赤ちゃんとリビングでの過ごし方で知っておきたいこと

赤ちゃんとリビングでの過ごし方で知っておきたいこと成長による変化 赤ちゃん 生活

夜間は寝室で赤ちゃんを寝かせるとしても、日中の大半は赤ちゃんと一緒にリビングで過ごすことになります。赤ちゃんに安全に、そして衛生的にリビングで過ごしてもらうためには、いろいろな点に注意する必要があります。赤ちゃんとのリビングでの過ごし方は、赤ちゃんの月齢や成長・発達によって、注意するポイントや整え方が違ってきます。

赤ちゃんと一緒にリビングで過ごすときに知っておきたい情報を幅広くご紹介します。ぜひ参考にしてください。

リビングに赤ちゃん専用スペースを作る

リビングに赤ちゃん専用スペースを作る

赤ちゃんとリビングで過ごす前に用意しておきたいのが、赤ちゃん専用スペース。リビングには家具や生活用品がたくさんあり、赤ちゃんをどこにでも寝かせるわけにはいきません。

まだ自分で動くことのできない赤ちゃんなら、どこに寝かせても大丈夫、と思うお母さんもいるようですが、これは間違い。たとえばクーラーの送風が直接当たる場所や埃が立ちやすい場所など、リビングの空間の中には、赤ちゃんの生活空間としては不適な場所がたくさんあります。

まずは赤ちゃん専用のスペースを作り、そこを安全で快適な場所に整えてあげましょう。赤ちゃんの専用スペースのレイアウトは、月齢および赤ちゃんの発達過程に応じて変えていきます。

寝返りをする前までの新生児期

寝返りをする前までの新生児期

赤ちゃんが寝返りができるようになる時期には個人差がありますが、平均的には生後5ヶ月頃にできるようになります。もちろんこれはあくまでも目安で、生後3、4ヶ月目からできるようになる赤ちゃんもいれば、生後半年を過ぎてからはじめる赤ちゃんもいます。

寝返りをする前の赤ちゃんは、一日の大半をベッドや布団の上で過ごすことになりますので、赤ちゃんが安心して眠れるスペースを確保することが大切です。ベビーベットを置くか、それとも布団にするかは、リビングの広さや間取りによって考えましょう。

リビングにベビーベッドを置くメリットとは?

リビングにベビーベッドを置くメリットとは?

ベビーベッドをどこに置くかは、寝室とリビングの距離や間取りによります。寝室にリビングが隣接していて、且つリビングにいても寝室の様子がわかる場合には、寝室に置くことも可能ですが、それ以外の場合にはリビングに置くほうが安心です。

リビングの一角にベビーベッドを置くと、ベッドの下におむつや着替えなど、赤ちゃんに必要なものを収納できるので、リビングをすっきりと使うことができます。

高さのあるベビーベッドなら、床の埃や汚れも気にならず、この点でも安心です。ペットのいるうちでも、ベッドに寝かせればペットの毛なども気になりません。

また布団の場合は寝かせる前に、周りを片付けなければなりませんが、ベッドの場合はそのまま寝かせるだけで、手間がかからないこともメリットです。

リビングにベッドを置かない場合

リビングにベッドを置かない場合

ベッドを置くスペースがない場合や、ベビーベッドは寝室に置いている場合、リビングに赤ちゃん専用スペースをどのように作ればいいのでしょうか?日中リビングで赤ちゃんを寝かせるには、ベビー布団、せんべい座布団、お昼寝マット、クーハン、ハイローチェア・ラック、バウンサーのどれか、あるいは複数を組み合わせると便利です。

このとき赤ちゃんスペースを、リビングでのお母さんの定位置のすぐ側に作ることがポイント。赤ちゃんの様子を常に観察できる場所に赤ちゃんを寝かせる場所を作りましょう。

おすわりができるようになったら

おすわりができるようになったら

寝返りが上手にできるようになりしばらくすると、今度はお座りができるようになります。赤ちゃんのお座りは生後6ヵ月目前後から。

赤ちゃんがお座りができるようになったら、リビングの赤ちゃんスペースも成長・発達に合わせて変えるようにします。

赤ちゃんが遊べるスペースを作る

赤ちゃんが遊べるスペースを作る

 

