赤ちゃんが身に着けるグッズとして、定番とされている「おしゃぶり」。さまざまなデザインや材質のものが出ているので、使用しているお母さんも多いことでしょう。おしゃぶりを赤ちゃんに与えるかどうかは、賛否両論別れるところがあります。おしゃぶりのメリットやデメリットを正しく理解して、上手に使用することが大切です。

しかし、いざ使おうと思っても、おしゃぶりをいつから始めればいいのかわからないという方や、いつまでにおしゃぶりを卒業するべきか迷っているお母さんも多いのではないでしょうか。

そこで、おしゃぶりをいつから始めて、いつまでに終わるべきかという情報や、おしゃぶりのメリットデメリットについて詳しくご紹介していきたいと思います。

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赤ちゃんとおしゃぶり

赤ちゃんとおしゃぶり

赤ちゃんらしいアイテムとして定番とされるおしゃぶりですが、そもそも赤ちゃんはどうしておしゃぶりを使用するのでしょうか。

もともと赤ちゃんには「吸啜反射」という機能が備わっています。吸啜反射とは、赤ちゃんが口に触れたものを何でも吸うことで、母乳を飲むために必要な本能だと考えられています。赤ちゃんがおしゃぶりを吸うのは、この吸啜反射が作用しているからなのです。

指しゃぶりのスタートは

指しゃぶりのスタート

赤ちゃんは生まれたばかりの頃でも、吸啜反射により口に触れたものを吸おうとします。生後3ヶ月くらいまでの期間は吸啜反射が活発なので、自分の指をなめたり吸ったりすることが多くなります。

自分の身体の一部を吸啜反射で認識することで、どこに指があって、どこに足があるのかを学んでいくのです。また、吸啜反射により舌や口の筋肉が発達し、吸われることで指の感覚も発達していきます。沢山のことを学ぶために、赤ちゃんは指しゃぶりを始めているのです。

いつからおしゃぶり

いつからおしゃぶり

赤ちゃんは、生後3ヶ月くらいまでは、吸啜反射が活発です。おしゃぶりをいつから始めればいいのか迷っている方は、この時期にトライしてみると良いでしょう。

理想としては、母乳で育てている赤ちゃんなら生後2ヶ月くらいから、ミルクで育てている赤ちゃんなら生後1ヶ月を過ぎたあたりから始めてみてください。

初めておしゃぶりを与えてみるときは、おしゃぶりの先を口元に持っていき、ちょんちょんと触れさせます。そうすると、反射的に赤ちゃんはおしゃぶりをくわえて吸い始めますので、しばらく様子を見てみましょう。

吸う力がまだ弱い赤ちゃんの場合、おしゃぶりが大きかったり重かったりすると、すぐに落ちてしまいますのでサポートしてあげましょう。ただ、赤ちゃんによってはおしゃぶりが苦手な場合もあります。ペッと吐き出してしまった時は、無理に口の中に入れないようにして、少し日数を置いてから再びトライしてみるようにしましょう。

おしゃぶりの様々な意見

おしゃぶりの様々な意見

おしゃぶりについて、赤ちゃんの精神を落ち着かせる・歯並びが悪くなる・寝つきが良くなる等、様々な考えが見られます。時には両極端な意見も見られて、一体どっちが本当なのか分からなくなってしまうお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

小児歯科では、長期にわたるおしゃぶりは上下の歯に隙間が出来たり出っ歯になる可能性が高いため、おしゃぶりを勧めていません。しかし胎児の頃から指しゃぶりをしているため、その流れでおしゃぶりをするのは自然な事だとする小児科の先生も少なくありません。

おしゃぶりを使うかどうかは家庭の生活スタイルや赤ちゃんの性格も関係してくるので、惑わされず自分でメリットデメリットを比較して決めましょう。

おしゃぶりのメリット

赤ちゃんにおしゃぶりを与えるなら、メリットやデメリットをよく理解しておく必要があります。まずは、おしゃぶりのメリットからご紹介していきましょう。

おしゃぶりで鼻呼吸が出来るように

鼻呼吸が出来るように

赤ちゃんがおしゃぶりを使うことのメリットとして、鼻呼吸がしっかりと機能してくるということがあります。おしゃぶりを吸っていることにより口がふさがれているので、自然と鼻呼吸になりやすいのです。

