赤ちゃんの哺乳瓶は必ず消毒しなければなりません。赤ちゃんは胎盤をとおしてお母さんから免疫抗体を受け取っていますが、これは月齢が上がるとともに徐々に少なくなっていきます。赤ちゃんの体に抵抗力がつき、免疫力が十分にはたらくようになるまでは、赤ちゃんが口にする哺乳瓶は常に消毒してあげることが重要です。

哺乳瓶の消毒の方法やそれぞれのメリット・デメリット、消毒の際に注意することなど、哺乳瓶を消毒する際に知っておきたいさまざまな情報を幅広くご紹介していきますので、参考にしていただければと思います。

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赤ちゃんの免疫抗体について

赤ちゃんの免疫抗体について

赤ちゃんの哺乳瓶の消毒の方法についてみていく前に、まずは赤ちゃんの免疫抗体に関する基本的なポイントを押えておきましょう。生まれたばかりの赤ちゃんにはお母さんからもらった抗体がありますが、これは成長とともに減少していきます。

また母乳にも抗体が含まれていますが、いずれの抗体もお母さんから受け継いだもので、それ以外の抗原が体内に入った場合には、やはり感染症にかかるおそれがあります。

赤ちゃんの免疫力は大人に比べるとまだ不十分。毎日赤ちゃんに飲ませる哺乳瓶は、きちんと洗い、消毒してあげないと、赤ちゃんが感染症にかかるリスクが増大します。

赤ちゃんがお母さんからもらう抗体とは?

赤ちゃんがお母さんからもらう抗体とは?

赤ちゃんは雑菌やウイルスに対する抗体をお母さんから受け継いで生まれてきます。この抗体の量は生まれたときがピークで、その後時間が経つにつれて徐々に減っていき、生後6ヵ月後になくなります。

免疫グロブリンG(IgG)という名称で呼ばれるこの抗体は、お母さんから胎盤をとおして赤ちゃんに伝えられるもの。IgGはいろいろな種類のウイルスや雑菌に対する抗体になります。

赤ちゃんがお母さんからもらうもうひとつの抗体がIgA。IgAは母乳をとおしてお母さんから受け取ります。

赤ちゃんは自分で抗体を作り出す

赤ちゃんは自分で抗体を作り出す

お母さんからもらったグロブリンGの量は生後すぐがピークで、そのあとは徐々に減っていき、生後6ヵ月以降に減っていきます。お母さんにもらった抗体に代わって、赤ちゃん自身も自分で抗体を作り出すようになりますが、その量が増えるのは生後3ヶ月から4ヵ月目以降。

このため、生後3ヶ月頃の赤ちゃんは、お母さんにもらった抗体が減っていくにも関わらず、自分ではまだ十分に抗体を作ることが出来ていません。この時期は赤ちゃんが持つ免疫グロブリンの量が少ない時期といえるでしょう。

赤ちゃんの成長とともに、抗体はどんどん増えていきますが、免疫力が完成するのは幼児期の後半になってから。少なくとも生後1歳、2歳になり、体力がつき免疫力もある程度高まるまでは、口にするものや触るものの衛生状態や安全性を、お父さんやお母さんがきちんと確認することが重要です。

哺乳瓶の消毒の重要性!何でするの?

哺乳瓶の消毒の重要性!何でするの?

赤ちゃんが深刻な感染症にかからないようにするために注意したいポイントがいくつかありますが、哺乳瓶の消毒もその中のひとつ。哺乳瓶は毎日何度も赤ちゃんが口にするもの。目には見えませんが、哺乳瓶にはさまざまな雑菌やウイルスが付着している可能性があります。

完全に無菌状態にすることは赤ちゃんの免疫力を高めることにはつながりません。しかしだからといって哺乳瓶やおしゃぶりを除菌しないのは、ウイルスや細菌の繁殖につながります。

