暖房を切ってから寝るという方も多いようです。

夜間の授乳

夜間の授乳

就寝時に暖房を切って寝ると、夜間の授乳の際にお母さんの体が冷えてしまいます。夜間の授乳のときだけ、体を冷やさないよう電気ストーブを使う方もいるようです。暖房を使わない場合には、上に羽織るものを用意しておくようにしましょう。赤ちゃん用には暖かいおくるみやベビーブランケットを用意し、体ごと包んで授乳するなどの工夫が求められます。

夜間も暖房をつけておく場合

夜間も暖房をつけておく場合

冬生まれの赤ちゃんの場合や寒い地域の場合など、24時間就寝中もずっと暖房を付けて過ごすほうが安心、という方もいます。室温が高いのも問題ですが、同様に低すぎるのもまた問題。赤ちゃんは大人のように抵抗力がありませんので、室温が低すぎると赤ちゃんに大きな負担をかけてしまいます。

夜間も暖房を付けておく場合には、空気清浄機付加湿器を使用をする、運転音が静かで空気を汚さない暖房器具を選ぶ、設定温度を低めにし、授乳の際は別の暖房器具を併用するなど、いろいろと工夫を凝らすことが求められます。

まとめ

赤ちゃんの暖房の仕方についていろいろな情報をあげてみました。赤ちゃんの体は小さく、体温調節機能もまだ十分に機能していないため、外気温の変化に伴って、体温が上がりやすく、下がりやすいという特徴をもっています。とくに生後すぐの赤ちゃんは外気の変化にうまく対応できませんので、お母さんやお父さんが細心の注意を払って様子を観察することが重要です。

赤ちゃんの暖房の仕方のコツを把握する第一歩は、赤ちゃんにとって快適な温度や部屋の環境に関するいろいろな情報を知ることにあります。外気の冷たい季節に、どうしたら赤ちゃんに快適に、そして安全に過ごしてもらえるか、赤ちゃんの暖房の仕方のポイントをしっかり覚えておくようにしましょう。

※参照1 富山県砺波市 こどもの発達 基本編 

※参照2 厚生労働省 保育園における適切な室温等

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