鼻呼吸が習慣づけば、喉の粘膜を傷めて風邪を引いてしまう心配が少なくなります。また、この先虫歯や口臭がでてくる可能性を考えると、鼻呼吸を定着させておいた方が良いでしょう。

おしゃぶりで泣き止んでくれる

泣き止んでくれる

赤ちゃんにおしゃぶりを与えることで、すぐに泣き止んでくれるというメリットがあります。外出中に赤ちゃんに泣きだされてしまうと、お母さんとしては大変です。

もし、バスや電車など公共機関を利用しているときに赤ちゃんに大泣きされたら、お母さんも泣きたい気分になってしまうでしょう。そんな時、必ず泣き止んでくれるアイテムとしておしゃぶりがあったなら、外出先でぐずっても恐怖に感じることはなくなります。赤ちゃんと一緒に外出する機会が多いお母さんほど、重宝するようです。

おしゃぶりで寝かしつけが楽になる

寝かしつけが楽になる

赤ちゃんにおしゃぶりを与えるメリットとして、寝かしつけが楽になるということがあります。赤ちゃんは眠たくてもすぐに寝ることができないものです。

眠いのになかなか寝られず、イライラしてぐずることも多いので、寝かしつけをするお母さんは長時間付き合う必要があり大変です。そんな時、赤ちゃんにおしゃぶりを与えることで、すんなりと眠れるようになります。

これは、赤ちゃんがおっぱいを吸っているとき同じように気持ちがリラックスしてくるからです。ベビーベッドで添い乳ができない場合や、お父さんに寝かしつけを行ってもらう場合は、おしゃぶりがあるとスムーズに眠れるようになるので便利です。

乳児突然死症候群のリスク軽減

乳児突然死症候群のリスク軽減

赤ちゃんにおしゃぶりを与えるメリットとして、乳児突然死症候群のリスクを軽減できるというものがあります。

乳児突然死症候群は、原因不明で赤ちゃんが亡くなってしまう症状のことを言いますが、おしゃぶりを使用している赤ちゃんほど乳児突然死症候群の報告が少ないと言われているのです。

完全に防止できるとは限りませんが、統計的におしゃぶりを使用している赤ちゃんに乳児突然死症候群が少ないとされています。万が一の不安が大きいようなら、使用してみる価値はあるでしょう。

おしゃぶりのデメリット

赤ちゃんがおしゃぶりを使用するメリットをご紹介しましたが、デメリットについてもきちんと学んでおきましょう。

おしゃぶりで歯並びが悪くなる

歯並び

おしゃぶりを使う上で、多くのお母さんが心配になるのが歯並びへの悪影響です。赤ちゃんが出っ歯になるのではないか、歯並びが悪くなってしまうのではないかと不安になるのではないでしょうか。

歯並びに影響が出るか出ないかは、おしゃぶりを使用している期間によって異なります。平均的に乳歯が生えてくる1歳過ぎあたりから歯並びへの悪影響が出てくるようです。しかし、乳歯が生えそろう前におしゃぶりを卒業すれば、自然と改善されることが報告されています。

ただ乳歯が生えそろってくる2歳半~3歳までおしゃぶりを使用している場合は、歯並びの悪影響が残ると言われているので、長期間使用し続けないことが重要です。

おしゃぶりでコミュニケーションの低下

コミュニケーションの低下

赤ちゃんがおしゃぶりを使うデメリットとして、コミュニケーション能力が低下する可能性があることもお伝えしておきましょう。泣き始めたらすぐにおしゃぶりを与えると、一時的に赤ちゃんは泣きやみます。

しかし、泣いている原因は根本から解決できていませんし、赤ちゃんが泣いて意思表示をしているのを中断させてしまうので、情緒が発達しにくくなるのです。また、おしゃぶりを与えて泣き止ませることで、お母さんの声掛けや赤ちゃんを抱っこする時間も減ってしまうことも、発達に悪影響を及ぼしているようです。