除菌哺乳瓶の消毒について知識を養っておくことは、大事な赤ちゃんの安全や健康を確保する上で必要不可欠な事といえるでしょう。

哺乳瓶を消毒する前にきれいに洗う

哺乳瓶を消毒する前にきれいに洗う

哺乳瓶を消毒する前に派、必ず哺乳瓶をきれいに洗っておくようにしましょう。消毒と洗浄は意味がまったく違います。ミルクの飲み残しや油分が付着したまま消毒をすると、消毒の効果を半減させてしまいます。

赤ちゃんがミルクを飲み終わったら、パーツを分解し、きれいに洗っておくようにしましょう。すぐに洗えないときでも、少なくとも水でさっと洗い流しておくだけはやっておいたほうが後が楽です。

哺乳瓶の消毒について

哺乳瓶の消毒について

赤ちゃんの免疫力や抗体について見てきましたが、今度は哺乳瓶の消毒の方法について詳しく見ていきましょう。哺乳瓶を消毒するには 様々な方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

哺乳瓶の消毒の方法のうちもっとも一般的な方法は三つ、煮沸消毒、ミルトンなどの薬剤による消毒、そしてもうひとつは電子レンジを使って消毒する方法になります。もう一つ殺菌装置での殺菌消毒もご紹介します。

哺乳瓶の消毒の方法について、それぞれの特徴や消毒の方法を詳しく見ていきましょう。

煮沸消毒 基本の哺乳瓶の消毒

煮沸消毒 基本の哺乳瓶の消毒

煮沸消毒は沸騰させたお湯に哺乳瓶をつけることにより消毒する方法で、お鍋さえあればいつでもどこでも出来る手軽な消毒の仕方です。電子レンジや消毒用の薬剤といったオプションがなかった時代から広く使われてきた方法で、安全・確実・短時間で哺乳瓶を消毒することが出来ます。

消毒するのに特別な器具や薬剤も必要有りませんので、ほとんどコストのかからないこともメリットのひとつ。煮沸消毒の方法について詳しく見てみましょう。

煮沸消毒の方法とは?

煮沸消毒の方法とは?

きれいに洗ったお鍋に水を入れ、沸騰させます。哺乳瓶はあらかじめ丁寧に洗っておきます。哺乳瓶本体とちくびの部分を必ず外し、ミルクの残りが付着していないか、きちんと確認しましょう。

沸騰したお湯にまず哺乳瓶本体を付け、三分から五分程度煮沸させます。乳首やキャップの部分は本体に比べると熱に弱いことが多いので、キャップや乳首を煮沸する際は時間を短めにします。このときお鍋に直接触れないように注意しましょう。

煮沸し終わったら、清潔なふきんかペーパータオルやラックにのせて、水分を完全に蒸発させます。お湯で煮沸させるだけという簡単な消毒方法ですが、いくつか注意しなければならないポイントがあります。

哺乳瓶の材質を確認

哺乳瓶の材質を確認

煮沸時間は哺乳瓶の材質によっても違ってきます。煮沸消毒を行う前にまずは哺乳瓶の表示をよく読み、煮沸消毒が出来るかどうか確認してください。

哺乳瓶の材質は耐熱ガラスやプラスチックで、ほとんどの製品は煮沸や電子レンジに対応できるように出来ていますが、製品によっては例外もありますので、必ず事前にチェックするようにしましょう。

煮沸中は側を離れないようにする

煮沸中はその場を離れないようにしましょう。哺乳瓶は本体だけでなく、乳首やキャップの部分にも耐熱性があり煮沸をすること自体は問題ありませんが、お鍋の側面や底に触れてしまうと変形してしまうおそれがあります。

煮沸中は側を離れず、乳首、キャップがお鍋に直接触れないように注意しましょう。消毒用のトングやはさみを利用すると便利です。

消毒用トング

消毒用のトングやはさみを用意しておくと便利です。煮沸したあとの哺乳瓶を取り出すだけでなく、乳首やキャップの部分が熱くなったお鍋に直接触れないよう、はさんで持ちながら煮沸することが出来ます。専用トングを利用すると、ガラス製の哺乳瓶を取り出すときに誤って落としてしまうおそれもありません。

煮沸消毒のメリット・デメリットとは?

