母乳いつからいつまで(初乳~卒乳 断乳)時期について知っておきたいこと

産まれたての赤ちゃんとの授乳タイムは、お母さんとしての喜びを感じる大切な瞬間ですよね。しかし、母乳はいつからいつまで続けるべきなのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

特に、母乳をいつまでにするのかは、さまざまな考え方があり意見もバラバラです。ひとつの意見だけに捕らわれず、さまざまな意見を総合的に判断して、自分らしい選択をするのが一番と言えるでしょう。

そこで、母乳をいつからいつまで与えるべきか、多種多様な意見について詳しくご紹介していきたいと思います。

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母乳とは?

母乳とは?

母乳を与える時期について考える前に、そもそも母乳と粉ミルクの違いをご存知でしょうか。最近は、粉ミルクも進化して母乳に負けないくらい、質のいい栄養を補給することができるようになりました。

しかし、母乳との大きな違いは、免疫や抗体を取り入れることができないということです。お母さんの母乳には、たくさんの免疫や抗体が含まれており、赤ちゃんはそれを摂取することでさまざまな病気と立ち向かうことができます。

風邪を引きにくかったり、いろんなウィルスや菌に負けたりしないのは、お母さんの母乳から免疫や抗体を受け取っているからなのです。

その点では、少しでも母乳を与えておいた方が良いという考え方の方が根強いと言えます。とはいえ、母乳の出方は人それぞれ違いがあり、もともと乳腺が細くて母乳が出ないお母さんもいらっしゃいます。免疫や抗体は、後からでも徐々についてくるので、あまり深刻に考えすぎないことも大切です。

母乳の原材料について

母乳の原材料について

母乳はお母さんのおっぱいから出てくるものですが、何でできているのかご存知でしょうか。実は、母乳の原材料はお母さんの血液なのです。

赤い色をしていないので不思議に思うかもしれませんが、血液が乳腺に吸収されるとき、赤い色の元となる赤血球は含まれないため、赤い色にならないのです。

お母さんの血液がどんどん母乳になって赤ちゃんに送られるため、栄養たっぷりの血液の状態にしておくことが大切です。質のいい母乳ほど、赤ちゃんはどんどん飲むようになるので、栄養面をしっかり強化しておきましょう。

質のいい母乳とは

母乳の原材料について

赤ちゃんが飲む母乳は、お母さんの血液から作られているため、質の良い母乳にするためには良い血液を作り出すことが必要です。良い血液にするためには、毎日の食生活をきちんと正しておく必要があるでしょう。

脂分が少なく、味付けもさっぱりとした和食を中心としておくと、バランスよく栄養を補給することができます。質の良い母乳にするためには、カルシウム、鉄分、ビタミンなどいろんな栄養素がたくさん必要です。

普通の食事量ではお母さんの栄養が足りないため、1食分増やすつもりで食べるようにしましょう。もし、栄養が足りていないとお母さんの身体からどんどん栄養が吸いとられていきます。

特にカルシウムが不足していると、お母さんの骨が溶かされて母乳になってしまうので、骨がスカスカにもろくなるので注意が必要です。

母乳が出る仕組み

母乳が出る仕組み

出産すると、胎盤に含まれていたエストロゲンの働きが弱まり、母乳を生み出すプロラクチンの働きが活発になります。このプロラクチンは、赤ちゃんのスイッチが必要で、お母さんの乳頭に吸い付くことでより活発に分泌されるようになります。

赤ちゃんが吸いついている乳頭に、いち早く母乳を運ぼうと、お母さんの身体からはオキシトシンというホルモンが分泌され、勢いよく乳頭へと運んでいくのです。つまり母乳は、赤ちゃんが求めることにより生成されるものだと言えるでしょう。

いつから 初乳 初期の母乳について

初乳 初期の母乳について

赤ちゃんを出産してから始めて与える母乳のことを「初乳」と言います。初乳にはたくさんの免疫や抗体、栄養素が含まれているのでいち早く赤ちゃんに飲ませてあげるのが理想的です。

まだお乳を吸うことに慣れていない赤ちゃんですから、最初はうまくいかないことも多いでしょうが、何度もチャレンジしていくうちにどんどん上手になっていくことでしょう。

大切なのは、お母さんが焦らないということです。お母さんが焦ってしまうと、身体にストレスがかかり母乳の出が悪くなってしまうので、リラックスすることが大切です。

母乳が出やすいようにマッサージしたり、水分補給したりしながら母乳が出やすい状況を作っていきましょう。

出産後どれくらいで出るの

出産すると、すぐに赤ちゃんに母乳を与えたくなるものです。しかし、出産後すぐに母乳が出てくるとは限りません。実は、出産するまで母乳を生成するために必要なホルモンが胎盤の影響により制限されているため、出産してすぐには母乳が出てこないことが多いのです。

