むきむき体操とは男の子の赤ちゃんのおちんちんをむくための体操です。赤ちゃんの頃からこの体操を行うことにより、将来包茎になるリスクを予防できる同時に、陰部を清潔に保つことが出来るといわれています。
むきむき体操に関しては、赤ちゃんのときからやるかどうかに関して、賛否両論があります。今回はこのむきむき体操に関して知っておきたいことやメリット・デメリットなどについてさまざまな情報を幅広くご紹介します。
おちんちん むきむき体操とは?
むきむき体操という名前、最近よく耳にしますが、これは一体どんなものなのでしょうか。赤ちゃんのおちんちんを清潔に保ち、炎症にかかることを予防するために、赤ちゃんのころからおちんちんをむきましょう!というのがその趣旨。
赤ちゃんのころからむきむき体操を行うことにより、包皮がむけやすくなり、陰部を清潔に保つことが可能になります。
赤ちゃんのおちんちんの状態は
生まれたばかりの赤ちゃんは、当然ですが全員包茎。陰茎が包皮に覆われていて、亀頭は隠れています。男の子は成長につれて、自然に包皮がむけて亀頭が見える状態になりますが、なんらかの原因により、包皮がむけずに亀頭が隠れたままの状態を包茎と呼んでいます。
包茎とは?
包茎とは包皮で陰茎が覆われている状態を指します。通常、体の成長とともに亀頭部分も大きくなり、これにつれて包皮と亀頭の部分の癒着がなくなり、包皮がむけるようになります。
ほとんどの場合は何もしなくても、自然に包皮の癒着は外れてきますのであまり心配する必要はありません。しかし包皮が長いなど、なんらかの原因で亀頭が露出しないままになると、陰茎と包皮の間に汚れや雑菌がたまりやすくなり、炎症のリスクも生じます。
赤ちゃんのむきむき体操、する?しない?
赤ちゃんのおちんちんにむきむき体操を行うことに対しては、賛否両論があり、結局のところむきむき体操を行うかどうかは、お母さんとお父さんの考え方にかかっているといえそうです。むきむき体操はどうしてもやるべきものではなく、する、しないは自由です。
赤ちゃんのうちにむきむき体操をやらなくても、いずれは包皮の癒着はなくなり、完全に包皮がむけた状態か、勃起時に亀頭のみえる状態になるものです。赤ちゃんのおちんちんを清潔にするというのが主目的、むきむき体操はあくまでも選択肢のひとつに過ぎないと考えておきましょう。
むきむき体操にはメリットとデメリットがある?
赤ちゃんのむきむき体操には、メリットとデメリットの両方があります。みんなしてるから、流行っているから、しないと赤ちゃんが包茎になりそうだから、とデメリットについてよく考えることなく、正しいやり方を知らずに始めてしまうと、あとで後悔することになります。
やるにしろ、やらないにしろ、まずはむきむき体操のやり方・始める時期やメリット・デメリットについて、正しい知識を得るようにしましょう。
むきむき体操のメリットとは?
赤ちゃんのおちんちんを清潔に保つのは親の役目。むきむき体操を行えば、包皮をむくことが出来ますので、赤ちゃんのちんちんに溜まった汚れや垢、チンカス(恥垢(ちこう))をきれいに取除くことが出来そうです。
でもまだ赤ちゃんなのに包皮をむくなんて、痛そうだし、刺激が強すぎるのでは、、、という不安に思う方も当然いるでしょう。
むきむき体操が話題になっているのは、やるに相応しいメリットがあるため。デメリットだけでなく、メリットについても把握しておきましょう。
おちんちんを清潔に保つ
赤ちゃんは子供は包皮と亀頭が癒着しているため、亀頭包皮炎という炎症にかかりやすくなっています。亀頭は包皮に覆われていますが、完全に密着しているわけではなく、おちんちんと包皮の間にあるわずかな隙間から雑菌が入り込みます。
亀頭に付いた汚れや雑菌は、包皮をむかなければきれいにすることは出来ません。この点からすると、むきむき体操でおちんちんの先を出すことにより、汚れや尿の残りなどをきれいにすることが出来ます。
亀頭包皮炎とは?