ベビースペースにベビージムやプレイマットを用意してあげましょう。お座りができるようになり、手足を活発に動かさせるようになった赤ちゃんは、遊びをとおしてさらに運動機能や能力を発達させます。赤ちゃんがのびのびと、安心して遊べるように、リビングの一角にプレイゾーンを作ってあげましょう。

プレイマットやベビージムの中には、マット式のものだけでなく、赤ちゃんが中に入って遊べるような形状のものや、お昼寝ベッドとして兼用できるものなど、いろいろなタイプがありますので、リビングの広さや状態、赤ちゃんの好みに合わせて選ぶようにしましょう。

ハイハイ・伝わり歩きができるようになったら

ハイハイ・伝わり歩きができるようになったら

赤ちゃんがさらに成長し、ハイハイやつたわり立ち・つたわり歩きができるようになったら、リビングも赤ちゃんの成長に合わせて変えていきましょう。

お座りしかできなかった頃は、リビングの一角が赤ちゃん専用のスペースでした。その頃はプレイマットやせんべい座布団の上から赤ちゃんがはみだすことはなかったのに、ハイハイやつたわり歩きができるようになると、行動範囲がリビング全体に広がります。

赤ちゃんがハイハイ・伝わり歩きができるようになったら、リビング全体を見直し、赤ちゃんにとって危険なものを取り除いてあげましょう。

この頃になると睡眠と覚醒のリズムが整い、お昼寝のタイミングや回数も規則的になってきます。起きている時間はリビング全体が生活の場ですが、お昼寝タイムにはやはり赤ちゃん専用スペースを作ってあげることが大切。お昼寝マットやミニサイズの布団を上手に使い、赤ちゃんが日中リビングで安眠できるスペースをしっかり確保しましょう。

赤ちゃんとリビングで過ごすときの注意点

赤ちゃんとお母さんの生活の中心、リビング。どんなリビングが理想的かは、赤ちゃんの成長によって変わります。おねんね期、ハイハイ期、よちよち期と成長が進むにつれて、赤ちゃんのリビングでの生活空間はどんどん広がっていきます。赤ちゃんの発育段階に応じてリビングを整えるための注意点やポイントについてみていきましょう。

クーラーや暖房器具の位置に注意

クーラーや暖房器具の位置に注意

赤ちゃんは体温調節機能がまだうまくはたらいておらず、外気の影響を受けやすい状態にあります。汗をかきやすく、冷えやすいことが特徴ですので、リビングの室温や湿度はできるだけ一定に保つようにしましょう。

赤ちゃん専用スペースを作るときは、クーラーや暖房器具の位置に注意し、冷たい風が直接当たる場所や暖房器具のすぐ前は絶対に避けましょう。外気温が一気に入り込む窓や扉の前などもできれば避けたほうがいいでしょう。

おねんね期のリビングの注意点

おねんね期のリビングの注意点

寝返りのできない赤ちゃんに対する最大のリスクは、窒息。ベッドに寝かせる場合でも、マットや布団を利用して床に寝かせる場合でも、寝ているうちに誤って赤ちゃんの口や鼻を塞がないよう、赤ちゃんスペースには余計なものを置かないようにしましょう。

柔らかな敷布団は赤ちゃんの重みで沈み込み、赤ちゃんの口や鼻を覆うおそれがあります。赤ちゃんの敷布団やマットレスは固めのものか、赤ちゃん用に作られた布団やマットレスを用いましょう

寝返りするようになったときの注意点

寝返りするようになったときの注意点

寝返りができるようになった赤ちゃんをベビーラックやバウンサーに寝かせるときは、赤ちゃんが寝返りをうった際に転倒しないよう、十分に注意しましょう。ソファに寝かせる場合も同様です。

