スイマーバを使うときに(いつから?注意点は?事故は?など)知っておきたいこと

スイマーバ (お風呂 浮き輪)の知っておきたいこと 注意点、いつから、事故は 赤ちゃん 生活

赤ちゃんに水中でエキササイズしてもらうことを目的に作られた浮き輪型リング、スイマーバ(ベビー用うきわ)。2005年にはじめてイギリスで発売されて以来、世界各国に広まったスポーツ知育玩具で日本でも大人気です。

赤ちゃんのプレスイミングが盛んな欧米で特に人気のスイマーバ、育児に上手に取り入れることが出来れば、赤ちゃんにとって楽しい運動の時間になります。しかしスイマーバを使用している最中の事故も報告されており、お風呂でスイマーバや浮き輪を使用する際には、細心の注意が必要です。お母さんと一緒にお風呂でスイマーバや浮き輪を使う際に知っておきたい情報をご紹介します。

スイマーバとは?

スイマーバとは?

スイマーバの発祥地はイギリス。発売以来、世界各国で大人気となったこの乳児用の浮き輪型リングは、まだ歩くことの出来ない赤ちゃんでも、水中で手足を動かして遊ぶことが出来るということで人気が高まりました。

通常の浮き輪は体を中に入れて水中で浮くように出来ていますが、スイバスイマーバは首にかけるタイプの浮き輪リングで、これを赤ちゃんの首にかけ、上下のベルトを固定して使用します。

スイマーバには標準サイズのレギュラーと、それよりもサイズの小さなプチタイプ、通常の浮き輪と同じボディリング、そして赤ちゃんが座って遊べるマカロンバスといろいろな種類があります。

スイマーバを使用するメリットとは?

スイマーバを使用するメリットとは?

水の中で手足を自由に動かすことが出来ますので、無理なく全身運動を行うことが出来ます。体を動かすことで、心身がリフレッシュ、また毎日の生活に日課として取り入れることで、快眠や生活リズムの確立にもつながることが期待されます。

水の中で浮遊することで、バランス感覚や平衡感覚を養い、一緒に水の中に入るお母さんやお父さんとのコミュニケーションも楽しめることもメリットのひとつ。小さな赤ちゃんが水の中でぷかぷかと浮かんでいる可愛い光景にうっとりしてしまうお母さんも多いようです。

スイマーバはいつから使える?

スイマーバはいつから使える?

プレスイミングは0歳から始められるアクティビティといわれていますが、スイマーバはいつからいつまで使えるのでしょうか?

スイマーバの使用対象になるのは、生後18ヶ月かつ体重が11kgまでの赤ちゃんとなります。生後18ヶ月ということは、1歳半まで可能ということですが、もうひとつ体重に関する決まりがありますので、この二つの条件に合致している必要があります。

ちなみに18ヶ月の赤ちゃんは男の子で9kg弱から12.5kg程度、女の子なら8kgから12kg弱程度ですので、18ヶ月という月齢だけでなく、体重11kgまでという点にも十分注意を払うようにしましょう。

生後何ヶ月目から使える?

体重が11kgをオーバーしなければ、生後18ヶ月目まで使用可能なスイマーバですが、では始めるのはいつから可能でしょうか?これは基本的には沐浴を卒業し、湯船に浸かれるようになる生後1ヵ月以降ということになるでしょう。

生後1ヵ月間は沐浴のみに留めることが原則ですので、この間は当然ですが浴槽やプールに入れることはお勧めできません。スイマーバを始めるのはどんなに早くとも生後1ヵ月後ということになります。

こんなときは要注意!

こんなときは要注意!

生後18ヶ月かつ体重11kgという二つの条件以外にも、注意すべきポイントがあります。スイマーバは赤ちゃんの首に浮き輪リングをつけるので、浮き輪リングがきつく感じられるときは使用を中止しなければなりません。赤ちゃんの首とリングの間の隙間に、大人の指二本を入れてきつく感じられる場合には、使用を中止します。そのまま使い続けると、赤ちゃんの首が浮き輪リングによって締め付けられてしまうおそれもあります。

またもうひとつの重要なポイントは、浮き輪リングの上に赤ちゃんのあごが乗せられること。赤ちゃんのあごが浮き輪リングの上に乗らない場合は、絶対に使用してはいけません。あごが乗せられないと、顔がリングの下に沈んでしまい、体全体がすっぽりとリングから抜け落ちてしまうリスクがあります。