亀頭包皮炎とは赤ちゃんや小学生までの子供に多い症状で、包皮と亀頭の間に侵入した菌により、亀頭の部分が赤く腫れ、炎症を起こします。痛みやかゆみを伴うこともあり、かきむしってしまうとさらに症状が悪化します。また炎症部分におしっこが触れると、激しい痛みがあり、おしっこを我慢してしまう子供います。
亀頭包皮炎の治療と予防
亀頭包皮炎にかかり、症状が重症な場合には病院で診察を受けなければなりません。かゆみや炎症をとめるための内服薬と、患部に塗る外用薬が処方されますので、医師の指示に厳密に従うようにしましょう。
亀頭包皮炎の予防法
亀頭包皮炎の予防法をいくつか挙げてみましょう。陰部がむれないようにすること、おしっこをしたあとに包皮を少しずらし亀頭の部分をきれいに洗うこと、汚れた手で触らないこと、とにかく清潔に通気性を保つことがポイントになります。
包皮が亀頭を覆っている状態でおちんちんを洗っても、汚れや垢、チンカス(恥垢(ちこう))は落ちません。むきむき体操を行うことで、包皮をずらすことが出来れば、亀頭部分をきれいに出来るというメリットがあります。
包茎になることを予防する
むきむき体操を行うことにより、亀頭が露出しやすくなり、包皮がむけやすくなります。子供のころは問題ありませんが、成人したあとの包茎は男性にとっては大問題。
自分に対して自信をもてなくなるだけでなく、汚れや雑菌がたまりやすく、感染症にかかりやすい状況が出来てしまいます。
包茎によって生じるトラブルとは?
包皮で亀頭が覆われていると、亀頭が成長しづらくなるという弊害もあります。男性の性器は性的な理由だけでなく、生理的な理由によっても勃起しますが、包皮に覆われていると陰茎自体の成長も阻まれます。
その結果、陰茎よりも包皮が長いという状態が出来上がり、包茎になってしまう、という悪循環が生まれてしまいます。成人に達すると性器はそれ以上成長しませんので、包茎の問題は手術でしか解決できなくなります。
もちろん包茎自体は病気ではありませんが、汚れや垢が落ちにくく、匂いが気になるなど、衛生面での不都合も生じます。むきむき体操を行うことにより、亀頭を露出させることが可能になり、将来包茎になることを予防します。
赤ちゃんのむきむき体操のデメリットとは?
むきむき体操のメリットについて見てきましたが、今度はデメリットについても考えてみましょう。赤ちゃんのころからむきむき体操を行うことには、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
おちんちんに傷がつく
赤ちゃんのおちんちんはとっても小さくデリケート。包皮のむき方には正しいやり方と間違ったやり方があり、これをきちんと把握していなければ、赤ちゃんのおちんちんを傷つけてしまう恐れがあります。
無理に包皮をむこうとしたために、赤く腫れてしまったり、無理にむいたために出血したり、ひどい場合には包皮が戻らなくなることもあります。包皮が戻らないと亀頭の部分の血液の流れが滞ってしまい、危険な状態になります。赤ちゃんにむきむき体操を行う場合には、まず正しいやり方を学ぶようにしましょう。
おちんちんを触ることへの抵抗感
お母さんの中には、赤ちゃんのおちんちんを触ることに対して抵抗感を持つ方もいるでしょう。慣れてくると簡単に感じますが、最初はどの程度の力で包皮をずらせばいいのか、見当が付かずに力を入れすぎてしまうことも。
赤ちゃんのむきむき体操をやらない、いうママの大多数はこの点に引っかかりを感じるようです。お母さんに精神的な抵抗がある場合には、むきむき体操を毎日行うことは無理かもしれません。
赤ちゃんのおちんちんに触ることに抵抗を感じる方は、包茎の予防といったことを考えずに、赤ちゃんのおちんちんを清潔に保ち、炎症や雑菌の繁殖を防ぐためと考えると、むきむき体操に取り組みやすくなります。
むきむき体操のやり方
むきむき体操のやり方や手順について詳しく見ていきましょう。赤ちゃんのおちんちんは小さく繊細なので、あくまでも慎重に、正しいやり方に則って行うようにしてください。
