産後の妊娠で知っておきたいこと しにくい・しやすい? したい・したくない?

赤ちゃんを出産すると、嬉しい気持ちでいっぱいになりますよね。育児は大変だけれど、ひとりっ子だと可愛そうだから2人目も授かりたいと考えている方も多いのではないでしょうか。

特に高齢出産の方は年齢的な問題もあるため、年子で赤ちゃんを授かりたいと考えている場合もあると思います。産後の妊娠が成立しやすいかどうかには個人差がありますが、いつくらいから授かれるものなのでしょうか。

逆に、育児が大変でしばらくは妊娠したくないと考えていらっしゃる方もいるでしょう。そこで、産後の妊娠についての情報を、さまざまな角度から詳しくご紹介していきたいと思います。

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産後は妊娠しやすい?しにくい?

産後は妊娠しやすい?しにくい?

産後の妊娠や避妊を考えている方にとって、気になるのが産後に妊娠する確率です。一般的に産後は妊娠しやすいと言われる意見が多いですが、その一方で産後は妊娠しにくいとも言われています。

2つの正反対な意見が出てきていしまうのは、それぞれ状況が異なるからです。ある方の条件では産後は妊娠しやすくなりますし、別の方の条件では産後は妊娠しにくくなります。このことから、産後の妊娠に関する意見は大きく2つに分かれてしまうのです。

産後に妊娠しやすい理由

産後に妊娠しやすいのは、子宮内がキレイになることやミルク育児が関係しています。

身体の中がキレイになる

身体の中がキレイになる

妊娠や出産により子宮内膜や卵管がキレイになり、卵巣が充分に休養できたことが関係していると言われています。

妊娠すると、卵巣から卵胞が排卵されることはストップされ、赤ちゃんの生育のためにさまざまな機能が優先的に働きます。そして、時期を迎えると形成した胎盤や卵膜、血液や体液などと一緒に赤ちゃんが身体の外へと出てきます。子宮の中はキレイにお掃除した状態に近くなるため、受精卵が着床し育ちやすくなるのです。

同じことが、流産を経験した方にも言えます。流産は悲しい出来事ですが、次の妊娠は成立しやすく健やかに育っていく確率も高いのは、このような理由があるからです。

ミルク育児で生理の再開が早い

ミルク育児で生理の再開が早い

産後に妊娠しやすい方は、ミルク育児を選んでいる方がほとんどです。ミルク育児だと母乳による授乳がないため、身体の機能が妊娠前の状態にいち早く戻りやすくなります。

そのため、産後に生理が再開される時期が早まり、妊娠が成立しやすくなるのです。生理が再開するということは卵子が排卵されているということなので、避妊をせず性行為を行えば妊娠する可能性は十分高くなるでしょう。

産後に妊娠しにくい理由

産後に妊娠しにくいのは、ホルモンバランスや授乳、身体の機能が回復していないなど、さまざまな条件が重なるからです。

ホルモンバランスの急変

ホルモンバランスの急変

産後に妊娠しにくいのは、ホルモンバランスが急変することが関係しています。妊娠中は女性ホルモンが活発に分泌され続けていますが、出産と同時に急変し女性ホルモンの分泌量は急減してしまいます。

たくさん出ていた女性ホルモンが一気に減少したことから、身体がついていけず疲労が長続きしやすくなります。また、女性ホルモンには排卵を起こしたり生理を引き起こしたりする働きがあるため、分泌量が少なく不安定な間は、妊娠しにくくなるのです。

産後のホルモンバランスが安定する時期には個人差があるため、長い方だと産後1年くらいは不安定になることもあります。

母乳育児の影響

母乳育児の影響

産後に妊娠しにくいのは、母乳で育児をしている方がほとんどです。なぜなら、母乳を与える時に分泌される「プロラクチン」というホルモンが、排卵を抑制させる作用があるからです。

そのため、一般的に母乳育児を続けている間は、排卵も生理も起きないと言われています。しかし、中には授乳中でも生理が起きる方もいるため、100%妊娠しないとは言い切れません。

身体の機能回復が遅れている

身体の機能回復が遅れている

産後に妊娠しにくいのは、身体のさまざまな機能の回復が遅れていることも関係しています。例えば、子宮の大きさが元のサイズに戻り、機能が回復するには1ヶ月~1ヶ月半の時間が必要です。また、出産により不安定になった骨盤が安定するには、産後4ヶ月~6ヶ月の時間が必要になります。