母乳を生成するためのホルモンは、プロラクチンというもので、制限していたのは胎盤に含まれるエストロゲンです。出産と同時に胎盤が排出され、エストロゲンの働きが弱まりプロラクチンがきちんと働けるようになるのです。

母乳はいつからスタートできるかは、お母さんの身体次第とも言えます。できれば、出産後24時間以内に母乳を与えることが理想的ですが、乳汁は出産後1日~3日くらいかけて生成されていくため、出産直後に出ないことも多々あります。

授乳するタイミング 間隔

授乳するタイミング 間隔

赤ちゃんに母乳をあげ始めると、どのタイミングで授乳していけばいいのか迷ってしまうこともあると思います。基本的に、母乳なら赤ちゃんが求める限り与えて大丈夫とされているので、欲しがったらすぐにあげるようにしましょう。

授乳間隔としては、2時間から3時間おきになることが多いようですが、赤ちゃんにより1回で飲める母乳の量は異なります。少量しか飲めない赤ちゃんの場合、授乳間隔は狭くなりますから、それに合わせてこまめにあげるようにしましょう。また、一度にたくさん飲むことができる赤ちゃんは、授乳間隔が開きがちです。

授乳間隔が長くなりすぎると、乳腺が詰まったり乳房が張ったりしてお母さんとしては苦しくなることもあるので、定期的に搾乳してつまらせないように気をつけましょう。

母乳いつまで 離乳食をスタートしたら考え始める

離乳食をスタートしたら

基本的に生後5か月目くらいまで、赤ちゃんは授乳により栄養を補給します。しかし、離乳食をスタートしていくと授乳量は徐々に少なくなり、授乳間隔も広がっていくでしょう。そこで気になるのが、母乳をいつまで続けるかということです。

離乳食がスタートして間もない時期は、母乳やミルクから栄養をメインに摂っているため、イキナリ中断してしまうと赤ちゃんは栄養不足になってしまいます。

母乳を必要としなくなるタイミングとしては、離乳食後期~完了期にかけて検討すると良いでしょう。離乳食も後期~完了期にさしかかると、大人とほぼ同じものを食べることができますし、1日3回の食事でしっかり栄養を摂ることもできています。授乳回数を極力減らしつつ、卒乳のタイミングを検討していきましょう。

卒乳や断乳の時期 卒乳か、断乳か

卒乳か、断乳か

赤ちゃんに母乳を与えるのは、お母さんにとっては至福の時間です。しかし栄養面から見ると、離乳食後期~完了期になれば母乳は必要なくなってくるでしょう。

そうなると迷うのが、卒乳や断乳の時期です。卒乳とは、母乳を卒業することを意味し赤ちゃんと話し合いながらその日を決めていきます。
断乳はどちらかというとお母さん側から母乳が終了したことを理解させるという意味に近いでしょう。

言葉の捉え方には少し違いがあるものの、いずれにせよ母乳をやめる日は設定しなければなりません。1歳をきっかけに卒乳する場合もありますし、2歳になってもまだ母乳を上げる場合もあります。それぞれどのような考え方があるのか、詳しく見ていきましょう。

できるだけ無理な断乳は避ける

できるだけ無理な断乳は避ける

赤ちゃんと一緒に卒乳をするのが一番なのですが、急な病気で投薬治療のために母乳があげられなくなったり、赤ちゃんが母乳アレルギーを発症した時など、早急に授乳をストップしなければならない場合があります。

赤ちゃん自身が理解する時間がなかったとしても、お母さんからしっかり伝えておくと赤ちゃんが戸惑う時間も少なくて済むでしょう。

反対に早く断乳しなければ、と乳房に怖い顔を描いたり乳首にからしなどを塗るのは絶対にNGです。今まで安心できた場所が一転して怖い場所になってしまうと、夜泣きが一段と酷くなってしまう可能性も考えられます。お父さんや実家の両親に協力をお願いするのも良いかもしれませんね。

母乳いつまで 早めの卒乳、断乳派の意見

早めに卒乳派の意見

赤ちゃんに母乳をいつまで与えるかは、人それぞれ考え方が異なります。

離乳食後期~完了期に差し掛かる頃に卒乳を検討している場合、早めの卒乳だと言えるでしょう。離乳食をメインに栄養補給し始めているわけですから、母乳は本来必要ではなくなるという考え方があるからです。

母乳は、まだ消化器官が発達しきれていない時でも吸収しやすいようにできています。しかし、徐々に消化器官が発達し、固形物も消化吸収できるようになって来れば、母乳で栄養を摂らなくても大丈夫になってくるのです。

また、母乳から免疫や抗体を受け取っていましたが、離乳食を食べ始めると自ら免疫を上げていこうとします。その力を弱まらせる可能性があるとして、早めに卒乳した方がいいと考えられているのです。

