子連れ結婚式のマナーは?赤ちゃん連れでの結婚式について知っておきたいこと

子連れ結婚式のマナーは?赤ちゃん連れでの結婚式について知っておきたいこと 産後お母さん

赤ちゃんがまだ小さいうちに結婚式に招待されると、嬉しい半面、赤ちゃん連れで出席してもいいのかどうか迷ってしまいます。家族や親戚の結婚式であれば、赤ちゃんがぐずったときにサポートをしてもらえそうですが、お友達の結婚式となるとどうでしょうか?

式の途中で赤ちゃんがぐずり泣きを始め、やむなく退席。そのあとずっと控え室やロビーで過ごす羽目になった、という体験をするお母さんも実際のところ少なくありません。

これでは楽しいはずの結婚式も台無しですね。赤ちゃん連れで結婚式に出席するには、それなりの準備と覚悟が必要です。赤ちゃん連れでの結婚式について知っておきたいいろいろな情報をご紹介します。

赤ちゃん連れでの結婚式は賛否両論

赤ちゃん連れでの結婚式は賛否両論

赤ちゃん連れで結婚式に出席することに関しては、さまざまな意見が聞かれます。結婚式は一生に一度の晴れの日のイベント。

赤ちゃんの泣き声で式が台無しになるのでは?ビデオに赤ちゃんの泣き声も入ってしまうのでは?と心配する新婦さんも当然いるでしょう。赤ちゃんを連れてきてもらいたくないけれど、あからさまに断るのは躊躇われる、という新郎新婦さんもいるようです。

赤ちゃん連れで結婚式に出席したもらうのは困る、と考える新婦さんがいる一方で、仲の良いお友達にはぜひ赤ちゃんも一緒に家族揃って結婚式に出席してもらいたい、と強く希望する新郎新婦さんもいます。赤ちゃん連れでの結婚式には、賛否両論どちらの意見も聞かれます。

結婚式は赤ちゃんにとっては非日常

大人にとっては意味のある結婚式も、赤ちゃんにとっては初体験のことばかり。いつもとは違う環境に置かれた上、大勢の見知らぬ人に話しかけられたら、不安を感じて泣き出すのは当たり前。

また一人歩きができる赤ちゃんの場合、食事の最中にお母さんの邪魔をしたり、式場の中を歩き回り、列席者に迷惑をかけることも考えられます。子連れで結婚式に出席する際には、他の列席者に迷惑をかけないよう、マナーに気をつけることが大切です。

赤ちゃん連れでの結婚式は楽しめる?楽しめない?

赤ちゃん連れでの結婚式は楽しめる?楽しめない?

赤ちゃん連れで結婚式には列席したところ、赤ちゃんがぐずったせいで、退席を繰り返し、食事も満足に取れなかった、というお母さんもいます。また式の最中に突然赤ちゃんが泣き出しはしないかとはらはらしたせいで、式が終わる前に疲れ果てるお母さんもいます。

このような大変な経験をするお母さんがいる一方で、式場や主催者側がいろいろな配慮をしてくれたせいで、赤ちゃん連れでも十分に楽しめた、というお母さんも大勢います。

最近では赤ちゃん連れで結婚式を行うカップルが増えていることもあり、授乳やおむつ替えのスペースが用意されている式場も増えています。さらにキッズスペースやプレイコーナーの設置やベビーシッターも手配してくれる、赤ちゃんとお母さんに優しい式場も増えています。

結婚式の招待状が届いたら確認したいこと

結婚式の招待状が届いたら確認したいこと

結婚式の招待状が届いたら、まずは赤ちゃんを含めて招待されているかどうか確認しましょう。宛名に赤ちゃんの名前が書かれている場合には、赤ちゃんも含めての招待になりますが、ご夫婦の名前だけ、あるいはお母さんの名前だけ、という場合には、赤ちゃんの出席は想定されていない、ということになります。

赤ちゃんの名前が含まれている場合でも、念のため新郎新婦さんの意向を確認しておくと間違いありません。直接尋ねることが躊躇われるようでしたから、是非出席したいんだけど赤ちゃんを預かってもらう人が見つからないんだけど、と遠まわしに尋ねてみるのもいいでしょう。

いつから赤ちゃん連れで結婚式に出られるの?

いつから赤ちゃん連れで結婚式に出られるの?

