赤ちゃんをダニから防ぐために知っておきたいこと

赤ちゃんをダニから防ぐために知っておきたいこと 赤ちゃん 生活

赤ちゃんの健康を守るのは、お母さんの使命のひとつでもあります。少しお部屋が汚れているだけでも、赤ちゃんはすぐに影響を受けてしまうため、お掃除には力を入れているという方も多いのではないでしょうか。

お掃除において気になるのが「ダニ」の存在です。ダニが多いと赤ちゃんが喘息になってしまったり、鼻水が止まらなくなってしまったりするため、しっかり対処する必要があります。

目に見えないからこそ厄介なダニですが、きちんと対策を取ることで大幅に減らすことが可能になります。そこで、ダニから赤ちゃんを防ぐ対処方法など詳しくご紹介していきましょう。

ダニの生息場所はどこ?

ダニの生息場所はどこ?

赤ちゃんをダニから守るためには、まずダニの生息場所を知るのが大切です。毎日のお掃除で気になるのがホコリではないでしょうか。ホコリにはたくさんのダニが含まれているため、少しお掃除をサボってしまうとあっという間にダニが増えていってしまいます。

ダニの生息場所

フローリングの場合は、ホコリが宙に舞いやすいので、掃除機ではなくウェットタイプのフローリングシートが適しているでしょう。隅から隅までこまめに拭くことで、ホコリを大幅に軽減することができます。

じゅうたんや畳の部屋は、ダニの住処になりやすく、取りづらいのが難点です。パワーのある掃除機なら、たくさんのダニも取り除くことができますが、使い方ひとつでダニを除去できる量は変わってきます。

ささっと短時間でかけたると、あまり多くのダニは取り除けませんが、ゆっくりと前後左右に丁寧に動かしてダニを吸いとると、効率よくじゅうたんや畳のダニを取り除くことができます。フローリング以外の場所は、時間をかけて掃除機でダニを吸いとるようにしましょう。

お気に入りのぬいぐるみに注意

お気に入りのぬいぐるみに注意

赤ちゃんをダニから守るためには、お気に入りのぬいぐるみを2つ用意しておくのがオススメです。なぜなら、ぬいぐるみにはたくさんのダニが住み着いているからです。

ぬいぐるみを振り回したり、抱っこしたり、舐めたりすることが多いので、赤ちゃんが何度もダニと接触してしまう可能性があります。

しかし、お気に入りのぬいぐるみを取り上げられてしまうと、赤ちゃんは泣き叫んだり怒ったりすることがあるため、予備のぬいぐるみを用意しておくことが重要になります。

お気に入りのぬいぐるみに注意2

同じものが2つあれば、お気に入りのぬいぐるみをこまめにお洗濯して清潔な状態にすることができるからです。ぬいぐるみを洗ったときは、完全に乾くまでに時間がかかるため、お気に入りは予備を用意しておくと安心でしょう。

その布団、大丈夫?

その布団、大丈夫?

赤ちゃんが最もダニと接触しているのは、実はお布団であることをご存知でしょうか。お布団には驚くほどのダニが住み着いており、1㎡あたり約10万匹ものダニが生息していると言われています。

ダニがこれほど多いのは、赤ちゃんが寝ているお布団がダニにとって快適な環境だからです。赤ちゃんは体温が高いため、お布団は常に温かい状態がキープされています。

また、汗を頻繁に書き、よだれや涙も流れやすいため、常に湿った状態になりやすくなるのです。さらに、赤ちゃんは新陳代謝が活発で、皮脂やフケなどの汚れがどんどん出て、ダニのエサとなっていきます。

温度、湿度、エサと3拍子揃ってしまっているため、赤ちゃんのお布団にはダニが繁殖しやすくなってしまうのです。

ダニの対策はどうする?

日光消毒で万全?

日光消毒で万全?

赤ちゃんが寝ているお布団には、驚くほど大量のダニが生息しています。ダニを少しでも減らし、お布団を乾燥させるためには干すのが良いと考えている方も多いでしょう。確かに日光消毒と言う言葉もありますから、お布団を天気のいい日に干すことは大切です。

しかし、外に干すことにより花粉やチリなどの汚れが付着してしまう可能性がありますし、干すだけで完全にダニを排除することはできません。お天気の条件や土地柄によって、頻繁にお布団を干せない場合もあるでしょう。

そのような場合を考えると、布団乾燥機が安定していてオススメです。布団乾燥機にはダニを排除するための高温設定も備わっているため、毎日こまめにダニを退治することができます。

死滅したダニの影響

死滅したダニの影響

赤ちゃんが寝ているお布団には、たくさんのダニが生息しているため、こまめに布団乾燥機をかけてダニを死滅させる必要があります。

しかし、ダニが死んでしまったからもう大丈夫、と言うわけではありません。死滅したダニでも、吸い込んでしまうと喘息やアレルギー症状を引き起こすことがあります。死滅したダニは、きちんと排除することが大切です。