母乳いつまで 遅めの卒乳、断乳派の意見

遅めに卒乳派の意見

赤ちゃんに母乳をいつまで与えるかで、2歳や3歳になるまで母乳を与えても良いという考え方の人もいます。きちんと食事をとることができているのに、母乳を与え続けるというのは精神的な安定のためという考え方があるからです。

産まれたての赤ちゃんでも、お母さんのおっぱいを口に含むとすぐに安心しリラックスします。授乳はお母さんと赤ちゃんを結ぶ精神的な役割も担っているからです。

卒乳を遅めにする考え方の場合、精神的な支えとして母乳を無理やりやめさせない方が良いと考えられているのです。

卒乳、断乳の早め遅めのメリットデメリット

それぞれのメリットデメリット

赤ちゃんに母乳をいつまで与えるかは、人それぞれ考え方が違います。離乳食をきっかけに卒乳する場合、無理やり終了させて精神的に不安定になるのではと心配になるかもしれません。また、卒乳を2歳や3歳まで伸ばすと、おっぱいが無ければ気持ちが落ち着かない子供になってしまう恐れもあるでしょう。

どちらの場合もメリットデメリットはあります。大切なのは、赤ちゃんとお母さんとの関係性です。例えば、精神的な安らぎという点では、母乳以外でスキンシップを取ることで補うことができるでしょう。

卒乳した代わりに抱っこの時間を長くすることで、精神的な安らぎを得ることができます。大切なのは、お母さんと赤ちゃんがより良いタイミングを選ぶということです。ひとそれぞれ成長のスピードは異なりますから、周りの意見に振り回されないようにしましょう。

卒乳の日が決まったら

卒乳の日が決まったら

赤ちゃんとお母さんで考え、卒乳の日が決まったらカレンダーに記をつけておきましょう。「この日になったらおっぱいとバイバイだからね」と何度も伝えることで、その日で母乳が終わることを理解しやすくなるからです。

卒乳当日は、少し長めにおっぱいの時間を取るようにしましょう。終了したら、おっぱいにバイバイして、それ以降は与えないようにします。

最初は、またおっぱいがほしいと寂しがることも多いでしょうが、3日もすればおっぱいは終了したと理解し、ねだらなくなってくるでしょう。お母さんも、赤ちゃんもこの3日間は辛い時期になりますが、これを乗り越えることでステップアップしていけるので、一緒に成長していけるようにしましょう。

おっぱいの代わりの心の拠り所が必要に

おっぱいの代わりの心の拠り所が必要に

産まれてから毎日刺激を受けている赤ちゃんが、最後に落ち着ける場所がお母さんのおっぱいです。

断乳・卒乳が終わってお母さんはあれが出来るこれが出来ると外を向いてしまいがちですが、赤ちゃんはおっぱいではなくてもお母さんと密着して安心できる他の方法をまだ必要としています。

一緒に公園で遊ぶ・本を読む・お風呂に入る等々、おっぱいの代わりとなる新たな心の拠り所を提供して赤ちゃんが安心できる場所を確保してください。ぜひお父さんも赤ちゃんが安心できる場所を一緒に作ってあげてはいかがでしょうか。

卒乳後のおっぱいケア

卒乳後のおっぱいケア

卒乳すると、赤ちゃんはおっぱいを飲まなくなるので、自然と乳腺の活発は治まってきます。しかし、卒乳したと同時に母乳の生成が止まるわけではありませんから、きちんとケアしていく必要があります。

卒乳後は乳腺が詰まりやすくなるので、優しくマッサージしてほぐしておくようにしましょう。おっぱいが張ってくると、つい搾乳機を使ってしまいがちですが乳頭を刺激すると再びホルモンが刺激されて母乳が作られてしまいます。

3日間授乳の刺激がなければ、自然と身体も母乳を作る必要がないと認識できるようになるので、お母さんも我慢が必要です。

水分をたくさん摂ると母乳の量が増えやすくなりますし、脂っこいものや乳製品を取ると乳腺が詰まりやすくなるので控える方が安心です。また、アルコール類の摂取は、母乳の生成が治まってからにした方が良いでしょう。

まとめ

赤ちゃんに与える母乳はいつからいつまでが良いのかについて、詳しくご紹介しました。母乳をいつまでにするのかは、さまざまな考え方があると思います。しかし、お母さんと赤ちゃんで決めた日ならベストなタイミングだと言えるでしょう。

母乳をやめると、授乳によるスキンシップの時間が空白になってしまいますから、その時間は一緒に遊んだり、抱っこをしたりしてコミュニケーションを取るようにしていきましょう。

卒乳する日は、赤ちゃんもお母さんも辛くて悲しくなってしまいますが、これを乗り越えると赤ちゃんは更に大きく成長していきます。これからも健やかに成長していくためにも、よい母乳の時間と、卒乳の日を迎えるようにしてくださいね。

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