赤ちゃんの虫除け対策!スプレーや蚊取り線香は大丈夫?

赤ちゃんの虫除け対策!スプレーや蚊取り線香は大丈夫? 赤ちゃん 生活

お天気が良くて気温も温かいと、赤ちゃんと一緒に外にお出かけしたくなりますよね。しかし、外に出かけると虫刺されが心配というお母さんも多いのではないでしょうか。

赤ちゃんが虫に刺されると思った以上に真っ赤に腫れ上がってしまいますし、かきむしって皮膚を傷めてしまうこともたびたび起きてしまいます。公園にはたくさんの虫が集まっていますし、気温が高くなってくると室内でも虫刺されの心配が出てきますよね。

虫除けスプレーや殺虫剤、蚊取り線香などが効果的だとわかりつつも、赤ちゃんに使用することに抵抗感を覚える方も多いのではないでしょうか。

そこで、赤ちゃんの虫除け対策でオススメの方法と、蚊取り線香などの虫除けアイテムについて幅広くご紹介していきましょう。

虫除けアイテムの危険性

虫除けアイテムの危険性

赤ちゃんの虫除け対策として、真っ先に浮かぶのが虫除けアイテムです。虫除けスプレー、蚊取り線香、殺虫剤などさまざまなアイテムが出ていますし、どれも効果が実証されていますから、つい使いたくなりますよね。

しかし大人にとっては平気でも、赤ちゃんにとっては危険な物質が含まれている可能性もあります。

例えば、ほとんどの虫除けスプレーに含まれている「ディート(または(ジエチルトルアミド)」という成分は、赤ちゃんに使用しない方が良いとされています。使用できる月齢も設定されているので、詳しく見ていきましょう。

虫除けスプレーの成分「ディート」とは

虫除けスプレーの成分「ディート」とは

赤ちゃんの虫除け対策として、虫除けスプレーを使用する方もいらっしゃるでしょうが、虫除けスプレーにはディートという成分が含まれています。ジエチルトルアミドと記載されることもありますが、赤ちゃんの月齢により細かく制限されていることをご存知でしょうか。

まず、ディートは生後6ヵ月未満の赤ちゃんには使用しないのが原則です。生後6ヵ月~2歳未満の赤ちゃんなら1日1回の使用までにとどめ、2歳~12歳未満の乳幼児でも1日3回までが望ましいとされています。習慣的に使用せず、必要な場合に限って使うことが前提とされているのです。

また、手や顔に吹きかけないようにすることと、できるだけ長袖長ズボンを着用して使用量を最小限にする必要があります。このことから、虫除けスプレーはできるだけ赤ちゃんには使用しない方が良いと言えるでしょう。

蚊取り線香や電子蚊取り器

蚊取り線香や電子蚊取り器

赤ちゃんの虫除け対策として、蚊取り線香や電子蚊取り器を使用するという方もいらっしゃるのではないでしょうか。どちらにも殺虫成分が含まれていることが多く、赤ちゃんの身体への影響が心配になりますよね。

蚊取り線香や電子蚊取り器に含まれている殺虫成分は、身体の中に入っても酵素の働きにより代謝分解され体外に排出されるので、基本的には問題ないと言えます。

しかし、蚊取り線香の場合煙がたくさん出るため、直接赤ちゃんにあたらないよう気をつけましょう。屋外で使用する時は風向きに気をつけ、室内で使用する場合は窓やドアを締め切らないようにしてください。

強い殺虫成分が含まれている蚊取り線香だと、鼻や喉の粘膜を傷めてしまう恐れがあるからです。菊花線香など天然成分の優しい蚊取り線香もあるので、できるだけ自然に近いアイテムを選ぶようにしましょう。

虫の習性を知って虫除け予防

赤ちゃんの虫除け対策として、虫の習性を知ることも大切です。夏になると困ってしまうのが蚊ですが、蚊が近寄りにくい条件を整えておくようにしましょう。

洋服選びの工夫で虫除け

洋服選びの工夫で虫除け

まず、服装についてですが蚊は濃い色を好むため、黒や茶色など濃いめの色は避けるようにしましょう。白い色が最も蚊が近づかないとされているため、白や黄色など明るい色を着用するようにしてください。

また、赤ちゃんは体温が高く汗をたくさんかくため、炭酸ガスが発生しやすく汗の乳酸も蚊を引き付けてしまいます。体温は仕方がありませんが、汗はこまめに拭きとるようにして蚊を寄せ付けないようにしておきましょう。

虫が入れない空間づくり

虫が入れない空間づくり

赤ちゃんの虫除け対策として、虫が入れないようにすることも大切です。窓を開けるときは網戸を必ず閉めるようにしたり、赤ちゃんが寝ているエリアには蚊帳を張っておいたりするようにしましょう。

物理的に虫が入れないようにすることで、特別な虫除け対策をしなくても虫に刺されなくなります。最近は、赤ちゃんサイズのコンパクトな蚊帳も出てきているので、活用しやすいアイテムを探してみてください。

