産後の生理不順について知っておきたいこと

産後育児が落ち着いてくると、生理が始まる人がちらほら出てくるようになります。しかし、なかなか生理の周期が安定せず不安になる方が多いのも事実です。

産後の生理不順は多くのお母さんが経験することですが、なぜ生理不順は引き起こされるのでしょうか?生理不順が起きる原因にはさまざまなことが関係しているため、何が原因なのかをしっかり把握しておく必要があるでしょう。そこで、産後の生理不順に関するさまざまな情報を、幅広くご紹介していきたいと思います。

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産後いつから生理は再開するの?

産後いつから生理は再開するの?

妊娠すると生理はストップしますが、赤ちゃんを無事に出産して子宮の機能が回復してくると、自然と生理は再開されるようになります。

産後に生理が再開される時期は、人によって大きく個人差があるため一概にこの時期からということは難しいと言えます。まず、母乳で育てているかどうかで生理が再開される時期は大きく違ってきますし、生活環境や栄養面、ストレスの多さも生理の再開に影響してきます。

ミルク育児の場合の生理再開時期

ミルク育児の場合の生理再開時期

産後に生理が最も早く再開されるのは、ミルクで赤ちゃんを育てる方です。子宮の回復が進めば、自然と生理が再開されるようになります。妊娠により赤ちゃんが成長するために子宮は大きくなりますが、出産が無事に済むと徐々に元の大きさに戻っていくようになります。

出産後は、胎盤や子宮内膜の残りなどが血液と一緒に出てくる「悪露(おろ)」と呼ばれる状態が続きますが、悪露が落ち着いてきたら子宮も回復し始めている証拠となります。

順調なら産後1ヶ月で悪露は治まるため、産後2ヶ月位から生理が始まる方もいらっしゃるでしょう。

母乳育児の場合の生理再開時期

母乳育児の場合の生理再開時期

産後に生理が最も遅く再開されるのは、母乳で赤ちゃんを育てている方です。母乳育児の場合、お母さんの血液から母乳を作り出す必要があるため、身体の機能が母乳のために優先されるようになります。そのため、母乳が終わってから生理が再開されることが多いのです。

早い場合だと、離乳食が始まる産後6ヶ月前後で卒乳し、生理が始まる方が多いですが、1年以上生理が来ない場合もあります。

プロラクチンの影響で生理不順

母乳で赤ちゃんを育てている方の場合、授乳中は、母乳を分泌するために「プロラクチン」というホルモンが活発に分泌されるようになります。赤ちゃんがお母さんのおっぱいを吸うことで、プロラクチンが分泌され母乳が出るしくみとなっています。

このプロラクチンは、排卵を抑制する作用もあるため、母乳を上げている間は生理がストップしやすくなるのです。1日に5回以上母乳を与えている方は、排卵が起きないため生理も起きないのが通常です。

しかし、母乳の回数が減ってくるとプロラクチンの分泌量が減り、授乳期間中でも生理が再開することがあります。

卒乳後も続く生理不順

母乳で赤ちゃんを育てている方の場合、プロラクチンが活発に分泌されるため生理はストップしたままです。しかし、赤ちゃんが卒乳すると母乳を出す必要はなくなるため、プロラクチンの分泌は徐々に弱まってくるようになります。

ただ、プロラクチンの分泌量は少しずつ減少してくるため、卒乳後しばらくの間は排卵が抑制されたりすることが多くなります。そのため、生理が再開したのに周期が安定せず生理不順になりやすくなるのです。

ホルモンバランスが安定してくれば、生理周期も安定してくるので、卒入してしばらくの間は不安定になりやすいことをあらかじめ知っておきましょう。

産後の生理不順の原因

産後の子宮回復の遅れ

産後の子宮回復の遅れ

産後に生理が再開しても、子宮の回復が遅れているとその影響が生理不順に現れてくるようになります。子宮が回復するのは、産後6ヶ月位が目安と言われていますが、順調にいった場合の話しです。