あごがリングに乗っていても、口元が水に浸かるような場合にも危険ですので、絶対に使用しないようにしましょう。顔、あご、口のつくりが小さな赤ちゃんはとくに注意が必要、標準サイズのリングが合わない場合には、小さなプチサイズもありますので、それが合うかどうか確かめてみましょう。サイズが合わないにも関わらず、スイマーバを使用することがないように、くれぐれも注意してください。※参照1

スイマーバのつけ方

スイマーバのつけ方

赤ちゃんにスイマーバが合っているかどうか確認したら、いよいよ装着です。スイマーバを広げ、赤ちゃんの首に付け、上下のベルトを赤ちゃんの後頭部でしっかり締めます。ベルトを締めないで装着することは、装着中の事故につながりますので、ベルトは上下二つとも必ず締めましょう。

装着時に赤ちゃんが握るハンドルが下に来るように配置しますが、ハンドルを引っ張ってリングを広げることがないようにしましょう。

スイマーバのつけ方をきちんと守ることは、赤ちゃんの安全を確保する上で非常に大切です。ごく普通の浮き輪と違い、スイマーバは正しいつけ方をしないと、赤ちゃんの口や鼻に水が入ってしまったり、体がすっぽりと抜ける原因にもなりかねません。

スイマーバでの事故を防ぐには

スイマーバでの事故を防ぐには

正しい使用法を遵守して使いさえすれば問題ないはずですが、首掛け浮き輪リングをお風呂で使用していて、赤ちゃんが一時窒息状態に陥った、という事故例も報告されています。

どのような事故が起こったかというと、一時的な窒息や呼吸停止などで、いずれの場合も浮き輪リングが外れてしまい、赤ちゃんが溺れてしまうことにより発生しています。お母さんがシャンプーをしたり、一緒に入浴中の他の乳幼児のお世話をしている間に起こった事故で、わずか2、3分という短い時間のうちに起こっています。

浮き輪リングの使用による事故例の報告が相次いだことから、消費者庁および国民生活センターでは、「首掛け式の乳幼児用浮き輪を使用する際の注意について」という注意勧告を発表しています。

スイマーバは赤ちゃんの首にかける浮き輪リングの代名詞のように使われていますが、このタイプの浮き輪リングはスイマーバ以外にも販売されていますので、この点にも十分注意を払いようにしましょう。※参照2赤ちゃんと楽しく水遊びをするはずが、事故になってしまった、という事態を防ぐために必要なことを挙げていきましょう。

浮き輪が空気漏れしないかどうか事前に確認する

浮き輪に十分な浮力がないと、赤ちゃんの体が水中に沈みこんでしまい、おぼれてしまう危険が生じます。浮き輪に空気を入れて膨らましたら、赤ちゃんに装着せず、浮き輪だけを一分間程度水中に入れて空気漏れがないかどうか確認しましょう。

絶対に一瞬も目を離さないようにする

絶対に一瞬も目を離さないようにする

赤ちゃんに浮き輪リングを装着したら、絶対に目を離さないようにします。スイマーバは日本ではお風呂で利用するパターンが多く、赤ちゃんをスイマーバで遊ばせている間に、お母さんが体を洗ったり、シャンプーをしたりするという事例が見受けられます。

これは浮き輪リングによる事故の第一原因。お風呂中にスイマーバを利用すると赤ちゃんがひとりで遊んでくれて楽、といった安易な考えで使うことは赤ちゃんの事故につながります。浮き輪リングは赤ちゃんのひとり遊び用ではありませんので、使用中は片時も赤ちゃんから目を離さないようにしましょう。

水温と水深に注意

水温と水深に注意

お風呂であれ、プールであれ、赤ちゃんを入れる際には水温に十分な注意を払う必要があります。何℃くらいの水温が適当かは、赤ちゃんの月齢によっても異なりますが、目安としては35℃±2℃程度。熱すぎても冷たすぎても、赤ちゃんにとって問題が生じる可能性が高くなります。

水深の目安は赤ちゃんが立ったときに足が浴槽の底に付くくらい。浅すぎると赤ちゃんが誤って転倒してしまうことがあります。これよりも水深が深い状態で赤ちゃんを入れることはNG。スイマーバを赤ちゃんに装着したら、外して浴槽から出すまで、お母さんやお父さんが必ず赤ちゃんに手の届く範囲に待機するようにしましょう。

上下のベルトを必ず止めること

上下のベルト二つを必ず止めるようにします。ひとつでも外れていると、赤ちゃんがリングから外れて水中に落ちてしまうおそれがあります。

不自然な状態になった場合は使用を中止する

浮き輪リングの上にあごが乗っている状態で遊び始めたにも関わらず、遊んでいるうちにあごがリングから外れてしまったり、口元に水がかかっている状態になったら、即座に赤ちゃんをお風呂から出すようにしましょう。そのままにして使用するのは危険です。