さらに、ホルモンバランスや自律神経のバランスが整うまでに時間が必要な方もいるため、産後半年~1年くらいの間は身体的に妊娠しにくい条件が続いてしまうのです。

ストレスの影響

ストレスの影響

産後に妊娠しにくいのは、ストレスの影響が関係していることもあります。育児に関するストレスや、夫に対するストレス、仕事と両立できないストレス、自分に対するストレスなど、産後はさまざまなストレスを受けやすくなります。

ストレスを受けすぎると、産後鬱に発展するケースもあり、産後の妊娠どころか日常生活もうまく送れなくなる場合もあります。

産後に妊娠したい場合

産後すぐに妊娠したいと考えている方の場合、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。身体の回復状態や体質によって妊娠しやすいかどうかは個人差がありますが、産後に妊娠しやすくなるための条件をご紹介しておきましょう。

ミルク育児に切り替える

ミルク育児に切り替える

産後すぐに妊娠したいと考えている方は、できるだけ早い段階でミルク育児に切り替えるようにしましょう。ミルク育児に切り替えることにより、母乳を出す時に分泌されるプロラクチンの量が減り、排卵を抑制することがなくなるからです。

ただ、産後すぐに分泌される初乳には、赤ちゃんにとって重要な免疫や栄養がたくさん詰まっていますので、産後1ヶ月くらいまではできる限り母乳を与えてあげるようにしてください。

ミルクと母乳の混合でしばらく慣らし、徐々にミルク育児に切り替えることで、生理が来る時期も早まってくるでしょう。

産褥期を安静に過ごす

産褥期を安静に過ごす

産後すぐに妊娠したいと考えている方は、産褥期をしっかり安静に過ごすようにしましょう。産褥期とは産後6週間~8週間は安静に過ごす必要があるという時期です。

出産は交通事故にあったくらい大きなダメージを身体に与えるものです。そのため、出産後はしっかり安静に過ごして身体のさまざまな機能を回復させる必要があります。産褥期に安静に過ごすことで、子宮の回復も早まりますし、骨盤が歪んで子宮が圧迫を受けて正常に機能しにくくなることも避けられます。

産褥期に家事をがんばったり外に出かけたりしてしまうと、子宮や膀胱などの内臓が下がり骨盤内にすっぽりと入り込んで骨盤が開いたままになり、子宮も圧迫を受けやすい状態になるので、できるだけ布団に入り安静に過ごすようにしましょう。

できるだけ周囲に甘えよう

できるだけ周囲に甘えよう

産後すぐに妊娠したいと考えている方は、できるだけ1人で頑張り過ぎず周囲のサポートを受けられるようにしてください。家事や育児、仕事までも完璧にやろうとするのは不可能ですし、それができないことでストレスも溜まってしまうからです。

産後はストレスが溜まりやすく自律神経やホルモンバランスも崩れやすいので、家族や地域のファミリーサポートを受けて、リラックスできるように心がけましょう。

リラックスすることでホルモンバランスは安定し排卵や生理周期も安定しやすくなるので、妊娠しやすくなります。

産後に妊娠したくない場合

産後すぐに妊娠したいという方がいる一方で、産後すぐには妊娠したくないという方もいらっしゃいます。その場合、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

必ず避妊すること

必ず避妊すること

 

産後すぐに妊娠したくないという方は、まだ生理が来ていない状態の時でもきちんと避妊するようにしましょう。授乳中は生理が起きないから避妊しなくても大丈夫と思いやすいですが、体質によっては授乳中も排卵が起きて生理が来ることがあります。

そのため、生理が来る前に妊娠が成立してしまうことがあるでしょう。生理は排卵された卵子が受精しなかったことにより引き起こされるものですから、産後最初の排卵の時に避妊せずに性行為をすることで、生理が来ないまま妊娠してしまうことがあるのです。

このことから、産後すぐに妊娠したくない方は、必ず避妊をしておくようにしてください。

しっかり母乳を与える

しっかり母乳を与える

産後すぐに妊娠したくないという方は、母乳を赤ちゃんにしっかり与えるようにしましょう。赤ちゃんが母乳を飲む時に分泌されるプロラクチンというホルモンには、卵巣に働きかけ排卵を抑制させる働きがあるからです。