ふとした拍子に赤ちゃんが寝返りをうち、そのはずみにソファから落下してしまった、というケースも見受けられます。赤ちゃんが寝返りをするようになったら、この点に十分配慮した上で寝かせる場所を選びましょう。

おすわりができるようになったときの注意点

おすわりができるようになったときの注意点

おすわりができるようになった赤ちゃんは、起きている時間は座って遊ぶことが多くなります。プレイマットやラグの上で遊ばさせる際には、赤ちゃんが体を冷やさないよう、室温に注意するとともに、赤ちゃんを座らせるマットやラグの素材や厚さにも配慮しましょう。

床に敷くもの

冬であっても、畳の部屋ならそのままプレイマットやベビージムを置いても寒く感じませんが、フローリングの床の場合は、プレイマットを敷いただけでは赤ちゃんに風邪を引かせてしまう可能性があります。赤ちゃんをリビングで遊ばせる際には、外気温や室温に注意し、適切にリビングの環境を整えましょう。

ジョイントマット、コルクマット、プレイマット、ラグマット、カーペットと、赤ちゃんのいるリビングで使用できるマットには、たくさんの種類があります。

選ぶポイントとは、お掃除しやすい、クッション性がある、抗菌・防ダニ作用がほどこされている、丸洗いできるなど。赤ちゃんにとっての快適性とお母さんにとっての至便性の両方を兼ねそろえたものを選びましょう。

ハイハイ期のリビングの注意点

ハイハイ期のリビングの注意点

ずりばいやハイハイ、さらにつたわり立ち・歩きができるようになると、赤ちゃんはじっと座っていられず、一人でどんどん活動します。

この時期の赤ちゃんは好奇心が旺盛。目の前にあるものにはなんにでも手を出そうとします。また手にしたものを口に入れるくせが付いてしまう赤ちゃんもでてきますので、誤飲の防止に努めましょう。

赤ちゃんの怪我防止に努める

赤ちゃんの怪我防止に努める

ハイハイやつたわり歩きでリビングの中を活発に動き回りますので、赤ちゃんが誤って怪我をしないように、家具や家電製品の置き方にも注意が必要です。電源コード、コンセント、ストーブなど、リビングには赤ちゃんが触れると大怪我をするものがたくさん。これらは赤ちゃんの目の届かない場所に移動させるか、ガードやカバーで覆うようにします。

他にも、扉や隙間に指をはさんでしまう、家具の角に頭をぶつける、段差で転ぶ、リビングからキッチンや浴室に出て行ってしまうなど、ハイハイ期の赤ちゃんには危険がいっぱい。必要な場所には、安全柵やガードを設置し、赤ちゃんへの危険性をできる限り減らしましょう。

片付けやすいリビングに

片付けやすいリビングに

日中のほとんどの時間を赤ちゃんと過ごすリビング。おむつ替えに必要なもの、赤ちゃんの着替え、授乳グッズ、離乳食の食器、おもちゃなど、赤ちゃんとの毎日に必要なものは多々あります

。赤ちゃんのいるリビングが散らかるのは仕方ないことですが、赤ちゃんとお母さんの生活空間をできるだけ快適に、広く使うためには、それなりの工夫が必要です。いろいろなものが散乱したリビングは、ハウスダストやダニの温床になりかねません。赤ちゃん用品やおもちゃがすっきり仕舞えるシェルフやラックを上手に利用し、リビングを清潔に、広く有効利用しましょう。

まとめ

赤ちゃんとリビングで過ごすときに知っておきたい情報をご紹介しました。赤ちゃんとリビングで過ごすときにもっとも大切なことは、赤ちゃんが安心して過ごせるスペースを作ってあげること。

お昼寝やプレイタイムを楽しく過ごせる赤ちゃんスペースを用意すると、赤ちゃんだけでなく、お母さんも安心してリビングで過ごすことができます。赤ちゃんとのリビングでの生活は安全が最優先。赤ちゃんにとって危険なものを排除し、赤ちゃんの成長に合わせてリビングを快適に整えましょう。