泣いたらすぐに与えるという癖をつけてしまうと、コミュニケーション能力の発達が遅れてしまう可能性があるので、安易におしゃぶりに頼りすぎないようにしましょう。

おしゃぶりで言語発達の遅れ

言語発達の遅れ

赤ちゃんが長期間おしゃぶりを使い続けると、言語発達も遅れる傾向があります。いつも口におしゃぶりを加えているので、言葉を発する機会を逃してしまうのです。

ハイハイを始めて好奇心が旺盛になったり、お母さんやお父さんの言葉に反応する様子が見られたりしたら、おしゃぶりをくわえる時間を短くしていくようにしましょう。

自分の声を自分の耳で聞くことも、脳の発達には必要なことですので、言葉を発する時期には、おしゃぶりの使用を控えるようにしてください。

おしゃぶりは中耳炎になりやすい

中耳炎になりやすい

赤ちゃんはおしゃぶりをくわえているときは、何かしらおしゃぶりを吸い続けています。チューチューといつも吸っていることから耳に負担がかかり、中耳炎になりやすくなってしまうのです。

鼻と口と耳は繋がっているので、おしゃぶりを頻繁に吸い続けないようにしましょう。少しでも耳の様子がおかしいなと感じたときは、すぐに耳鼻科で診察を受けるようにしてください。

乳頭混乱で母乳拒否

乳頭混乱で母乳拒否

母乳で育てている赤ちゃんの場合、おしゃぶりを使用し始めることで母乳を飲まなくなることがあります。これは乳頭混乱が生じており、お母さんのおっぱいを拒否してしまうということです。

おしゃぶりを吸うのは比較的弱い力でも大丈夫なので楽ですが、お母さんのおっぱいだとしっかり吸い込まないと母乳を飲むことができません。その結果、楽な方が良いとおっぱいを嫌がり、結局ミルクしか受け付けなくなってしまうのです。

おしゃぶりはいつまで?

おしゃぶりはいつまで?

このように、おしゃぶりを使用するメリットやデメリットをご紹介しました。さまざまな意見がある中で、おしゃぶりを長期間使用し続けることでデメリットは強くなるようです。では、いつくらいまでにおしゃぶりを卒業するのが理想的なのでしょうか。

歯並びやコミュニケーション、言語発達への悪影響を考えると、1歳までにはおしゃぶりを卒業しておいた方が良いでしょう。

歯並びに関しては2歳までなら修正可能ですが、1歳半を過ぎるとイヤイヤ期がはじまり、おしゃぶりをやめさせるのが難しくなることが予想されます。このことからも、1歳までにおしゃぶりを卒業しておいた方が良いでしょう。

おしゃぶりが取れない赤ちゃんは

おしゃぶりが取れない赤ちゃんは

お母さんが頑張って卒業させようとしても、おしゃぶりを止めない赤ちゃんの場合はどうしたらよいのでしょうか?3・4歳まで続けると歯のかみ合わせや歯並びが更に悪くなりやすいので、一度小児歯科で検査と相談をしてもらいましょう。

それから、3・4歳という精神的にもある程度成長している年齢でおしゃぶりを続けるのは、ストレスや心理的要因が原因の可能性も考えられるので、専門家の意見を聞いた方が良いでしょう。

この年齢にまでなると、赤ちゃんの時のように無理やり止めさせる事はできません。子ども自身がおしゃぶりを止めるきっかけを見つけた時自然と止めるようになるので、そのきっかけのチャンスを計画してみてはいかがでしょうか。

まとめ

赤ちゃんのおしゃぶりのメリットやデメリット、いつから始めていつまでに終わるかなど、幅広くご紹介しました。

さまざまな意見がありますので、ひとつひとつ考えて比較し、おしゃぶりを使用するかどうかを検討するようにしてください。そして、おしゃぶりを使用する時はデメリットに注意し、無理なくおしゃぶりを卒業できるようにしましょう。

おしゃぶりは、赤ちゃんの気持ちを落ち着かせてくれる便利なアイテムですが、楽だからと頼りすぎるのは禁物です。基本的にはお母さんとのコミュニケーションを第一にし、おしゃぶりはサポートアイテムとして使用するようにしてくださいね。

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