悪露の出方がスムーズではなかったり、高齢出産だったりすると、子宮の回復は遅れてしまう傾向が多いため、生理が再開しても生理不順が続いてしまうようになるでしょう。

産後の骨盤の歪みの影響

産後の骨盤の歪みの影響

産後の生理不順が起きる原因として、産後に骨盤の歪みを放置してしまったことが原因になることもあります。

出産すると、骨盤が大きく開いて靭帯も関節もユルユルの不安定な状態になってしまいます。そのまま安静期を過して育児に気を取られたまま過ごしてしまうと、あっという間に骨盤は歪んだまま固定されるようになってしまうでしょう。

骨盤が歪んだまま安定してしまうと、骨盤の中に納まっている子宮は圧迫されるようになります。子宮が圧迫されると血液循環が滞りやすくなるため、生理不順になってしまうようになるのです。

産後の内臓下垂の影響

産後の内臓下垂の影響

産後の生理不順が起きる原因として、内臓下垂による子宮の圧迫も関係していると言えます。

出産すると骨盤が大きく開いてしまいますが、徐々に骨盤は閉まっていき元の通りに戻っていきます。しかし、安静期にしっかり安静にしていないことで、骨盤の締まりが遅れ内臓下垂を引き起こしやすくなります。

子宮が大きくなったことにより位置が変わっていた内臓が、子宮が小さくなるにつれて覆いかぶさるように重力のまま下がっていき、骨盤の中に入り込むようになってしまうのです。

窮屈な骨盤にたくさんの内臓が集まってしまうため、圧迫が起きて血行不良が引き起こされ、生理不順につながってしまいます。内臓下垂が起きると、骨盤底筋で支える力に限界が生じるため、尿漏れなども起きやすくなってしまうでしょう。

産後のストレスの影響

産後のストレスの影響

産後の生理不順が起きる原因として、ストレスが大きく影響していることもあります。育児がうまくいかないことへのストレス、あまり手伝ってくれない夫へのストレス、思うように身体が動かないストレス、自分の時間が無くなってしまったストレスなど、産後はさまざまなストレスに直面することになります。

ストレスを溜め込みすぎてしまうと、自律神経の働きが狂い血行不良を引き起こしてしまいます。そのため、子宮に十分な血液が送られず排卵もストップしてしまうことがあるのです。

また、ストレスはホルモンバランスも狂わせてしまうため、女性ホルモンが不安定になり生理不順をより一層引き起こしやすくしてしまうでしょう。

産後の睡眠不足の影響

産後の睡眠不足の影響

産後の生理不順が起きる原因として、睡眠不足が大きく影響していることもあります。

赤ちゃんは夜中でも関係なく起きて泣いたりおむつを汚したりしますから、お母さんはゆっくり眠ることができないことがほとんどです。睡眠不足が慢性化すると、疲れが取れにくくなりますしストレスも感じやすくなります。

また、睡眠中に分泌される成長ホルモンの量も減ってしまうため、生理不順の悪循環に陥りやすくなってしまうでしょう。

産後の安定した生理周期とは?

産後の安定した生理周期とは?

産後の生理不順は起きやすいものとされていますが、そもそも生理が順調にきている状態を把握できているでしょうか?妊娠前の周期と全く同じように回復しないケースもあるため、改めて正常な生理周期について再確認しておきましょう。

正常な生理周期

生理周期として正常とされるのは、25日~38日周期で巡ることを言います。生理が来る周期が24日以内の場合、頻発月経と診断されます。生理が来る周期が39日以上空いてしまう場合は稀発月経と診断されます。いずれも生理不順となりますので、生理周期の日数を手帳やメモに記しておき、把握できるようにしておきましょう。

正常な生理期間

生理不順と診断されるのは、生理周期が乱れているからだけではありません。生理が起きている日数も関係してきます。

順調な生理の日数は、3日~7日間です。しかし、生理が1日~2日で終わってしまう場合は過短月経と診断されます。生理が8日以上続いてしまう場合は、過長月経と診断されます。いずれも生理不順となりますので、生理周期は問題なくても生理日数が正常な範囲でなければ、医師に相談する必要があるでしょう。

妊娠の可能性 排卵は?

妊娠の可能性 排卵は?

