初めての赤ちゃんとの生活に、一喜一憂しているお母さんも多いことでしょう。赤ちゃんの生活は、遊ぶ、食べる、寝るが基本ですから、どれも順調になるとお母さんとしても助かります。しかし、なかなか寝てくれない赤ちゃんの場合、寝かしつけに多くの時間が必要になります。
すぐに寝てくれたらもっと楽なのに・・と思うお母さんも多いのではないでしょうか。そこで、赤ちゃんを寝かしつける方法など知っておきたいさまざまな情報を幅広くご紹介していきたいと思います。
寝かしつけ方は月齢によって変わる、変える
赤ちゃんは産まれてから1・2年で、急激に成長していきます。新生児と1歳児の睡眠時間やパターンを比べると全く異なるのですから、寝かしつけの方法も違って当たり前だと考えましょう。
産まれてから数ヶ月は寝ている方が多く、オムツや空腹など本能的な不快を感じて目覚めますが、ちゃんとケアすれば寝かしつけは必要なくすぐ寝てしまいます。
しかし、自我が芽生え始めて睡眠時間もまとまり体力がついてくると、これまでのようにはすぐに寝てくれません。日中はたくさん外で遊んだり規則正しい生活をして、赤ちゃんが決まった時間に眠れる体制を作る必要があります。急に寝なくなった、と思った時には今までとやり方を変えてみると良いかもしれません。
赤ちゃんの眠る時間の管理
赤ちゃんの寝かしつけが上手くいかない場合、赤ちゃんの眠る時間をうまく管理できていない可能性があるかもしれません。
新生児の頃や、月齢がまだ進んでいない頃は、長い時間眠り続けることが困難なため、2時間~3時間ですぐに目が覚めてしまいます。しかし、長い睡眠が取れる月齢になってきても、一向に寝ようとしない場合は、お昼寝の時間が長すぎたり、朝起きる時間が遅すぎたりしている可能性があるので、もう一度見直すようにしましょう。
特に、夜の寝かしつけをスムーズにさせるには、朝起きる時間を決めて早めることが大切です。朝7時に起きて朝日を浴びるという習慣をつけることで、睡眠のリズムは安定してくるでしょう。
入眠儀式「これから眠る時間」
一日遊んで、赤ちゃんが疲れるのを待つだけでは中々寝かしつけも上手くいきません。寝る前に決まったやり方を繰り返して、赤ちゃんに「これから眠る時間」と分からせる入眠儀式は、新生児からでも大きくなってからでも使えるので、ぜひ我が子なりの入眠儀式を作りましょう。
寝る前は必ず添い乳をするお母さんもいらっしゃいますが、赤ちゃんが眠るときにお母さんとの距離が近すぎると、夜中目覚めた時にお母さんと離れて泣いてしまう事も多いです。
歯が生えた後の添い乳は虫歯の原因とも言われていますので、なるべくならベビーマッサージや音楽・お気に入りの絵本の読み聞かせなど、スキンシップを沢山取りながらも、様々なやり方を見つけていきましょう。
寝かしつけの方法、改善方法
しっかり遊び疲れることが大切
赤ちゃんの寝かしつけをうまくさせるには、日中に下準備をしておく必要があります。それは、日中にしっかりと遊んでおくということです。外にお散歩に出かけたり、身体を使って一緒に遊んだりすることで、脳も身体もクタクタに疲れるようにするのです。
しっかり脳と身体を使えば、寝かしつけをがんばらなくてもすっと眠りに入っていきます。寝かしつけの技を磨く前に、まずは日中しっかり遊んで脳と身体を積極的に刺激するようにしましょう。
ごはんのリズムで睡眠が変わる?