虫除けスプレー以外のアイテム

虫除けスプレー以外のアイテム

赤ちゃんが室内にいるときは、網戸や蚊帳などで対処することができますが、外に出かけるときはどのように虫除け対策すればよいのでしょうか。

生後6ヶ月未満の赤ちゃんだと、虫除けスプレーは使用できないため、虫除け対策に困るというお母さんも多いことと思います。

天然のハーブを活用

天然のハーブを活用

そんな時は、赤ちゃんの身体に影響する心配のない、天然のハーブを活用してみてはいかがでしょうか。ハッカやシトロネラなどのアロマオイルが虫除けに効果的な香りを発するのでオススメです。

水とエタノールで薄めれば、皮膚に直接吹き付けることができます。アロマオイル20滴に対して、無水エタノール10ml、水90mlが適量になります。アロマオイルの手作りスプレーは、短時間しか効果がないのでこまめにスプレーするようにしましょう。

また、赤ちゃんにも使える「ディートフリー」の市販のアロマハーブ虫除けスプレーもあります。

シールタイプの虫除けアイテム

お外に出かけるとき、手作りのアロマオイルスプレーを準備しておけば、生後6ヶ月未満の赤ちゃんでも虫除け対策をすることができます。

しかし、エタノールに敏感な赤ちゃんや、アロマオイルの香りが苦手な方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、シールタイプの虫除けアイテムを活用してみてはいかがでしょうか。

シールタイプを服やベビーカーに張っておけば、肌に直接触れないので安心です。また、スプレータイプではなくジェルなど飛び散りにくい虫除けアイテムなら、顔にかかる心配も少なくなるでしょう。

その他にも、ベビーカーに吊り下げるタイプや、お母さんの腰にぶら下げるタイプなど、いろんな種類が出ているので使いやすいものを探してみてはいかがでしょうか。

殺虫成分より虫除けがオススメ

薬局などで赤ちゃんに使用できる虫除け

基本的に、赤ちゃんに使用するのは天然のアロマオイルを使った手作りの虫除けスプレーやシールタイプがオススメです。

しかしどうしても市販のアイテムを赤ちゃんに使用しなければならない時は、裏面に記載されている成分をよく確認し、できるだけ殺虫成分が含まれていないものを選ぶようにしましょう。

殺虫成分が含まれているアイテムはは効果が高い分、赤ちゃんへの影響が心配です。しかし、アロマオイルのように虫が嫌がって遠ざかるタイプのものなら、赤ちゃんへの影響も最小限になるでしょう。

どちらか区別がつかない時は、薬局などで赤ちゃんに使用できる虫除けアイテムを選んでもらうと安心です。

汗はこまめにふき取って予防する

汗はこまめにふき取って予防する

蚊は人間から出る二酸化炭素や汗に含まれる成分に惹かれます。少しでも赤ちゃんの虫刺されを減らすためには、汗をこまめに拭くのも方法のひとつです。

特にベビーカーでの外出は背もたれの素材が厚いために、短時間でもびっしょり汗をかいてしまう赤ちゃんも多いのです。赤ちゃんの肌と服の間に薄いタオルを挟んでこまめに取り替えたり、冷却シートをタオルで包んで赤ちゃんと背もたれの間に挟んで少しでも汗を抑えるようにしましょう。

また遊んで汗をかいた時は、服を取り替えても汗がどんどん出てきます。そうなると、べたべたになって蚊に狙われてしまいますから、時間のある時はサッとシャワーに入れてあげてください。赤ちゃんもスッキリしますし、虫の標的になることも少なくなります。

虫の多い時間帯・場所を避ける

虫の多い時間帯・場所を避ける

虫対策以外にも、虫の特性を知っておくのも虫除け対策に効果的です。夕方になると蚊が多く出てきて対処に困ったというお母さんも多いですが、蚊は夕方から夜間にかけて活動するものと早朝に活動するものに分かれます。

また蚊は気温25℃~30℃の時が最も活動が活発になり、35℃以上になると活動が鈍るという特性があります。ですから気温の下がる夕方から夜間・早朝、特に花火大会など夜間の外出は虫刺され対策をより十分にすべきでしょう。

また、虫は草むらの多い場所や湿地帯を好みます。赤ちゃん連れのアウトドアは本格的なものではなく、まず設備や環境の整った場所からスタートするのがおススメです。

まとめ

赤ちゃんの虫除け対策について幅広くご紹介しました。虫の習性を知り、服装や汗などに気をつけることで虫を近づけさせないようにしましょう。また、網戸や蚊帳を使用することで、使用する虫除けアイテムを最小限にすることができます。

屋外で虫除けアイテムを使用する時は、記載されている成分をチェックし、月齢に合わせて適切に使用するようにしてください。生後6ヶ月未満の赤ちゃんは虫除けスプレーが使えないので、天然のアロマオイルを使って手作りのスプレーを作ってみましょう。さまざまな角度から虫除け対策を行うことで、大切な赤ちゃんを虫の被害からしっかり守っていってください。