黄昏泣きについて知っておきたいこと いつからいつまで とは 原因 特徴 注意点 など

赤ちゃんの黄昏泣きという言葉をご存知ですか?黄昏泣きとは午後遅くから夜にかけて、とくに理由がないにも関わらず、赤ちゃんがときには数時間にもわたって泣き続ける状態を指します。あやしても、授乳しても、どうしても泣き止んでくれず、お母さんは神経をすり減らしてしまいす。

ちょうど夕食の支度をする時間になると、毎日必ず泣き出し、そのままただひたすら泣き続ける。そしてこの状態が長く続くと、赤ちゃんの体にどこか問題があるのではないか?と不安を感じてしまいます。

黄昏泣きの原因や症状、いつからいつまで、接し方や注意すべきポイントなど、赤ちゃんの黄昏泣きについて知っておきたいさまざまな情報を幅広くご紹介していきます。

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黄昏泣きとは?いつから?

黄昏泣きとは?

黄昏泣きとは生後3週間目ごろから生後3、4ヶ月の赤ちゃんが、夕方になると理由もなく急に泣き始める状態を指します。

体調が悪い、おなかが空いた、おむつが濡れているなど、理由がはっきりとあって泣いている場合には、その原因を取り除いてあげれば、赤ちゃんは自然に泣き止みますが、黄昏泣きの場合、どんなにあやしても泣き止んでくれません。

授乳、おむつ替え、抱っこ、添い寝と考えられることをすべてやり尽くしても、なお泣き止まない赤ちゃんを抱え、お母さんのほうが先に体力的にも精神的にもダウン。

こんなことも決して珍しくないのが黄昏泣き。黄昏泣きは日本だけでなく、世界中の赤ちゃんに共通して見られる症状で、原因に関してはいくつかの説が唱えられています。

乳児コリック(乳児疝痛)と黄昏泣き

乳児コリック(乳児疝痛)と黄昏泣き

黄昏泣きは別名コリックとも呼ばれています。コリックとは疝痛(せんつう)という意味で、赤ちゃんの疝痛は乳児疝痛と呼ばれます。他にも生後3ヶ月頃に症状が顕著になる例が多い事から、3ヵ月コリックとも呼ばれています。

黄昏泣き、コリック、3ヵ月コリックと呼び名は違っても、症状自体はどれも同じ。夕方近くになると突如として泣きはじめ、いったん泣き始めると泣き止まず、その状態が長く続きます。

乳児疝痛とは?

コリックとは疝痛のことで、赤ちゃんの疝痛は乳児コリック(乳児疝痛)と呼ばれています。大人の疝痛は胆石や腸閉塞、結石、虫垂炎が原因になりますが、赤ちゃんの疝痛の原因ははっきりしていません。

乳児疝痛の特徴とは?

どんな状況をコリックと呼ぶかというと、一日に3時間以上泣く日が一週間に3日間以上あり、そしてこの状態が三週間以上続く場合、このような状態がコリックと呼ばれます。※参照 American academy of family phisician

いつからいつまで続くかというと、生後3週間目ごろから生後3、4ヶ月目まで続くことが多いといわれています。もっとも症状が顕著になるのは生後6週間目頃から生後3ヶ月頃で、その後は徐々に症状は軽くなっていきます。乳児疝痛は性別に関係なく、男の子、女の子どちらにもあらわれます。

乳児疝痛の原因とは?

乳児疝痛の原因に関しては諸説あり、いまだに医学的に明確に解明されているわけではありません。一つ目に挙げられるのは、赤ちゃんはまだ神経組織の作用が完全でないため、昼間に受けた刺激により、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることが多く、そのために黄昏泣きをするという説。

自律神経の乱れは胃腸のはたらきの低下につながり、おなかにガスが溜まり痛みを感じることもあります。他には腸内フローラとなんらかの関係があるという説もあります。

赤ちゃんが泣き止まないときの対処法

赤ちゃんが泣き止まないときの対処法

夕方から泣き始め、何をしても泣き止まない。こんな場合、黄昏泣きなのでは?と考えてしまいますが、軽々しく決め付ける前に、まずは赤ちゃんの様子を観察することが必要です。

