赤ちゃんの痙攣(けいれん)について知っておきたいこと

ぐっすり眠っている赤ちゃんを見ていたら、急に激しく痙攣しはじめて焦ってしまったという経験はないでしょうか。実は、赤ちゃんは痙攣が起きやすく、さまざまな場面でいろんな種類の痙攣が出てくることがあります。

初めての子育てに奮闘しているお母さんにとっては、急に赤ちゃんの痙攣が起きるとパニックになってしまいますよね。赤ちゃんの痙攣は、心配のないものもあれば病気が隠されている場合もあります。

さまざまな種類の痙攣を見極めることによって、適切に対処していけるようにしましょう。そこで、赤ちゃんの痙攣に関する情報を詳しくご紹介していきたいと思います。

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赤ちゃんの痙攣(けいれん)とは

赤ちゃんの痙攣(けいれん)とは

赤ちゃんに痙攣が起きると、何が起きたのかと心配になりますが、痙攣とはいったいどのような状態のことをさすのでしょうか。痙攣とは、さまざまな原因で神経細胞が過剰に異常興奮を起こすことで引き起こされます。

神経細胞が過剰に異常興奮すると筋肉に伝えられる信号が乱れるため、赤ちゃんの意志に関係なく筋肉が不規則に収縮してしまうのです。

全身が激しく痙攣する場合もあれば、一部分が細かく痙攣する場合もあり、その種類はさまざまです。

赤ちゃんに痙攣が多い理由

赤ちゃんに多い理由

痙攣が起きるのは、大人よりも赤ちゃんの方が圧倒的に多く、乳幼児の1割が何らかの原因により痙攣を起こしていると言われています。

その原因としては、赤ちゃんのさまざまな機能が未発達であることが大きく関係していると言えます。

産まれたばかりの赤ちゃんは、いろんな刺激を受けながら成長していくため、月齢が浅い頃はさまざまな不具合が生じやすいのです。神経細胞の働きや伝達が規則正しく行われないこともあるため、定期的に誤作動として痙攣が起きやすくなります。

このような痙攣は、月齢が進むにつれて徐々に減少していきますが、他の原因により痙攣が引き起こされている場合は月齢に関係なく発生してしまいます。痙攣には実にさまざまな種類があるのです。

痙攣の種類

痙攣の種類

赤ちゃんに度々起きる痙攣ですが、ひとくちに痙攣といってもさまざまな種類があります。

「強直性痙攣」は、筋が強直し腕や脚、胴体がひとつの塊のようにつっぱったり、硬くなったりすることを言います。

「間代性痙攣」は、筋肉が強張ったり緩んだりするリズムが一定で、ガクッガクッ、ピクピクと表現されることを言います。

「強直・間代性痙攣」は、強直性痙攣が始まってしばらくすると、間代性痙攣へと移行する様子のことを言います。

「ミオクローヌス発作」は、高速で不規則に筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことを言います。

「弛緩発作」は、筋肉が突然緩んでしまい、ガクンと力が抜けるような痙攣のことを言います。

「欠神発作」は、突然意識がなくなって、動きが固まってしまいますが一瞬のことですぐに元通りになることを言います。

「熱性痙攣」は、38℃以上発熱しており、左右対称に強直・間代性痙攣が起きますが、麻痺などが生じることはありません。

「痙攣重積」は、長時間痙攣が続いたり、短時間でも頻繁に痙攣が続いたりして、意識が回復しない状態のことを言います。

その他の痙攣としては、食べるような仕草で口をモゴモゴさせたり、歩き回ったりするなど、さまざまな痙攣の種類があるのです。

痙攣の原因

痙攣にはさまざまな種類がありますが、何が原因で引き起こされるのでしょうか。

高熱が原因 熱性痙攣

痙攣の原因

赤ちゃんに起きる痙攣で最も多いのが熱性痙攣です。38℃以上発熱して痙攣が起きるもので、生後6ヶ月くらいから5歳くらいまでの期間に起きることが多いですが、短時間で治まり、麻痺などが生じることはないため、命に危険が及ぶことはほとんどありません。

ただ、痙攣の原因が発熱によるものなのかどうか判断しづらい部分があるため、必ずお医者さんに診てもらうようにしましょう。

赤ちゃんの性格が原因?泣き入り痙攣

赤ちゃんの性格が原因?泣き入り痙攣 

赤ちゃんの痙攣は熱以外にも、赤ちゃんの性格が関係するものがあります。大泣きした後、赤ちゃんが急に意識を失うようになったりチアノーゼになるのを泣き入り痙攣といいますが、これは急に転んだり嫌な事があった時に脳が不具合を起こしてショートしてしまうのが原因です。

この泣き入り痙攣は生後6ヶ月~2歳くらいの赤ちゃんに起こると言われていますが、脳が未熟であることに加え、自我が強い・かんしゃくがある赤ちゃんに発症しやすいと言われています。

泣き入り痙攣は成長するにつれて自然治癒しますが、回数が多かったり痙攣状態が強い場合は一度病院を受診しましょう。

痙攣と貧血の関係

痙攣と貧血の関係

泣き入り痙攣は鉄欠乏性貧血が一因であることが分かっています。赤ちゃんも貧血になるというのは意外かもしれませんが、乳幼児の鉄欠乏性貧血の頻度はミルクよりも母乳育児の赤ちゃんに多いと言われています。

