赤ちゃんの泣き止む方法や泣く理由などで知っておきたいこと

赤ちゃんの泣き止む方法 泣く理由などで知っておきたいこと 赤ちゃん泣き

赤ちゃんは可愛いもの!そうわかっていても泣き続けられるとウンザリしてしまうことってありますよね。赤ちゃんは何で泣くの?何をしたら泣き止むの?と日々悪戦苦闘されているお母さんも多いことと思います。

赤ちゃんが泣くのにはさまざまな原因があり、それに見合った対処方法も異なります。そこで、赤ちゃんが泣く原因と、赤ちゃんを泣きやませる対処方法を詳しくご紹介していきましょう。

赤ちゃんが泣く理由

そもそも、赤ちゃんはなぜよく泣くのでしょうか。それは、まだ相手に伝える手段を知らないからです。

赤ちゃんは、言葉を話すこともできませんし、月齢によっては理解できないことがほとんどです。そこで、泣くという行為で自分の意志を伝えようとします。

「お腹が空いている」「おしめが濡れているよ」「さみしい」など、いつもとは違う状況を察知し、それを泣くことでお母さんに訴えかけているのです。

お腹が空いているときの場合

お腹が空いているときの場合

赤ちゃんが泣いている原因のひとつとして、「お腹が空いている」というサインがあります。生まれたばかりの赤ちゃんの仕事は、寝ることとおっぱいを飲むことです。

基本的には、授乳、ミルクに関わらず3時間おきに授乳することが多いでしょう。しかし、さっき飲ませたばかりなのに、また泣いてしまうこともあります。

その場合、先ほどの授乳では足りていなかった場合があるので、飲ませてあげると良いでしょう。お腹が空いているなら、授乳することでピタリと泣き止みます。基本的に赤ちゃんが求めるのなら、どんどん与えていいので回数を気にせず飲ませてあげるようにしてください。

母乳が上手く出ない場合

母乳が上手く出ない場合

何度も授乳しているのに、赤ちゃんが泣きやまない場合は、授乳が上手くできていないことがあります。お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても授乳は初めての行為ですから、うまくできなくて当然です。

赤ちゃんが上手く吸えないこともありますし、お母さんの母乳が出にくいこともあります。おっぱいをマッサージすることで、母乳の出は少しずつ良くなってきますが、焦らないことが重要です。おっぱいが出ないからと焦り、ストレスを感じてしまうとますます母乳は出づらくなってしまいます。

生まれたばかりの赤ちゃんなら、お腹にいるときに数日分の栄養は蓄えていますから、焦らず気長におっぱいが出る時を待ちましょう。

飲み終えたら泣く場合

飲み終えたら泣く場合

授乳しているときはご機嫌なのに、飲み終えてしばらく経つと再び泣き出してしまうことがあります。この場合、ゲップが上手く出せずに苦しい状況であることが考えられるでしょう。

赤ちゃんは自力でゲップを出すことができませんので、お母さんがトントンと背中をたたいて促してあげることでやっと出すことができます。

ゲップを出した途端、ピタリと泣き止むケースも多いので、授乳後に泣き出す場合は試してみると良いでしょう。

眠くて泣く場合

眠くて泣く場合

さっきまで機嫌がよかったのに、急にぐずりだし泣き出してしまったという場合、眠いことが原因である可能性があるでしょう。

眠いなら泣かずに寝ればいいのに!と思ってしまいがちですが、赤ちゃんにとってもうまく眠れずに戸惑っているのです。スムーズに眠れないのには、いくつかの原因があります。

部屋が明るすぎて眠れない、お布団が冷たくて寒くて眠れない、逆にお布団や服が熱くて眠れない、テレビの音が気になって眠れない、などです。赤ちゃんは静かで落ち着いた場所でよく眠ります。

眠たくて何度もぐずり、泣き出す場合は寝る環境をもう一度見直し、寝やすい状況に整えてあげるようにしましょう。

おむつが汚れている場合

おむつが汚れている場合

赤ちゃんが泣く原因として、おむつが汚れているということがあります。おしっこやうんちをして泣き出すということが多いですが、おむつの機能が年々良くなっているため、どちらかというとうんちの時に泣き出すことが多いでしょう。