そのためにも、掃除機でしっかりと吸い出していきましょう。外に干したり布団乾燥機にかけたりしたお布団に掃除機をかけていくときは、ゆっくりと縦・横・斜めの方向に動かすようにしましょう。表と裏と丁寧に掃除機をかけることで、大幅にダニを減らすことができます。

お布団専用の掃除機を使用するのもいいですし、お布団専用のヘッドを購入するのも良いでしょう。お布団が吸い付いて掃除機をかけにくい場合は、ヘッドにストッキングをかけておくと、吸い付きを防止できるのでオススメです。

ダニ除去シートの活用

ダニ除去シートの活用

赤ちゃんが寝ているお布団に再びダニが近寄ってこないためにも、ダニ処理をした後はダニ専用の除去シートを活用すると便利です。

ダニ除去シートをお布団に挟むだけで、ダニが近寄ってきませんので、効率よくダニから赤ちゃんを守ることができます。じゅうたん用、畳用のシートもあるので、お部屋中に使用すると効果的でしょう。

ただ、ダニ除去シートに含まれている成分に、赤ちゃんがアレルギー反応を起こす可能性もあるので、心配な場合は事前に問い合わせて確認しておくと安心です。

丸洗いが安心

丸洗いが安心

赤ちゃんが寝ているお布団や、じゅうたんは、できれば定期的に洗うのがオススメです。ぬいぐるみを洗うと、一度にたくさんのダニを処理することができますし清潔な状態で赤ちゃんに触れさせることができます。

掃除機や布団乾燥機では除去しきれないダニもありますので、定期的に丸洗いすることで、お布団やじゅうたんのキレイな状態をキープするようにしましょう。

もちろん、赤ちゃんのお布団だけでなくお父さんやお母さんのお布団もこまめに洗うことが大切です。いくら清潔な状態にしていても、隣に敷いた布団から赤ちゃんの布団へと移り住んでしまうことがありますので、家全体でダニ対策していくことが大切です。

ダニ対策は温度と湿度に注目する

ダニ対策は温度と湿度に注目する

どんなに毎日掃除機をかけて頻繁に布団を乾かしていたとしても、赤ちゃんがダニに刺されてしまうというご家庭は一度部屋の中の環境をチェックしてみましょう。

ダニは50℃以上の温度と50%以下の湿度で死滅するので、日光の布団干しより布団乾燥機を50℃以上で20分以上作動させる方が効果は出ます。

また、湿度はエアコンを除湿に設定する事でクリアできるでしょう。赤ちゃんのそばに温度計と湿度計を置いておくと、チェックしやすいですね。ただ、冬の湿度50%以下は赤ちゃんがウイルスに感染しやすくなる環境なので、赤ちゃんの様子を見ながら調整してください。

ダニに刺されたらどうする

ダニに刺されたらどうする

きちんとケアをしていても、侵入したダニに赤ちゃんが刺されてしまうことがあります。赤ちゃんの皮膚はとても薄いため、ダニに刺されると思った以上に赤く腫れ上がることがあるのでびっくりする方も多いでしょう。

ダニに刺された時の対処方法

ダニに刺された時の対処方法

ダニに刺されて赤くなった時は、市販の痒み止めなどは使わないようにしましょう。大人は問題なくとも、赤ちゃんにはトラブルが起きる可能性がありますから、必ず病院から薬を処方してもらってください。

どうしても市販薬を使う時は、ベビー専用の痒み止めを選びましょう。それから、ダニに刺された後6~8時間すると強い痒みが発生しますが、その時は冷たいタオルなどで冷やしてあげると和らぎます。

引っかき防止のためにミトンを手に被せたり、爪を短く切っておいたりして回復を待つようにしてください。赤ちゃんは、反射的に痒い部分を掻きむしってしまうことがあるため、ダニに刺された部分が治るまできちんとケアしておくようにしましょう。こうやって少しでも対応していれば、悪化する事なくきれいに治るでしょう。

ダニとアレルギーマーチの関係は?

ダニとアレルギーマーチの関係は?

アレルギーマーチという言葉をご存知でしょうか。乳幼児の時に発生したアレルギーが、年齢を重ねる毎に症状が次々と移り変わっていく様子を指した言葉ですが、このアレルギーマーチとダニは関係があると言われています。

アレルギーの原因は食物性抗原と吸入性抗原の2つに分かれますが、乳児の吸入性抗原の代表的なものにハウスダストがあり、ハウスダストにはダニの死骸やフンなどが最も多く含まれています。

小児喘息などもダニに対するアレルギーも一つの要因とされています。成長しても続くアレルギーを考えると、今の段階からダニ対策を行って、将来の赤ちゃんのアレルギー発症を抑えていくようにしましょう。

まとめ

ダニから赤ちゃんを守る対処方法について幅広くご紹介しました。お部屋の中やぬいぐるみ、赤ちゃんが寝ているお布団などさまざまなエリアにダニは潜んでいます。

こまめにケアをして清潔な状態にし、ダニが寄り付かないように対処することで、ダニの影響を最小限にすることができるでしょう。ダニから赤ちゃんを守るためにも、地道にダニの対処方法を実践していってください。