おちんちんの根元を持つ
親指と人差し指で赤ちゃんのおちんちんの根元を持ちます。最初は片手ではなく両手を使うようにしましょう。このまま指を下に、つまり赤ちゃんのおなか側に向かっておろしていきます。このとき無理やりに力を入れるのではなく、ゆっくりと優しく指をずらしていくようにしましょう。
赤ちゃんはおちんちんを触れれるだけでも嫌がりますが、ある程度は強くむかないとむけない場合もありますので非常に加減が難しいです。
赤ちゃんは包皮の幅も狭いので、最初はわずか1ミリ程度しか動かないこともあります。包皮と亀頭毎日続けるうちにだんだんと包皮がむけてきますので、焦らずに続けましょう。
包皮のつっぱりを感じたらその位置でキープ
指をずらした際に包皮が引っ張られている感じがあれば、その位置で指を動かさずにしばらく止めるようにします。おちんちんが見えてきますが、全部露出させる必要はありません。ちょっとでも見えれば汚れ、チンカス(恥垢(ちこう))が付着しているかどうか確認できます。
包皮をむいたら必ず戻す
包皮をむいたら必ず元の位置に戻します。赤ちゃんの包皮口はまだ非常に小さいので、むいたままそのままにしておくと、包皮口が冠状溝という細いくびれの部分にひっかかってしまい、戻らなくなります。
むきむき体操では包皮をずらしたら必ずあとに戻します。これを無理のない範囲で15回から20回程度繰り返します。いったん始めたら途中でやめずに毎日続けましょう。
むきむき体操を行うタイミングは
むきむき体操はお風呂やお風呂に入れる前後、おむつ替えのときに行いましょう。最初は両手でおちんちんを持っていますので、汚れを取ることは出来ませんが、体操を続けるうちに片手でも出来るようになってきます。片手で出来るようになったら亀頭に付着した白い垢を取ってあげるようにしましょう。
むきむき体操を始めるタイミングとは?
赤ちゃんのむきむき体操は、出来れば生後半年以内に始めたほうがいいといわれています。これは月齢が低ければ低いほど、亀頭への刺激を感じにくいため。早く始めたほうが赤ちゃんに負担を与えずに済みます。
子供の包茎
2歳、3歳と成長してもなお包皮が癒着している子供もいますが、包皮を陰茎の下側にずらしたときに、5ミリ程度の穴が開く場合は、とくに心配はありません。もう少し体が成長するまでそのまま見守りましょう。
子供のときは男の子はみな包茎ですので、赤ちゃんのおちんちんについて心配する必要はありません。ほとんどの子供は中学生になると、自然に包皮の癒着が外れていきます。
4歳から5歳になっても包皮が癒着したまま、亀頭の先がまったく見えない、亀頭包皮炎を繰り返す、おしっこをするときにあちこちに飛んでしまう、などの症状がある場合には、一度病院で診察してもらいましょう。
むきむき体操で出血したらどうする?
むきむき体操を行っているうちに出血してしまうことがあります。赤ちゃんの包皮は小さく薄いため、慎重に行わなければ、赤く腫れたり、出血するおそれもあります。
出血した場合にはそのまますぐに包皮をもとに戻します。包皮を元に戻しておけば、そのまま出血は止まります。赤く腫れてしまった場合には、おちんちんをきれいにする際に石鹸を使わないようにしましょう。包皮の皮膚は非常に薄く、石鹸の刺激に反応し、しみて痛い思いをさせてします。
基本的には小さな傷ですのでそもままで大丈夫ですが、腫れなどがひどい場合は医師の診断を受けるようにしましょう。
まとめ
赤ちゃんのちんちんを清潔に保つ目的で行う「むきむき体操」。赤ちゃんの包皮を少しずつ動かし、亀頭を露出させる体操で、むいたら必ず元に戻すことが重要です。目的はあくまでも亀頭部分を清潔に保つこと。包茎を予防する自体が目的なわけではありません。
むきむき体操を行うと決めたらまずは正しいやり方をよく把握し、その上で行うようにしましょう。焦らずゆっくり、毎日続けることがポイントです。時間をかけて少しずつ亀頭を露出させるようにしましょう。