赤ちゃんに異常がないかどうか常に監視する

赤ちゃんに異常がないかどうか、常に監視を怠らないようにしましょう。赤ちゃんの顔色が悪い、泣く、ぐずる、嫌がるといった反応がある場合には、すぐさま使用を中止します。

スイマーバを日課にしているからといって、赤ちゃんの体調に関わりなく使うことはやめましょう。赤ちゃんの体調が悪いとき、風邪気味のとき、機嫌が悪いときには使わないほうが安心です。

時間を区切っていれる

時間を区切っていれる

いきなり長い時間お湯に入れるのではなく、最初は五分程度と短い時間から始めるようにすることがポイントです。お湯の中で手足を動かすのは赤ちゃんにとっても爽快なアクティビティですが、あまりに長い間入れたままにしておくと、赤ちゃんの体力を消耗させてしまいます。

浮き輪リングで遊ばせる際には、必ず時間を区切るようにしましょう。赤ちゃんが平気そうだからといっていつまでも湯船に入れておくと、赤ちゃんがのぼせてしまったり、逆にお湯が冷めてしまい風邪を引かせる結果になります。

赤ちゃん用の浮き輪リングの特性とは?

赤ちゃん用の浮き輪リングの特性とは?

赤ちゃん用の浮き輪リングは形状が一般的な浮き輪に似ていることから、浮き輪と同じような使い方をしてしまう方もいるようですが、浮き輪リングと浮き輪は明らかに別物。赤ちゃん用の浮き輪リングは、泳げるようになるための練習に使うことは出来ません。

また救命浮き輪の機能を備えているわけではありませんので、お母さんやお父さんの監視なしに赤ちゃんをひとりで遊ばせるというのは、本来の使い方にそぐわないだけでなく、非常に危険です。正しい使い方をきちんと把握することと、赤ちゃんの体調や様子を常に観察しながら、お風呂で浮き輪リングを使うようにしましょう。

お風呂でパンツ型浮き輪を利用するリスクとは?

お風呂でスイマーバを使用する際の注意点やリスクについて詳しくみてきましたが、ではお風呂で赤ちゃん用パンツ式浮き輪を利用することはどうでしょうか?浮き輪の中には赤ちゃんでも使えるように、浮き輪の中に両足を入れる穴のあるパンツ式タイプもあります。

これは一見すると赤ちゃんでも安全に使えるように見えますが、赤ちゃんがバランスを崩して後ろ側に転倒し、溺れてしまうというリスクが指摘されています。バランスを崩した際、両足を穴から抜くことが出来ず、頭を下にした体勢になり溺れてしまう、という危険性があります。※参照3

お風呂で赤ちゃんと楽しめるグッズを利用する

お風呂で赤ちゃんと楽しめるグッズを利用する

沐浴を卒業して湯船に入れるようになったら、赤ちゃんと一緒のバスタイムが楽しみになります。赤ちゃんがお風呂を嫌いにならないように、いろいろなグッズを用意しておくと、お母さんの負担も軽くなります。

スイマーバは赤ちゃんの全身運動にもなる便利で楽しいアイテムですが、スイマーバがあまり好きでない赤ちゃんもいます。そんな場合は視点を変えて、赤ちゃんの好みに合わせたバスグッズを探してみるようにしましょう。赤ちゃん用のバスグッズはたくさんあります。

お風呂タイムに安心して赤ちゃんに座ってもらえるベビーバスチェアやお風呂で使えるおもちゃなど、赤ちゃんが楽しくなるグッズを選んであげましょう。Amazonで売れ筋ランキングを参考にしてください。

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まとめ

お母さんたちの間で人気の浮き輪リングについて知っておきたいポイントをご紹介しました。赤ちゃんでも出来る全身運動ということで、続けて使用するうちにどんどんコツがつかめてきて、赤ちゃん自身が楽しんで遊べることが最大の魅力です。赤ちゃんがお風呂でぷかぷかと楽しそうに遊ぶ姿に魅了されるお母さんやお父さんも少なくありません。

正しい使い方で上手に利用する分には問題ありませんが、使い方を誤ると赤ちゃんに危険が及ぶことも。お風呂で赤ちゃんと浮き輪リングで楽しむ際は、赤ちゃんから一瞬でも目を離さないようにし、安全に利用しましょう。

※参照1 スイマーバ公式サイト スイマーバの使い方
※参照2 消費者庁、国民生活センター 首掛け式乳幼児用の浮き輪の使用する際の注意について
※参照3 消費庁 パンツ型シートのついた浮き輪を浴槽で使わないで