煮沸消毒のいちばんのメリットは、特別な器具や薬剤なしに手軽に消毒が出来ること。お湯さえあればいつでも出来るので、あらかじめ消毒・除菌グッズを用意しておく必要がありません。

デメリットはというと、消毒してすぐに使うことが出来ないこと。煮沸中はその場から離れられないこと。熱湯を扱うため、うっかりしているとやけどをするおそれがあること、消毒をするたびにお湯を沸かさなければならないことなどが挙げられます。

電子レンジで消毒

電子レンジで消毒

哺乳瓶を専用の容器あるいはパックに入れて、電子レンジで消毒する方法も人気です。電子レンジに入れるだけで、さっと消毒できますので、時間がないときにも便利です。

電子レンジでの消毒はスチーマー消毒。哺乳瓶と一緒に水を入れ、これを電磁波で蒸発させることにより消毒します。

専用ケースを利用する場合

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電子レンジ消毒専用のケースを利用する場合には、2、3本一緒に消毒哺乳できます。1日分を一度にまとめて消毒できますので、時間の節約になります。消毒後はそのままケースに入れて乾燥、すぐに使わない場合でも24時間であれば再消毒する必要がありません。

専用ケースを利用すると、哺乳瓶以外のアイテム、たとえばおしゃぶりや赤ちゃんが握るおもちゃなども一緒に消毒できるので長く使えます。

専用パックを利用する場合

専用ケース以外にも、電子レンジで使用できる哺乳瓶専用のパックが市販されています。こちらはケースよりもコンパクトで置き場所を取りません。使い方は簡単、パックの中に水と哺乳瓶を入れて、電子レンジにかけるだけ。パックは何度も同じものを使用出来ますので、旅行や実家への帰省のときなどにも便利に使えます。

それ以外の方法

専用ケースやパックを使用せずに、台所にあるもので代用することも出来ます。ジップロック、タッパーウェアなどに水50ml程度と哺乳瓶を入れ、3分から5分ほど加熱。このとき容器は密封してしまうと、蒸気が中にこもってしまいますので注意しましょう。水蒸気がこもらないよう、容器やパックは密封せずに隙間をあけて過熱してください。

専用グッズが便利

このように専用ケースやパックがなくても消毒は出来ますが、専用ケースやパックは哺乳瓶の消毒に特化して作られていますので、一台あるととっても便利です。電子レンジ消毒専用ケースにはいろいろな種類とタイプがありますので、購入前にどんなタイプがもっとも便利か、下調べをしておくようにしましょう。

哺乳瓶が最大3本入るもの、乳首やキャップ、おしゃぶりなどのアイテムを入れる別箱が付属しているもの、コンパクトなタイプ、薬剤消毒にも利用できるものなど、多種多様なものが手に入りますので、出産前に必ずチェックしておくようにしましょう。

ミルク育児・混合育児の場合、赤ちゃんが生まれてから少なくとも数ヶ月間は哺乳瓶を毎日消毒しなければなりません。専用ケースは哺乳瓶の消毒に特化して作られていますので、安全性や利便性を考えると専用ケースやパックをそろえておいたほうが面倒もなく安心です。

薬剤によるつけ置き消毒

薬剤によるつけ置き消毒

消毒薬剤につけ置きすることにより哺乳瓶を消毒するのがこの方法。現在この方法での消毒をするお母さんが多いようです。ミルトンに代表される薬剤消毒ですが、水に溶かして使う錠剤タイプと最初から液状になっているタイプがあります。