出産後いつから赤ちゃん連れで結婚式に出られるの?という疑問を持つお母さんもいるようですが、これに関してははっきりした決まりはありません。ただしまだ首が座っていない赤ちゃんを結婚式に連れていくのは、避けたほうが安心です。どうしても首の座っていない赤ちゃんを結婚式に連れていく際には、ベビーベッドが必要になるでしょう。

腰が座ってはいるものの一人座りのできない赤ちゃんの場合、お母さんが抱っこしているか、あるいはベビーチェアに座ってもらうことになります。抱っこ紐やスリングは必需品になりますので、持ち物を用意する際に忘れないようにしましょう。

またベビーカーの持込に関しては、結婚式場の広さや決まりによりますので、ベビーカーを持ち込みたい場合はあらかじめ会場に問い合わせを行うようにしましょう。

赤ちゃん連れで結婚式に出ると決めたら確認すること

赤ちゃん連れで結婚式に出席すると決めたら、新郎新婦に確認しておくべきポイントがあります。ベビーチェア・ベビーベッドの有無、幼児食は用意してもらえるかどうか(アレルギー対応食の可・不可)、離乳食や幼児食を持ち込めるかどうか、この3点について必ず前もって確認しておきましょう。

これだけで子連れ結婚式のストレスの大部分が解消できます。不明な点があれば、新郎新婦さんを通して結婚式場に尋ねてみるのもいいでしょう。この際赤ちゃんの年齢も必ず伝えるようにします。

赤ちゃんへの食事の提供は、年齢によっても異なり、また式場によって赤ちゃんへのサービスに違いがあります。ミルクをあげている方はお湯の提供についても確認しておきましょう。赤ちゃんへの食事の提供の有り無しは、ご祝儀を用意するときの判断材料にもなります。

赤ちゃん連れでの結婚式の注意点とは?

赤ちゃん連れでの結婚式の注意点とは?

このように赤ちゃん連れの結婚式に関しては、賛否両論いろいろな考えがあります。招待状をもらったらまずは、赤ちゃん連れで出席するメリットとデメリットについてじっくり考え、その上で出席するかどうかを決めましょう。赤ちゃん連れで出席すると決めたら、他の列席者や新郎新婦さんに迷惑がかからないよう、結婚式のマナーをもう一度確認しましょう。

赤ちゃんをいつから結婚式に連れていくかは、新郎新婦さんとの関係にも左右されます。赤ちゃんがまだ小さく、連れていくと迷惑をかけてしまいそうなときは、無理せず赤ちゃんを預けて、自分だけ出席することも考えてみましょう。

赤ちゃんが泣き出したらすぐに退席すること

結婚式は新郎新婦さんにとって大事な一大イベント。赤ちゃんの泣き声は式の進行を妨げる原因になります。赤ちゃんがぐずり始めたら、すぐに退席し、控え室や授乳スペースに移動しましょう。赤ちゃんが泣き出したときにすぐに退席できるよう、式場についたら出口や控え室、授乳・おむつ替えスペースをあらかじめ確認しておくと安心です。

赤ちゃんの服装について

結婚式ですので基本的にカジュアルなものはNGですが、大人の場合と違い、赤ちゃんの服装について厳密な決まりはありません。以下に女の子の服装と男の子の服装について詳しく見ていきましょう。

女の子の服

女の子の服

大人の女性は白のドレスはNGですが、赤ちゃんや子供の場合は白色でも大丈夫。とはいえ、フラワーガールやリングガール以外は、できれば白は避けたほうが無難です。きれいな色合いの、赤ちゃんに似合う色を選んであげましょう。

赤ちゃんの場合は、色合いの派手なドレスよりも、白系や淡いパステルカラー、優しい色の服が好まれます。服の種類は季節柄や赤ちゃんの月齢によります。まだ腰の座っていない赤ちゃんであれば、カバーオール・ロンパースタイプの服がお勧め。式場でおむつ替えをするときに便利です。

カバーオール・ロンパースタイプタイプの中にも、スカートやチュチュがついたものや、ドレスタイプのものがあります。シンプルなロンパースの上に、レースやフリルのついたセレモニースタイをつけてもいいでしょう。

フラワーガールやリングガールとして式に出る場合

フラワーガールやリングガールとして式に出ることをお願いされたら、白かオフホワイト系のドレッシーなドレスを選ぶと見栄えがします。新婦さんのドレスとコーディネートすると、統一感が出て、可愛さも倍増。

新しくドレスを購入する際には、出来れば新郎新婦さんのドレスについて尋ねてみましょう。ドレスだけでなく、フラワーティアラや靴もコーディネートしてあげると、さらに可愛さが引き立ちます。

男の子の服

男の子の服

男の子の場合も女の子と同様に、まだ腰が座っていない赤ちゃんにはカバーオール・ロンパースタイプがお勧め。男の子用のロンパースには、見た目がタキシードやスーツそっくりのものがあります。またスタイにも、結婚式で使えるものがたくさん。ベストやジャケットに見えるものをカバーオールの上に付けてあげると、赤ちゃんも楽な上に、見た目も可愛く仕上がります。

もう少し月齢が高い赤ちゃんの場合は、シャツ、ベスト(ジャケット)、パンツのセパレートセットでもいいでしょう。

男の子の服の色に関しても決まりはありません。男の子の場合もリングボーイをお願いされたら、新郎新婦さんとコーディネートしてあげましょう。リングボーイとして式に出ない場合は