赤ちゃんの寝かしつけをスムーズにするために、もうひとつ、リズムを整えておく必要があります。それは、ごはんのリズムです。
授乳中であれ、離乳食中であれ、決まった時間にとることが大切です。ながら飲みを続けていたり、おやつを不規則に食べたりしていると、内臓の働きが影響して、スムーズに眠りにくくなるからです。
また、眠い時間と空腹の時間が重なると、どっちも中途半端でぐずる可能性もあります。きちんとごはんのリズムを整えることが、寝かしつけをスムーズにさせる下準備だと言えるでしょう。
赤ちゃんの欲求不満で寝ない場合は 足りない何かが・・
赤ちゃんがなかなか寝てくれない。寝かしつけようとしても受け入れてくれないという場合は、寝る準備が整っていない可能性があります。
例えば、空腹だと寝るよりも食べたいという気持ちになりますし、遊び足りなければ、眠るよりもっと遊んで!と眠ることを拒否してしまいます。
つまり、欲求不満の状態だとスムーズに眠ることができなくなってしまうのです。それぞれの欲求不満をきちんと解消することで、気持ちが満たされ眠りにつきやすくなるでしょう。
睡眠環境を改善でぐっすり
赤ちゃんをスムーズに寝かしつけしたいのなら、睡眠環境を整えてあげることが大切です。赤ちゃんが眠りやすい環境としては、適度な暗さが必要になります。
お昼寝の時は厚めのカーテンを閉めて日光を和らげるようにしましょう。夜の睡眠なら電気を消して薄暗くしてあげることが大切になります。
また、いろんな音が聞こえてくる環境だと、そちらに興味が湧いて寝付きにくくなるため、ドアを閉めて音を遮断してしまうのも大切です。空調も熱すぎず、寒すぎない24度前後に調整し、湿度も適切なら、眠りやすい環境と言えるでしょう。
やっぱりお母さん 音楽よりも子守唄
赤ちゃんをスムーズに寝かしつけたい時は、音楽を聞かせて眠りにつかせるよりも、お父さんやお母さんの子守唄の方が効果的です。
音痴であっても、うろ覚えの歌であってもかまいませんから、優しくゆっくりと子守唄を歌ってあげましょう。お父さんやお母さんの子守唄が寝かしつけに効果的なのは、いつも聞こえている声であることと、一定のリズムが関係しています。
例えば、説明会に参加しているとき、同じ口調で淡々と進められていくので、つい眠たくなってきますよね。あの原理と同じで、同じリズムの音が繰り返されると、眠気が出てくるのです。
CDやラジオの音楽は、抑揚がつきすぎて逆に目が覚めてしまうこともあるので、控えるようにしましょう。
テレビやスマホの刺激で寝ない?
赤ちゃんをスムーズに寝かしつけたい時は、テレビやスマートフォンなど音や光の出るものは全てオフにしておきましょう。強い光を浴びることで、脳が刺激されて眠りにくくなりますし、音が聞こえてくることで遊びたい気持ちが高ぶってきます。
なかなか赤ちゃんが寝てくれないからと、ついスマートフォンを取り出してしまいがちですが、逆効果になりますので、眠るまでは我慢し、リビングなど別の部屋に置いておくようにしましょう。
おすすめベビーマッサージでぐっすり
赤ちゃんをスムーズに寝かしつけたいけれど、なかなか興奮して寝てくれないという時は、ベビーマッサージをしてみてください。初めての場所に行った日や、たくさん遊んだ日は、多くの刺激を受けているので神経が高ぶって眠れないことが良くあります。
そんな時、ベビーマッサージをすることで、気持ちが落ち着きリラックスして眠りやすくなってくるのです。温かいお母さんの手で優しくマッサージすることで、しっかりスキンシップを取ることもできます。
赤ちゃんは、お母さんの存在を強く感じるほどリラックスしますので、毎日寝かしつけるときに行ってみるのも良いでしょう。
タオルなどで包むと安心
腕の中で気持ちよさそうに眠りそうな状態だったのに、お布団に入れた途端に起きて泣き出してしまうことはよくあります。
お布団の冷たさにびっくりして起きてしまうことも多いので、先にタオルやおくるみなどで身体を包んで温度変化を感じないようにしておきましょう。また、タオルやおくるみで包むことで、モロー反射を抑制させる効果もあります。
モロー反射とは、手足を広げた状態で寝ていると反射的にビクッと身体が動いてしまう作用のことで、これがきっかけでビックリして起きてしまうことがよくあります。
あらかじめタオルやおくるみなどで身体を包んでおけば、手足が広がらずモロー反射で起きてしまう心配のないので、ぐっすり眠ることができるでしょう。