赤ちゃんのうんちは酸性が強く、長い時間お尻に触れていることでかぶれてしまいます。だから、おむつを変えてほしい!と泣き出してサインを送るのです。

おむつかぶれがひどい場合は、ウェットティッシュで拭き取るだけでなく、洗面器にお湯を張って洗い流すのも良いでしょう。

清潔な状態を心掛け、ベビーオイルや保湿クリームなどで保護してあげると、おむつかぶれが徐々に治まってきます。

温度調整ができない場合

温度調整ができない場合

赤ちゃんは、周りの温度に強く影響されるもの。暑い、寒いというだけでも泣き出します。特に注意したいのが、冬の厚着です。冬は冷え込むので風邪予防のためにも厚着させがちですが、あまり着すぎてしまうと体温が上昇して上せてしまいます。

赤ちゃんの平熱は37.5度と高めなので、あまり着込みさせ過ぎると却って汗をかいて風邪をひかせてしまいます。夏場においても、大人が普通に過ごせる暑さなら冷房を強くする必要はないでしょう。

服が足りないか、着すぎているかどうかは赤ちゃんの顔色で判断することができます。顔色が白っぽくなっていたら、少し寒い傾向にあるので1枚重ねてあげましょう。

顔色が赤くなってきたら、体温が上昇しのぼせ始めている証拠です。来ている服を1枚脱がせたり、風に当たったりして体温調整をしてあげましょう。

水分不足の場合

水分不足の場合

赤ちゃんが泣いているとき、脱水症状を起こしていることがあります。基本的に、母乳やミルクを飲んでいれば水分は充分足りている状況ですが、発熱しているときは体温が上昇し、水分が奪われてしまうのでこまめに与えてあげるようにしましょう。

また、離乳食をスタートすると母乳やミルクが減り、水分不足に陥りやすくなります。お茶や、冷ましたお湯などで水分補給し、喉が乾かないようにしてあげましょう。

たそがれ泣き

たそがれ泣き

おしめも大丈夫だし、さっき授乳もゲップもした、眠たくない時間帯だし、何で泣いているのかわからない!という時ってありますよね。もし、泣いている時間帯が夕方から夜にかけての頃なら、たそがれ泣きをしている可能性が高いと言えるでしょう。

たそがれ泣きの原因は不明とされており、生後2週間~6週間あたりが最もひどい期間と言われています。

激しく泣き、原因がわからないので戸惑いがちですが生後3ヶ月を過ぎれば徐々に落ち着いてきます。原因がわからないからお母さん失格だと落ち込まず、今はそういう時期なのだと捉えるようにしましょう。

ママのイライラが伝染して泣く場合

ママのイライラが伝染して泣く場合

赤ちゃんが泣きだして、何が原因かわからないという時。たそがれ泣き以外の原因がある場合があります。それが、お母さんのイライラが伝染している時に、赤ちゃんが泣きだすことがあるのです。

例えば、満員電車に乗っていてイライラして焦る気持ちになっていると、その気持ちが赤ちゃんに伝わり、泣き出してしまいます。

また、育児が思うようにいかず、疲れてしまったことからイライラしてしまう時も、赤ちゃんが泣きだしてしまうことがあるでしょう。

赤ちゃんが泣きだすと、それにつられてイライラしてしまいがちです。無理をすると却ってお互いに悪化してしまいますので、家族に赤ちゃんをあやすのを任せ、ベランダや庭など外の空気を吸ってリフレッシュするようにしましょう。

泣き方で赤ちゃんの気持ちが分かる?

泣き方で赤ちゃんの気持ちが分かる?

赤ちゃんは言葉がしゃべれませんが、その代わりに泣き方を変える事で自分の欲求を伝えようとします。この泣き方は5種類あるとも3種類あるとも言われ、人種や国籍に関係なく世界中の赤ちゃんが使っているとの事。

大きく分けて自分の身体的欲求・精神的欲求・身体の不調を訴えるもので、お腹がすいた時は大きな口で泣き、おむつが気持ち悪い時は口を曲げて泣く、甘えたい時はお母さんの顔を見ながら猫が鳴くように泣く、など細かな種類に分ければもっとあるかもしれません。

