大人にとって「赤ちゃんのような素肌」は憧れです。ツルツルすべすべな赤ちゃん肌に戻りたいと思う方も多いでしょうが、実は意外と赤ちゃんの肌は荒れやすいのです。
赤ちゃんの肌が極端に乾燥したり、ニキビができたりするのも多いことからスキンケアに悩んでいるお母さんも多いことでしょう。
特に赤ちゃんのニキビはなかなか治りにくく、爪で引っかいて傷つけてしまいやすいので対策が必要です。そこで、赤ちゃんのニキビの原因や改善方法などを詳しくご紹介していきます。
赤ちゃんニキビについて
赤ちゃんの肌がきれいな状態で保たれるのは、実はわずかな間だけです。産まれたばかりの時期は、お肌の水分量も脂分も充分足りているため、肌トラブルが起きることはほとんどありません。
しかし、生後1ヶ月~2ヶ月くらいを過ぎたころから、徐々に肌の状態が変わってくるようになります。お肌の水分が蒸発しやすくなり、皮脂が活発に分泌されることからニキビが発生しやすくなってしまうのです。赤ちゃんのニキビは「新生児ニキビ」とも言われており、多くの赤ちゃんに発生します。
赤ちゃんニキビの原因は
赤ちゃんのニキビは「新生児ニキビ」と言われており、多くの赤ちゃんに発生するものとして知られています。では、なぜ赤ちゃんにはニキビができてしまうのでしょうか。
ひとつは新陳代謝が活発なことが大きく関係しています。新陳代謝が活発なことから、汗や皮脂がたくさん分泌されるようになります。その結果毛穴が詰まりやすくなってしまい、そこに炎症が発生してニキビへと悪化していってしまうのです。
赤ちゃんがのニキビが発生する時期
赤ちゃんは新陳代謝が活発なので、汗や皮脂がたくさん分泌され、毛穴を詰まらせてニキビが発生しやすくなります。では、この赤ちゃんのニキビはいつまで続いてしまうものなのでしょうか。
基本的に新陳代謝が活発な時期は成長期まで続きます。しかし、赤ちゃんの皮脂が通常よりも活発に分泌される時期は限定されているのです。
産まれてから生後3ヶ月くらいまでの間は、お母さんからのホルモンの影響で通常よりも皮脂が活発に出やすい状態になります。そのため、この時期は特にニキビが発生しやすくなるのです。
たくさんのニキビができやすいので、早めに改善することが大切になります。では、赤ちゃんのニキビはどのようにケアしていけばよいのでしょうか。
離乳食開始後のニキビには注意を
生まれてのすぐの赤ちゃんにニキビができるのは当たり前のことで、しばらくすると落ち着いてきます。ただ、離乳食時になって再びニキビが現れるようだと、注意が必要かもしれません。
離乳食が始まる6ヶ月ごろは赤ちゃんは乾燥肌になっていて、ニキビよりも保湿ケアが大事な時期なのですが、離乳食の内容によってはアレルギーを起こして肌のブツブツとなって現れることがあり、それをニキビと勘違いしてしまうケースがあります。
離乳食の進め方の目安はあっても赤ちゃんの成長具合で異なりますから、あせらず赤ちゃんの様子を見ながら、ゆっくり進めていってください。心配な方はこの月齢ごろからアレルギーテストが受けられますので、病院で相談しましょう。
赤ちゃんのスキンケア方法
赤ちゃんの洗顔は しっかり汚れを
赤ちゃんのニキビケアの方法としては、汚れをしっかり洗い流すことが重要になります。1日に1回は石鹸や低刺激のフェイスソープなどで汚れを取り除くようにしましょう。
赤ちゃんの毛穴には、皮脂や汗などたくさんの汚れが詰まっています。たっぷりの泡で丁寧に優しく洗うことで、毛穴の奥にたまった汚れを吸着しやすくなりますので、しっかりと泡立てるようにしましょう。
また、泡で汚れを吸着した後はしっかり洗い流すことも大切です。泡汚れが肌に残ってしまうと、そこからまたトラブルが発生してしまいますので、ぬるま湯を何度もかけて石鹸カスなどが残らないようにしましょう。
赤ちゃんの保湿はどうするの?