産後の生理不順は、多くのお母さんが経験するものです。しかし、だからと言って順調に来ていた生理がピタリと止まった場合は別の要因が考えられることがあります。

少量の出血について(排卵出血)

生理不順と誤解しやすいものとして、生理と生理の間に微量の出血が起きるケースがあります。短期間で終わることも多いため、過短月経だと勘違いする方もいらっしゃいますが、排卵出血の可能性もあります。

卵巣から卵子が排卵されるとき、周辺の組織を傷つけてしまうことがあります。その際微量に出血が起きてしまうのが排卵出血です。おりものに少し血が混じる程度のこともあれば、傷ついた組織が大きければ生理と見間違えることもあるでしょう。

妊娠の可能性がある

生理不順だと思っていたら、妊娠だったというケースも多いので生理周期が遅れているという方は、一度妊娠検査薬を試してみるようにしましょう。

妊娠検査薬は、夫婦関係を持ってから3週間ほど過ぎてからしか反応しません。検査が早すぎると反応を見逃してしまうこともありますので、少し遅めに検査するようにしましょう。

また、身体にほてりを感じたり眠気や胸のむかつきを感じたりした場合も、生理不順ではなく妊娠の可能性があるため慎重に行動するようにしてください。

生理が来る前に妊娠することも

人によっては、生理が来る前に妊娠するケースもあります。授乳中でも排卵が起きることはあり得るため、そのタイミングで性行為を行うと妊娠する可能性があります。卒乳したのに生理がなかなか来ないと思っていたら、妊娠していたということも実はよくあることなのです。

第二子を授かるのはまだ早いと感じる方や、妊娠をのぞまないという方は、生理が来る前であってもきちんと避妊しておくようにしましょう。

産後の生理不順の和らげ方

産後の生理不順には、ホルモンの関係からストレスまでさまざまな原因により引き起こされています。では、産後に生理不順に陥った時はどのような対策を取るのが良いのでしょうか。

とにかくリラックス

とにかくリラックス

産後の生理不順を解決する上で、何よりも大切なのがリラックスするということです。イライラしていたり気持ちに余裕が無かったりすると、自律神経やホルモンバランスは簡単に崩れてしまうからです。

産後は特に些細なことでも敏感に反応してイライラしやすいため、深呼吸をして気持ちを落ち着かせたり、ヨガなどで身体を動かしてリフレッシュしたりするようにしましょう。

産後は栄養をしっかり摂ろう

産後は栄養をしっかり摂ろう

産後の生理不順を解決する方法として、栄養バランスを見直すことも大切です。妊娠や出産により体重が増えてしまったり体形が変わることを気にしたりする方はたくさんいらっしゃいますが、妊娠前の状態の戻そうと無理なダイエットをしていると生理不順が引き起こされやすくなってしまいます。

たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維などを意識し、和食を中心にバランスよく食べることで体調も整い、ホルモンバランスも安定してくるので、もう一度食生活を意識しなおしてみるようにしましょう。

産後は大豆製品を摂ろう

産後は大豆製品を摂ろう

産後の生理不順を解決する方法として、大豆製品を積極的に取るのもオススメです。大豆製品には「大豆イソフラボン」という成分が含まれていますが、大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをしてくれます。

そのため、不安定になりやすい女性ホルモンが安定しやすくなりますので、お豆腐やお味噌汁、納豆などを積極的に食べるようにしましょう。

ただ、過剰に摂取しすぎてしまうと却って女性ホルモンのバランスを崩してしまうこともあるので、偏らずバランスよく摂取するようにしてください。

産後は適度な運動を

産後は適度な運動を

産後の生理不順を解決する方法として、適度な運動もプラスするようにしましょう。運動することで気持ちをリフレッシュすることもできますし、滞っていた血液循環を改善することもできます。また、運動することで筋力がアップし、骨盤の歪みも整えやすくなるでしょう。

産後は育児に追われて室内にこもることが多くなるため、たまには外に出かけてウォーキングを楽しむようにしてください。

まとめ

産後の生理不順について詳しくご紹介しました。産後に生理不順が引き起こされるのは、ストレスやホルモンバランスの影響など、たくさんの原因があります。産後の生理不順は起きやすいため、一喜一憂しないことも大切ですので、時間が経つにつれて少しずつ改善していくことを理解しておきましょう。

また、さまざまな対策を取ることで生理不順が改善しやすくなるので、是非試してみてくださいね。

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