よく聞いてみると生後1・2ヶ月ほどでお母さんも聞き分けられるようになります。泣かれるとウンザリしてしまうかもしれませんが、種類を聞き分けてすぐ答えてあげられればイライラも少なくなるのでは。

泣き止ませる方法

赤ちゃんをどうにか泣き止ませたい時、何をすればピタリと治まるのでしょうか。さまざまな原因を取り除いても泣き止まない場合もありますよね。

赤ちゃんを泣き止ませるには、いくつかの方法がありますので、ひとつずつご紹介していきましょう。

抱っこ

抱っこ

まず、最もオーソドックスな方法として「抱っこ」があります。抱っこすると赤ちゃんの身体がピタリとお母さんの身体に添うため、安心することができるのです。スリングなど赤ちゃんを包んで抱っこできるアイテムを利用してみると良いでしょう。

水の音を聞かせて泣き止ませる

水の音を聞かせて泣き止ませる

赤ちゃんを泣きやませたい時、音も効果的な方法です。例えば、近くにあるお水を口に含ませ、息を吸い込んで「ちゅるるるる」と音を立ててみましょう。ちょうど、ワインをテイスティングするのと同じ音がでます。この音に赤ちゃんは反応し、ピタリと泣き止むことが多いのです。難しい場合は、麺をすする音を聞かせてあげると良いでしょう。

このような水の音は、赤ちゃんがお腹にいるときに聞こえてくる血液が流れる音によく似ているため、安心することができると言われています。雑音のように感じるかもしれませんが、効果があるので試してみましょう。

家電製品で泣き止ませる

家電製品で泣き止ませる

赤ちゃんを泣きやませたい時、家電製品を使うのもオススメです。例えば、赤ちゃんを抱っこしながら、掃除機をかけてみましょう。掃除機の音を聞いたとたん、ピタリと泣き止むことがあります。

同じように、ドライヤーのスイッチを入れることもオススメです。強弱をつけながら、時々足や手に当てて遊んでみましょう。

さらに、テレビの砂嵐も赤ちゃんが泣きやむ定番の音として使われてきました。最近は、あまり流れなくなってきているので、動画サイトなどで探し、スマートフォンに保存しておくと良いでしょう。

一見、雑音が大きく赤ちゃんが余計に泣きだしてしまいそうに思いますが、家電製品から発せられるザーという音は、水の音と同じく胎内にいるときの血液の音に近いため、安心することができるのです。

ビニール袋で泣き止ませる

ビニール袋で泣き止ませる

赤ちゃんを泣きやませたい時、家電製品や水で血液の音を再現することをご紹介しましたが、もっと手軽な方法として、ビニール袋もあります。

スーパーなどで使用するビニール袋を、ガサガサとくしゃくしゃにして聞かせると、同じ効果を得ることができます。

ビニール袋なら、いつでも簡単に行うことができますし、軽くて携帯しやすいので外出先でも使うことが可能です。電車に乗るときは、泣きだし防止のためにも取り出しやすい位置に備えておくようにしましょう。

胎内音を聞かせる

胎内音を聞かせる

もっと確実に赤ちゃんを泣きやませたいなら、胎内音を録音したものを聞かせてみると良いでしょう。動画サイトにUPされていることもありますし、赤ちゃんを泣きやませるグッズとして販売されていることもあります。

赤ちゃんは、まだ外の世界に慣れていないため、10ヶ月いて馴染んだ胎内を懐かしく思うことが度々あります。だからこそ、安心できる世界を再現させて落ち着かせてあげると泣き止むようになるのです。

反射を利用しよう

反射を利用しよう

赤ちゃんを今すぐ泣きやませたいという時は、反射を利用するのがオススメです。身体にアプローチすることで、反射的にピタリと泣き止むことができます。

例えば、泣いている赤ちゃんの耳に指を入れてコチョコチョ~と声に出してくすぐってみましょう。赤ちゃんは耳に意識が飛び、ピタリと泣き止んでしまいます。

両手がふさがっているときは、赤ちゃんの顔や耳にフッと優しく息を吹きかけるのもオススメです。急に風があたって、どうしたんだろう?と泣き止んでしまうでしょう。

スペースがあり、時間も充分あるときはベビーマッサージをしてリラックスさせるのもオススメです。その際、トゥルーラベンダーの香りを数滴あたりに漂わせると、更に気分が落ち着いてくるでしょう。