、一緒に列席するお父さんやお母さんの服とコーディネートすると、赤ちゃんの可愛さが一層引き立ちます。

靴は服との兼ね合いを考え、カジュアルになりすぎないよう注意しましょう。光や音の出る靴は結婚式ではNGです。

お母さんの服装

お母さんの服装

お母さんの服装は結婚式のドレスコードに沿っていることが基本。昼間の結婚式の場合は、肩や足を大きく露出させた服装はマナー違反です。夜に行われる結婚式であれば、肩を見せるドレスでも大丈夫ですので、結婚式の招待状をもらったら、この点についてもきちんと確認しましょう。

ドレスの色は白はNG。ドレスに合わせるボレロやジャケットの場合は白色でも構いませんが、式場で着席した状態であまりにも白色が目立つのはNG。白色が入ったアイテムを着る場合には、白が目立ちすぎないよう注意しましょう。

黒色に関しては、ドレスの色が黒なのは構いませんが、全身黒一色は弔事をイメージさせるため、あまり望ましくないとされています。黒のドレスをチョイスする場合は、小物やボレロ、アクセサリーなどはカラフルなものにしましょう。ファーや豹柄は結婚式ではNGです。結婚式の一般的なドレスコードは、このようなものですが、赤ちゃん連れで結婚式に出席する場合は、他にも若干注意ポイントがあります。

母乳授乳のお勧め服装

赤ちゃんに母乳授乳している方は授乳用のワンピースが便利です。授乳用のワンピースというと以前は前開きのものが主流でしたが、現在では事情はすっかり様変わり。脇にスリットが入ったものや胸の部分にスリットがあるものなど、ファッション性に優れた授乳用ワンピースがたくさん市販されています。ご自分に似合うデザインと色のドレスを選びましょう。

赤ちゃんを抱っこすることを考えると、柔らかな素材で動きやすいドレスが理想的です。結婚式にパンツスーツはあまり望ましくないといわれていますが、いたずら盛りの赤ちゃんを連れて出席するときは、パンツスーツにすると便利です。

赤ちゃんを抱きあげたり、あやしたりしていると、ドレスの着崩れが着になります。ドレスの着崩れ対策として、ボレロやスヌードをコーディネートしておくのもアイデアです。

赤ちゃん連れでの結婚式に持っていくべきものとは?

赤ちゃん連れでの結婚式に持っていくべきものとは?

赤ちゃん連れで結婚式に出る場合の持ち物について考えていきましょう。結婚式に出かける際にも普段の外出のときに持っていくベビーグッズは欠かせません。結婚式の持ち物についてのポイントをいくつか挙げてみましょう。

赤ちゃんのおもちゃ

結婚式の最中に赤ちゃんが退屈しないよう、赤ちゃんのお気に入りのおもちゃを必ず持参しましょう。ただし音や光の出るおもちゃや本はNG。音が出ない、静かに遊べるおもちゃを選びましょう。

ベビーブランケットやバスタオル

結婚式場で赤ちゃんをあやすときや寝かせるときに必要になります。エアコンが効きすぎていることもありますので、薄手でも暖かいブランケットやバスタオルを一枚用意しておくと、いろんな場面で重宝します。

授乳・離乳に必要なもの

授乳スペースを用意している式場も増えているとはいえ、すべての式場に授乳スペースがあるとは限りません。授乳しているお母さんは授乳ケープや授乳ストールを用意しておくと便利です。

離乳中の場合は離乳食を用意したほうが安心ですが、結婚式のマナーとしてその旨を必ず新郎新婦に伝え、了解を取るようにしましょう。

ご祝儀は赤ちゃん分を上乗せする?しない?

ご祝儀は赤ちゃん分を上乗せする?しない?

結婚式に出席するときの悩みの種がご祝儀の金額。ご祝儀の金額は新郎新婦さんとの関係にもよりますが、赤ちゃん連れで出席する場合、赤ちゃんの分を上乗せすべきなのか、迷ってしまいます。

赤ちゃん連れで出席する場合、食事の提供がなければ上乗せは不要という意見もあります。反対に食事の提供はなくても、ベビーチェアやベビーベッド、お湯、子供用食器、授乳スペースなど、なんらかの形で赤ちゃんやお母さんへの対応・サービスがある式場も増加しています。

このような場合は、大人の分に加えて3000円から5000円程度を赤ちゃんの分として上乗せしたほうがいい、という考え方もあります。食事の提供がある場合には、5000円から10000円程度上乗せする方が多いようです。

当日になってはじめて赤ちゃんへのサービスや食事があると知った場合は、挙式後にギフトアイテムなどの形でプレゼントを贈るようにしてもいいでしょう。

まとめ

赤ちゃん連れで結婚式に出席する際に知っておきたい情報をご紹介しました。赤ちゃん連れでの結婚式に失敗しないためには、注意すべきポイントをしっかり押さえ、事前に準備を整えておくことが大切。

赤ちゃん連れでの結婚式はお母さんにとっては一大イベント。当日慌てることがないよう、赤ちゃんに必要なものをすべてきちんと用意した上で臨み、新郎新婦の晴れの姿を赤ちゃんと一緒に祝福しましょう。