赤ちゃんを無事出産すると育児は大変になりますが、それまで自分に制限していたことが終了し、一気に解放されたような気分になりますよね。しかし、母乳で赤ちゃんを育てられる方の場合、まだまだ油断は禁物です。

授乳中は、アルコールやタバコ、コーヒーは控えた方が良いと言われているため、妊婦の時と同じように気をつける必要があります。

しかし、なぜ授乳中にこれらのことを制限しなければならないのか、理由がわからなければ節制することが苦痛になってしまいますよね。そこで、妊娠中のアルコールやタバコ、コーヒーの影響について詳しくご紹介していきましょう。

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母乳はどうやって作られる?

母乳はどうやって作られる?

赤ちゃんを母乳で育てるお母さんの場合、口にするものや生活習慣は赤ちゃんへダイレクトに影響されてしまいます。なぜなら、赤ちゃんに与える母乳はお母さんの血液から作られているからです。

え!母乳は血液なの?白い色なのに?とびっくりされる方もいらっしゃるでしょうが、血液に含まれる赤血球は乳腺を通ることができないため、赤ちゃんが飲んでいる母乳の色は白くなるのです。

お母さんの血液は、生活習慣や食べたものにより作られますので、美味しい母乳を飲ませてあげるには、健康な血液を作る必要があるという事になります。

授乳中のアルコールの影響

授乳中のアルコールの影響

授乳中にアルコールを飲まない方が良いとされているのは、お酒を飲むことでアルコールの成分が血液の中に入ってしまうからです。お母さんの血液は赤ちゃんが飲む母乳になるため、結果的にアルコール入りの母乳を飲むことになってしまいます。

アルコールをどれくらい飲んでいるかによって血液中のアルコール濃度は変わってきますし、お母さんの体質によって長くアルコールが血液中に滞在することもあります。

アルコールが分解されて血液の中から無くなるのは、飲酒後2時間~3時間経ったくらいだと言われています。しかし、血液中にアルコールがゼロになっているかどうかは判断しづらいため、半日は授乳しない方が良いでしょう。

アルコールを飲んだ時母乳を飲んだ赤ちゃんは

アルコールを飲んだ時母乳を飲んだ赤ちゃんは

授乳中にアルコールを飲んでしまうと、血液中にアルコールが含まれるため、赤ちゃんが飲む母乳にもアルコールが混じってしまいます。では、アルコール入りの母乳を赤ちゃんが飲んでしまうと、どのような影響が出てしまうのでしょうか。

飲酒直後に母乳をあげると、赤ちゃんの身体が真っ赤になってしまったというケースもあるので心配です。産まれたばかりの赤ちゃんにはアルコールを分解する能力がないため、肝臓に大きな負担がかかるようになります。

また、高濃度のアルコールが母乳に含まれている場合や、アルコールに弱い体質の赤ちゃんの場合、アルコール中毒が引き起こされることもあるので注意が必要です。

他にも、アルコール入りの母乳を飲むことで、赤ちゃんに低プロトロピン血症による出血が起きたり、偽クッシング症候群などが引き起こされたりするケースもありますので、アルコールを飲んだ時は充分授乳間隔をあけるようにしましょう。

ノンアルコール飲料でも注意して

ノンアルコール飲料でも注意して

酒税法では、アルコール度数が1%未満のアルコール飲料はノンアルコールを表示して良いことになっていますが、やはり赤ちゃんへの影響が気になりますね。そんな方におススメなのが、アルコール度数0.0%のノンアルコール飲料です。

これは今までのアルコール飲料とはまったく異なる製法で出来ているので、アルコールに関しては問題ないと言えるでしょう。ただ問題は、品質を安定させるために添加物が多く含まれているノンアルコール飲料です。

赤ちゃんには影響が少ないのかもしれませんが、体質によっては添加物で調子が悪くなったりむくんだりという症状が現れますので、ノンアルコール飲料を購入する時は原材料の数と添加物がなるべく少ないものを選ぶようにしましょう。

授乳中のタバコの影響

授乳中のタバコの影響

授乳中に控えた方が良いものとして、タバコもあります。

市販で販売されているタバコには、さまざまな化学物質が含まれているため、赤ちゃんだけでなくお母さんの身体にとってもあまりメリットはありません。

赤ちゃんに影響する成分として特に気になるのが、ニコチンです。タバコを吸った直後は、お母さんの血液中に含まれるニコチン量の1.5倍~3倍も多く母乳に含まれるようになります。