赤ちゃんのニキビケアのためにしっかりと泡を使って汚れを洗い流すと、保湿などが気になりますよね。
基本的に、赤ちゃんの肌にスキンケアは必要ありません。脂分の多いクリームを塗ると、かえって毛穴を詰まらせてニキビが悪化してしまうこともあるので注意しましょう。
乾燥肌が気になる場合は、赤ちゃん用の低刺激なローションを塗ると保湿が保たれます。ニキビができているということは、汗や皮脂の分泌が活発になっているので、余分なスキンケアで毛穴をふさがないようにすることが大切です。
ニキビがひどくならない為の注意点
赤ちゃんの爪は短くしておこう
赤ちゃんの肌にニキビができ始めたら、爪を短く切るように心がけてください。赤ちゃんの爪は薄いため、肌に触れると切れてしまうことがあるからです。ニキビができるとかゆみが発生しますから、ついつい手で触ってしまうことが増えてきます。
手にはさまざまな雑菌がついているため、ニキビを刺激してしまいますし、爪で引っかいて炎症がさらにひどくなることもあるでしょう。
赤ちゃんに「ニキビを触っちゃダメ」と言い聞かせても理解できませんから、手を清潔にして爪を短くしておくようにし、必要な場合はミトンを被せてニキビに触れないようにしておきましょう。
肌に触れるものは清潔に
赤ちゃんのニキビを少しでも早く治したいなら、肌に触れるものを清潔にすることが大切です。枕カバーやシーツなどは、汗や皮脂、よだれや鼻水などで汚れやすいため、こまめに取り換えてあげるようにしましょう。
また、赤ちゃんの口の周りや汗を拭きとるタオルも、使ったら新しいものに変えておくと安心です。1日中同じタオルを何度も使っていると、夕方には雑菌が繁殖したタオルで赤ちゃんの肌を拭きとることになってしまいます。
食べこぼしなどの汚れによだれなどの水分が加わると、あっという間に雑菌が広がってしまうので、朝昼晩と3回はタオルを変えるようにしましょう。
紫外線に注意
生後1か月くらいまでは、基本的に赤ちゃんは室内で過ごすことになります。しかし、体調が落ち着き、免疫もついてくると外に出かけてくることも増えてくるでしょう。外に出かけるうえで気をつけたいのが紫外線です。
強い直射日光が肌にあたってしまうと、水分が一気に蒸発してしまいますし、薄い皮膚の奥深くまで紫外線の影響が届いてしまいます。
肌が敏感な状態になると、ちょっとした刺激でもすぐにニキビができやすくなってしまいますので、必ず紫外線対策を行うようにしましょう。帽子やベビーカーの日よけを活用し、直射日光が肌に当たらないように気を付けてください。
暑い季節は沐浴を増やそう
赤ちゃんの皮脂が特に活発になるのは、お母さんからのホルモンの影響を受ける生後3ヶ月くらいまでです。しかし、気温が高くなり暑い季節になると汗や皮脂が活発に分泌されるため、同じようにニキビが発生しやすくなります。
こまめに拭きとっていても、すぐに汗や皮脂が分泌されてしまうため、暑い季節はこまめに沐浴するようにしましょう。ぬるま湯で汗や皮脂を洗い流すことで、皮膚を清潔な状態に保つことができます。
石鹸などで洗うのは1日1回で充分なので、その他の沐浴ではぬるま湯をかけてあげると良いでしょう。
ニキビが悪化した場合
赤ちゃんのニキビは、基本的に清潔にして沐浴でしっかり汚れを洗い流せば回復していきます。しかし、ひっかいてしまったり季節の関係でなかなか治らなかったりすることもあるでしょう。
中には、ジュクジュクとした状態にまでニキビが悪化してしまうこともあります。普段のケアではニキビの回復が見込めないと感じたときは、お医者さんに相談し赤ちゃんに使用できるニキビ用の治療薬を処方してもらうようにしてください。
お医者さんから使用方法をしっかり聞き、適切に使っていけば赤ちゃんのニキビは徐々に改善していくことでしょう。
まとめ
赤ちゃんのニキビについて幅広くご紹介しました。新陳代謝が活発で、皮脂や汗をかきやすい赤ちゃんの肌はニキビができやすい条件がそろっています。肌に触れるものは清潔にし、汚れをきちんと取り除くことでニキビケアを徹底していきましょう。
ニキビの悪化が心配な場合は、早めにお医者さんで診てもらうのもオススメです。毎日きちんとケアしていくことで元のツルツルすべすべな赤ちゃん肌に戻していきましょう。