ただ、母乳の間隔が長くなったり、ミルクと混合で与えていたりする場合、母乳を与える時間が短くなるため、プロラクチンによる排卵抑制効果が薄れることがあります。そのため、授乳しているにもかかわらず排卵が起こり、生理が引き起こされてしまうのです。

産後すぐに妊娠したくないという方は、授乳間隔が開きすぎないように注意し、たっぷりと母乳をあげるようにしましょう。また、母乳をしっかり与えている時でも必ず避妊するようにしてくださいね。

産後の妊娠は体力と相談しよう

産後の妊娠は体力と相談しよう

兄弟はできるだけ年子にしたい、高齢出産だからできるだけ早めに2人目を授かりたいなど、さまざまな考えから、産後すぐに妊娠したいと望んでいる方はたくさんいらっしゃいます。

ただ、産後の妊娠は体力と十分に相談しながら行うようにしましょう。育児は思っているより大変なものですから、産後すぐに妊娠することで育児の大変さで何倍にも膨らんでしまいます。

また、年子で2人目を出産すると、1歳の上の子と新生児のお世話でめまいがするほど忙しくなることでしょう。家族のサポートを受けられる状態が整っている場合は、周囲に助けを求めることができますが、核家族で両親から頻繁にサポートしてもらえない場合、育児が孤独になってしまう可能性があります。

このことから産後の妊娠は、妊娠できる体力が整っているかということと、2人分の育児を乗り越えられる体力とサポート力があるかどうかをよく考え、計画するようにしましょう。

家計についても考えよう

家計についても考えよう

産後すぐに妊娠したいと考えている方は、経済状況もしっかり予測しておくべきです。なぜなら、子供を育てるということはたくさんのお金が必要になるからです。

出産だけでも費用は掛かりますが、医療費、教育費、交際費、食費など次々とお金は飛ぶように消えていくでしょう。幼稚園から大学卒業までにかかる養育費や教育費は、約3000万円必要だと言われています。

そのため、子作り計画だけでなく家計対策もしっかり行っていかなければ、あっという間に火の車になってしまうようになるでしょう。

産後すぐに妊娠するメリット

産後すぐに妊娠するメリット

産後すぐに妊娠することには、いくつかのメリットもあります。それは、産後から次の妊娠までの期間が短いほど、出産が楽になるということです。

出産すると、骨盤は大きく広がり子宮周辺の組織にも柔軟性があります。そのため、2人目を出産するときは初産よりもはるかに楽に出産できると言われているのです。

産後の期間が長くなればなるほど、骨盤は硬く締まり子宮周辺の柔軟性も元に戻ってしまいますから、初産と変わらない状態に近づいていきます。そのため、次の出産はできるだけ軽くしたいと考えている方は、産後すぐに妊娠した方が比較的楽になる可能性が高いと言えるでしょう。

夫婦生活の再開時期について

夫婦生活の再開時期について

産後すぐに妊娠したいという方は、いつぐらいから夫婦生活を再開すればいいのか悩みますよね。基本的に産褥期が開ければ夫婦生活は再開できると言われています。

ただ、子宮の回復スピードや悪露の状態、また会陰切開や帝王切開の傷の回復具合によっては、夫婦生活は産後2ヶ月以降の方が良い場合もあります。いずれにせよ、1ヶ月検診などで医師に診てもらい「通常の生活に戻っても大丈夫」と太鼓判を押されるまでは、身体の回復を優先するようにしましょう。

まとめ

産後の妊娠について詳しくご紹介しました。産後すぐに妊娠したい方も、産後しばらくは妊娠したくない方も、きちんと情報を知り対処することが大切です。産後に妊娠しやすいかどうかは、身体の回復スピードや体質、また授乳スタイルによって大きく変わりますので、産後の妊娠をどのように考えるかで選択していくと良いでしょう。

産後の妊娠は、1人では成立しないものですので、周囲のサポートをしっかり受けてなるべくストレスをためないようにしましょう。また、夫婦生活や家族計画、家計のことを夫とよく話し合いながら検討することも大切です。

産後の妊娠についてしっかり理解し、検討することでより良い家族のスタイルを模索していってくださいね。

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