鉄分は脳の神経伝達物質の合成には必要不可欠な成分で、不足した鉄分を補うことで自律神経が回復し、痙攣や失神が抑えられます。泣き入り痙攣が複数回ある時は、小児科で相談してみてください。

痙攣と脱水の関係

痙攣と脱水の関係

赤ちゃんは大人よりも体内水分量が多いですが、その分、大人は問題ない下痢や嘔吐でも赤ちゃんにとっては脱水症状に直結してしまいます。

体内の水分が失われると、赤ちゃんの肌がかさかさしてきたりグッタリするようになりますが、更に悪化して体重の10%以上の水分が失われると、血液内の成分が変化して痙攣を起こすようになります。

病院で点滴をすれば回復し後遺症も残りませんが、なるべくならこの段階に至る前にこまめに水分補給を行うようにしましょう。入浴後や外出後は母乳やミルクでも問題ありませんが、病気で急速に脱水が進むような時は赤ちゃん用のイオン飲料などで補うことが大事です。

痙攣の対処方法

痙攣の対処方法

赤ちゃんに痙攣が起きると、どうしたらいいのかパニックになってしまいがちです。痙攣を抑えようと強く抱きしめたり、舌を噛んでしまわないかと箸やスプーンを入れたりするのは危険ですのでやめましょう。また、意識がちゃんとあるかどうか激しく揺さぶるのも禁物です。

赤ちゃんに痙攣が起きたときは、食べ物や飲み物が喉に詰まらないように顔を横向きにして寝かせ、衣服のボタンやチャックを緩めてあげるようにしましょう。そしてどのような痙攣の状態にあるのか、しっかり観察することが重要になります。

痙攣が起きている時間、意識の有無、どのような部分に痙攣が起きているのか、周囲の状況や痙攣が起きる前の行動などを振り返り、メモをしておくようにしましょう。痙攣が治まったら、書き留めたメモを持ってお医者さんに行くと原因を特定しやすくなります。

発熱が原因なのか、病気によるものなのか、薬の副作用なのか判断するには、お母さんが情報をしっかり把握しておく必要があるのです。 状況が改善されない場合や対処に困ったらすぐに病院に連絡をし、医師の指示に従って下さい。

緊急性を要する痙攣

緊急性を要する痙攣

赤ちゃんに痙攣が起きたら、その様子を観察することが重要です。場合によっては緊急性を要するケースもあるので、どのような状態に注意が必要かご紹介しておきましょう。

痙攣が5分以上たっても治まらない、痙攣が左右非対称で不規則、痙攣が終わってもすぐにまた始まる、発熱がないのに痙攣している、意識のない状態が長く続く、痙攣しながら嘔吐が繰り返される、呼吸がいつもと違う、などの様子が見られた場合は、すぐに病院に連れて行くようにしましょう。

脳に問題があったり、病気が隠されていたりする可能性が高いため、すぐに処置する必要があります。

大泣きによる痙攣

大泣きによる痙攣

赤ちゃんによっては大泣きしたことがきっかけで痙攣が起きてしまうことがあります。激しく大泣きした後、息をはいた状態で呼吸が停止してしまい、顔色が悪くなって意識がもうろうとしてしまうのです。

この場合の痙攣は、身体全体がぐったりと脱力してしまうタイプの痙攣なので、見落としてしまいがちです。しかし、泣き止んだと思ったら急にぐったりとして意識がハッキリしない時は、すぐに病院に連れて行くようにしましょう。

てんかんについて

てんかんについて

赤ちゃんの痙攣が起きる原因として、「てんかん」という病気が関係していることがあります。てんかんは発熱を伴わない痙攣のひとつで、脳の神経細胞が異常に興奮しやすいことから引き起こされます。

発作のように何度も繰り返すことが多いため、病院で診察を受けて適切な治療を受けられるようにしましょう。

高熱が出る場合でその他の原因

高熱が出る場合

赤ちゃんの痙攣が38度以上の場合、発熱痙攣である可能性が高いですが、かなり高熱の状態にあるときは違う原因が隠されていることもあります。

40度以上の高熱が出ていて嘔吐や下痢が伴う痙攣の場合、急性脳症である可能性がります。

また、単純ヘルペスやはしか、風疹、水疱瘡などウイルス性の病気による高熱で痙攣が起きる場合、急性脳炎である可能性があります。いずれの場合も、すぐに病院で診てもらうようにしましょう。

まとめ

赤ちゃんの痙攣についてさまざまな情報を幅広くご紹介しました。痙攣にはいろんな原因があり、痙攣の種類もたくさんあることがお分かりいただけたでしょうか。

ただ、痙攣の原因や種類を自分で判断するのは難しい部分がありますので、痙攣が起きたらパニックにならないよう冷静に対処し、どんな状態かメモをして病院に連れて行くようにしましょう。

突然の赤ちゃんの痙攣にもしっかり対応することで、赤ちゃんの命と健康をしっかり守っていってくださいね。

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