薬剤消毒ミルトンの特徴について

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手軽にきちんと雑菌を消毒できると評判のミルトンですが、哺乳瓶だけでなく、野菜洗いにも使用できるので、安全性にも不安がありません。使い方も簡単、錠剤タイプであれば水に溶かして、その中によく洗った哺乳瓶やおしゃぶり、おもちゃなどのグッズをつけ置きするだけ。つけ置きする時間は最低1時間。薬剤を入れて作った消毒液はそのまま24時間使えますので、1日に何回も消毒することができます。

消毒し終わったらトングで取り出し、消毒液を振り落とします。ミルトンの場合、消毒後にもう一度水で洗う必要はありませんが、匂いが気になる場合は軽く水ですすぎ洗いをするだけで十分。誰にでも簡単に出来て便利です。

哺乳瓶用消毒薬剤はミルトン以外にもいろいろな会社から発売されています。基本的な消毒の仕方は基本的に同じになります。

薬剤消毒のメリットとは?

薬剤消毒のいちばんのメリットは薬剤を入れた水につけおきするだけで、簡単に消毒できるという手軽さ。お湯を沸騰する必要もなければ、電子レンジにかける必要もないので、やけどの心配もなく安心です。

煮沸消毒や電子レンジ消毒では、消毒後乾燥させなければならないという手間がありますが、薬剤消毒は薬剤から取り出すだけ。そのまますぐに赤ちゃんに飲ませることが出来て便利です。

また薬剤消毒専用の容器さえあれば、哺乳瓶だけでなくいろんな種類のベビーグッズを一緒に消毒できるのも大きなメリット。離乳食用の器やスプーン、おもちゃ、さく乳器、おしゃぶり、マグカップなど、たくさんの種類のベビーグッズを一気に消毒することが出来ますので、育児にかかる手間を大幅に軽減してくれます。

殺菌装置での殺菌

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プロが使う殺菌装置、施設などで利用されています。個人でも購入可能です。価格は約20万~ 殺菌・乾燥・保管を遠赤外線放射線で行い、熱風式なので煮沸消毒も必要なしです。哺乳瓶を洗浄してラックに入れ、スイッチを入れるだけです。サイズも幅480×奥行290×高さ464mmなので電子レンジほどの大きさです。

様々なプロ仕様の製品がありますので、殺菌装置、殺菌保管庫など様々な種類もありますのでご自身で使用方法などよく調べててみて下さい。高額でも安心と時間を手に入れたいご家庭は、調べてみるのもありかもしれません。

哺乳瓶の消毒はいつまで続ける?

哺乳瓶の消毒はいつまで続ける?

哺乳瓶についた雑菌の除去に効果的な哺乳瓶の消毒ですが、毎日続けるのはやっぱり面倒なもの。哺乳瓶の消毒って、一体いつまで続けるの?という疑問を抱えているお母さんも多いようです。

哺乳瓶の消毒はいつまで続けなければならない、という絶対の決まりがあるわけではありません。哺乳瓶の消毒をやめる時期に関しては、お母さんの考え方や離乳食の進め方などによって違ってきます。離乳食を始める頃にやめる方も多いようですが、哺乳瓶を使い続けている間中ずっと消毒をしていた、というお母さんもいます。

哺乳瓶の消毒方法が煮沸しかなかった時代には、生後3、4ヶ月目まで消毒を続けることが多かったようですが、現在では生後7ヵ月以降も消毒を続ける方のほうが多いようです。離乳食を始めたからといってすぐにやめるのではなく、赤ちゃんの様子や哺乳瓶の使用頻度などを考慮に入れた上で、やめる時期を見計らうようにしましょう。

まとめ

赤ちゃんの哺乳瓶の消毒について知っておきたいさまざまな情報ををご紹介しました。煮沸、電子レンジ、薬剤と哺乳瓶の消毒にはさまざな方法があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

哺乳瓶の消毒は毎日続けるものですので、どの方法が自分にとってもっとも便利で楽にできるかをよく考えて、必要なグッズをそろえるようにしましょう。

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