視覚を利用しよう

視覚を利用しよう

赤ちゃんを泣きやませる方法として、視覚を利用するのもオススメです。泣いている赤ちゃんにパッとサングラスをかけると、ピタリと泣き止みますし、鏡で自分の顔を見せるのも効果的です。

泣いているときはそのことに集中してしまいがちですが、急に見えている世界が変わるとそちらに興味がわいてきて、泣いているのを忘れてしまいます。

生後間もない赤ちゃんの場合、まだ視力が上がっておらず、近い距離でしか見られないことも多いので、できるだけ顔に近づけてあげると良いでしょう。

歌やおもちゃであやす

歌やおもちゃであやす

赤ちゃんを泣きやませる方法として、歌やおもちゃで気を引くのもオススメです。歌を歌いはじめたり、カラフルな動画の音楽を聞かせたり、ガラガラと音のなるおもちゃを使うと効果的です。

赤ちゃんは、少しずつお気に入りのおもちゃが特定されてくるので、泣き止むおもちゃを探ってみるのも良いでしょう。インパクトのあるおもちゃほど、興味を引き付ける力が強いので泣き止みやすくなります。

泣いてひきつけを起こす時は

泣いてひきつけを起こす時は

あまり激しく泣きすぎると、呼吸停止や意識喪失などのひきつけやけいれんを起こす赤ちゃんがいます。

生後6ヶ月~3歳くらいの4~5%の赤ちゃんに起こる、比較的発生頻度の高い疾患で「泣き入りひきつけ」「憤怒痙攣」と呼ばれています。

感受性の強い子や我が強い子・極端に怖がりな子などがなりやすく、大きな音を出して怖がらせたり急に転んだりすると出やすいのですが、成長と共に消失していくのであまり心配する必要はありません。

泣き入りひきつけを起こした時は揺らさず時間を計り、その後病院を受診しましょう。月齢にもよりますが、ひきつけが怖いからと甘やかすのはNGで、思い通りにならないと今度は赤ちゃんが自分で泣き入りひきつけを起こすようになります。

睡眠日誌をつけてみる

睡眠日誌をつけてみる

赤ちゃんは成長するにつれて、夜中に泣いて起きる時間が少しずつ変わっていきます。お母さんも大体どのくらいの時間に赤ちゃんが起きるのか、を知れたら楽です。

それを知るためには睡眠日誌をお勧めします。基本的な睡眠日誌は、横に24時間の軸と縦に日付が書いてある表に赤ちゃんが寝た時間を塗りつぶしていくもので、それを続けていくうちに赤ちゃんなりのパターンが分かってくるというもの。だんだんと夜中に寝る時間が長くなっていくのが一目でわかるので、夜泣きに疲れたお母さんもあと少しと頑張れるモチベーションになるかも。

また、その日の赤ちゃんの体調やミルクや離乳食の量を書き込んでおくと、赤ちゃんの日記の代わりとなってお母さんの良い思い出になります。

サイレントベビーにならないために

サイレントベビーにならないために

昔は赤ちゃんが泣いてもしばらく放っておく・抱き癖がつくからすぐ抱かない、なんてよく言われていました。確かに少しくらいなら放っておいても大丈夫ですが、その度が過ぎればサイレントベビーの危険性が高くなります。

サイレントベビーは笑わない・泣かない赤ちゃんの事で、その原因は赤ちゃんが泣いても放って置かれる時間が長期にわたる事にあります。赤ちゃんは欲求を全て泣いて訴えますが、それを放って置かれると「自分の意見は無視される」と考えて自分から意思表示をしなくなり、このまま成長すると人と上手く接する事が出来なくなる可能性があります。

合理的な育児は楽ですが、赤ちゃんの心身が充実して成長するためには、お母さんが大変でも赤ちゃんの意思を汲み取ってしっかりケアをするのが大事です。

まとめ

赤ちゃんが泣く原因と、赤ちゃんを泣きやませる対処方法について詳しくご紹介しました。何故泣くのか、どうしたら泣き止むのかを知っておくことで、お母さんにとっても気持ちが安定してくるでしょう。是非、ひとつずつ試して相性の良い方法を見つけてください。