お母さんのトントンのリズム
そろそろ赤ちゃんが眠りたそうにしているなと感じたら、胸や背中の辺りをトントンとたたいてあげましょう。トントン、トントン、とリズムを決めて身体に刺激を与えてあげることで、赤ちゃんは眠りにつきやすくなります。
子守唄と同じ要素をもっているので、合わせて使用するのも良いでしょう。赤ちゃんにより好みの強さは異なりますので、強弱をつけて心地よいトントンの強さを見つけてあげてください。
添い寝はピッタリと
赤ちゃんを寝かしつけるときは、そばで一緒にゴロンと横になるのがオススメです。その時、できるだけ赤ちゃんに密着するようにしましょう。
お母さんの肌や体温を感じることで、赤ちゃんは抱っこされているときと同じ安心感を得られるため、スムーズに眠りにつくことができます。
寝かしつけが長期戦になることもあるので、枕やクッションなどをセッティングして、無理のない体制を取れるようにしておきましょう。しかしお母さんが離れるときや寝起きにさみしさを感じ泣いてしまうリスクもあります。
絵本で眠りスイッチを刺激
赤ちゃんを寝かしつけたいけれど、まだまだ遊びたいモード全開の時は、静かな遊びを取り入れるのがオススメです。お布団に入った状態で、お気に入りの絵本を読んであげてみてはいかがでしょうか。
最初はお話や絵に夢中になっていた赤ちゃんも、次第に遊びたい欲求が満たされ、眠りにつきやすくなってきます。また、お話を読むリズムを単調にすることで子守唄のような効果が出てくるため、眠気を誘いやすくなるので一石二鳥です。
部屋が暗くて絵本が見えない時は、読書灯などで少し照らしてあげるようにしましょう。
添い乳で安心感
赤ちゃんを寝かしつける方法として、添い乳をご紹介しておきましょう。赤ちゃんはおっぱいを含むことが一番安心し、リラックスすることができます。
母乳が出ない状態であっても、口に含むことで安心するので添い乳を実践してみると良いでしょう。精神的に安心すると、心が満たされますし、授乳することでお腹も満たされるため眠りにつきやすくなります。
また、夜に授乳するとホルモンの影響で子宮の回復が早まるので、お母さんの身体の為にも、添い乳を実行してみると良いでしょう。添い乳にもメリットとデメリットがありますのでそれらを覚えておきましょう。
泣いてしまったら
赤ちゃんの寝かしつけがうまくいかない場合、イヤイヤと泣き出してしまうこともあります。赤ちゃんは、一度泣き出すとなかなか泣き止まないことも多いため、お母さんとしては困ってしまうところです。
赤ちゃんを泣きやませ、なおかつリラックスさせる音としては、ビニール袋を耳元でガサガサさせるのが効果的です。
この音は、お腹の中にいるときに聞いていた音と似ているため、赤ちゃんがピタリと泣きやみ、リラックスしやすくなると言われています。全ての赤ちゃんに効果的というわけではありませんが、泣き止む確率が高いので、試してみてください。
しかし、それでもダメな場合は、一度起き上がってしっかり抱っこし、気持ちを落ち着かせてあげるようにしましょう。
何をしても寝ない・ぐずる時
いつもはこの方法で寝るはずなのに寝ない・寝る時間になってもぐずりが酷いなんて、こういった日もあるかもしれません。順調だった分、余計お母さんはイライラしてしまいます。
例えば、服の感触が気に入らない・歯が生える前でむずがゆい・今日あった怖い事を思い出してしまった等、原因は様々です。さらに、お母さんのイライラが赤ちゃんに影響して更にぐずる事も考えられます。
もしかしたら体調不良から来るぐずりの可能性もありますから、赤ちゃんの様子を今現在だけでなく今日一日を通して思い出してみましょう。今日ずっと不機嫌だった時は、病気の可能性もあるため念のため病院に連れて行きましょう。
ここまでのまとめ
赤ちゃんの寝かしつけ方法などについて幅広くご紹介しました。赤ちゃんによって、気に入る寝かしつけ方法は異なりますから、ひとつずつ試してお気に入りの方法を見つけてあげることが大切です。
毎日同じ時間にお布団に入り、同じ毛布にくるまり、同じ寝かしつけをすることで、その状態になると、自然に眠たくなってくるようになります。
習慣がつくまでは大変ですが、その法則を一緒に見つけられることができたら、寝かしつけはもっと楽になります。是非、楽しみながらさまざまな寝かしつけ方法を試してみてください。