そしてニコチンが大量に混じった母乳を赤ちゃんが飲んでしまうことで、ニコチン中毒になってしまうのです。ニコチンが体内に入ってしまうと、発育に遅れがでてしまったり、乳幼児突然死症候群の原因となったりすることがあるので、できるだけタバコは控えた方が良いでしょう。

受動喫煙のリスク

受動喫煙のリスク

授乳中はタバコを控えるべきなのは、母乳にニコチンが混じり赤ちゃんがニコチン中毒になってしまうからです。しかし、それだけでなく受動喫煙のリスクも心配になります。

タバコの煙を赤ちゃんが吸いこんでしまうと、鼻やのどの粘膜を傷めてウイルスや細菌に感染しやすくなり、病気にかかる頻度が高くなります。

また、喘息が起きてしまったり、アトピーやアレルギーがひどくなったり、将来肺炎を引き起こしたりする可能性もあるので、できるだけ赤ちゃんからタバコを遠ざけるようにしましょう。

今まで喫煙の習慣があった方にとって、タバコを吸わないという事は大きなストレスになります。タバコをどうしても吸いたいというのであれば、ミルク育児に切り替えた方がお互いにとってストレスなく健康に生活することができるでしょう。

三次喫煙にも注意を

三次喫煙にも注意

自分が喫煙しなくても周りの人が吸っているタバコの煙を吸ってしまうのを、受動喫煙または二次喫煙といいます。お母さんの母乳にタバコの成分が混ざり赤ちゃんへ伝わってしまうのはこの受動喫煙に当たりますが、現在は壁や服に残ったタバコの残留物で赤ちゃんに健康被害が及ぶ、三次喫煙が問題になっています。

この残留物はタバコを消した後も長く残り、呼吸回数の多い赤ちゃんは大人よりも余計に有害物質を取り込んでしまうのです。家具や壁に付着した残留物は除去が難しく、換気扇の下で吸っても減らないと言われていますので、なるべくなら吸わないのが一番です。

授乳中のコーヒーの影響

授乳中のコーヒーの影響

授乳中に控えるべきものとして、アルコールやタバコ、コーヒーなどがありますが、コーヒーに含まれるカフェインなら影響が少ないのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。

確かに、アルコールやタバコに比べると、赤ちゃんへの影響は少ないかもしれませんが、大量に摂取するべきものではありません。

赤ちゃんの消化機能はまだ完全に発達していないので、母乳に含まれるカフェインも分解することができないからです。お母さんがカフェインを摂取すると、30分後には血液中に含まれるカフェイン濃度が高くなっていきます。

そのタイミングで授乳してしまうと、カフェインの作用がダイレクトに赤ちゃんに伝わってしまうため、授乳間隔を広めに取るようにしましょう。

ぐずりの原因に

ぐずりの原因に

お母さんがコーヒーを飲むと、母乳を通じて赤ちゃんの体内にもカフェインが入り込んでしまいます。カフェインには覚醒作用があるため、赤ちゃんの眠りが浅くなってぐずるようになったり、そわそわと落ち着かない状態になったりしてしまうので、授乳中はなるべく控えておくことが大切です。

大人でも、夜寝る前にコーヒーなど強いカフェインを飲むと眠れなくなってしまいますから、その作用がダイレクトに赤ちゃんに起きてしまうと考えておきましょう。

また、コーヒーなどの豆類からカフェインを摂る場合、脂もたくさん摂ることになってしまいます。脂が多いと乳腺が詰まりやすくなり、乳腺炎を引き起こしてしまう可能性もあるので注意しましょう。

カフェインが含まれているもの

カフェインが含まれているもの

授乳中のお母さんが飲むものは、できるだけカフェインが入っていないものがベストです。意外なものにカフェインが含まれていますので、ご紹介しておきましょう。

カフェインが含まれている飲み物としては、コーヒー、紅茶、緑茶、玉露、抹茶、コーラ、チョコレート、栄養ドリンクなどがあります。

知らないうちにカフェインを摂取してしまうこともあるので、授乳中は成分を確認してから口に入れるようにしましょう。

まとめ

授乳中のコーヒーやアルコール、タバコなどの影響について詳しくご紹介しました。赤ちゃんに与える母乳は、お母さんの血液から作られているので、血液中に入り込む成分には注意する必要があります。アルコールやタバコのニコチン、コーヒーのカフェインなどはできるだけ控えるようにしましょう。

どうしても我慢できない場合は、授乳間隔を広めに取り、影響が出ないようにするようにしてください。また、月齢が進んで離乳食が始まるまで待つことも大切です。

赤ちゃんに母乳を与えられるのは、長いようでわずかな期間しかありません。赤ちゃんを健やかに成長させるためにも、健康で美味しい母乳づくりを心掛けてくださいね。

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