黄昏泣きであれば、他に疾病が隠れているケースは稀といわれていますが、泣いているのは体に他に問題が生じているせいかも知れません。

夕方泣き始めたからといって、即座に黄昏泣きと思い込むのではなく、まずは赤ちゃんの様子を観察し、何か普段と異なる異常な点がないかどうか、よく確認するようにしましょう。赤ちゃんが泣いている場合に注意したいポイントを以下に挙げてみましょう。

おなかが空いていないかどうか

おなかが空いていないかどうか

授乳の間隔は極力一定に保つことが 望ましいとはいえ、来客や外出などにより、授乳のタイミングや授乳時間が不規則になることがあります。

赤ちゃんの体調やお母さんの母乳の出方によっても、赤ちゃんの飲む量に過不足が生じてしまいます。赤ちゃんが泣いたらまずはおなかが空いていないかどうか確認してあげましょう。

おむつは濡れていないかどうか

おむつは濡れていないかどうか

少しでもおむつが濡れていると気持ち悪く感じ、寝てくれなかったり、泣き出してしまう赤ちゃんもいます。

おむつが濡れているということ以外にも、汗をかいて服が濡れている、室温が高すぎる・低すぎる、など赤ちゃんにとって不快な環境になっていないか確認してあげましょう。

熱がないかどうか

熱がないかどうか

赤ちゃんの発熱は37.5℃以上を指します。大人と違い、赤ちゃんはまだ体温調節機能が整っていないので、室温や湿度の変化によって体温が乗降します。

赤ちゃんの顔色が赤くほてっている様子がないかどうか、ぐったりしていないかどうか、息苦しそうでないかどうか確認しましょう。反対に体が冷え切っていたり、悪寒がある場合にも十分な注意が必要です。

怪我をしていないかどうか

怪我をしていないかどうか

赤ちゃんが顔や体に怪我をしていないか確認しましょう。赤ちゃんは全身が柔らかく、思わぬことで怪我をしていることがあります。

どこか痛いところがないかどうか、擦り傷や切り傷がないかどうか、丁寧に見てあげましょう。

授乳後ゲップが出たかどうか

授乳後ゲップが出たかどうか

授乳後ゲップが出ないため気持ち悪く感じると、赤ちゃんは機嫌が悪くなり泣き出すことがあります。

身をよじる、しゃっくりをする、吐き戻す、このような症状を伴う場合、ゲップがでやすいように背中を叩いたり、赤ちゃんの体勢をかえてあげましょう。

黄昏泣きの対処法とは?

黄昏泣きの対処法とは?

毎日夕方になると泣き始め、そのまま何時間も泣き止まない。普段は天使のように可愛い赤ちゃんですが、黄昏泣きが始まると、我が子ながら泣き声を聞くだけでイライラしてしまい、忍耐力を試されます。

原因がはっきり分からない黄昏泣き。原因が分からないだけに、すべての赤ちゃんに効果がある方法や対処法はこれ!と言い切ることはできません。

だからといってひたすら泣き続けている赤ちゃんをそのまま放置しておくことはできません。少しでもうまくあやす方法について知っておくことが必要です。黄昏泣きをしている赤ちゃんに接する際の注意点や対処法について挙げてみましょう。

赤ちゃんの抱き方を工夫する

赤ちゃんの抱き方を工夫する

黄昏泣きをするのは、お母さんのおなかの中にいたときのことを思い出して懐かしんでいるという説もあります。赤ちゃんがもっとも安心できる体勢を探してあげましょう。

どんな抱き方をすると赤ちゃんが安心するかについては、赤ちゃんひとりひとり違っていますので、お母さんがいろいろ工夫して探してあげなければいけません。

生後2、3ヵ月の赤ちゃんの抱き方の基本は横抱きですが、黄昏泣きをしている赤ちゃんは普通に横抱きをしても泣き止まないことが多いようです。赤ちゃんによっては縦抱きをしたほうが落ち着く場合もありますが、それでもだめならコリック抱きを試してみましょう。

コリック抱きとは?

コリック抱き

コリック抱きとはコリック(疝痛)に効果的とされる抱き方で、観音抱きとも呼ばれます。どのようにして抱くかというと、お母さんの利き腕に赤ちゃんの体全体をうつぶせにして乗せます。

赤ちゃんの頭がお母さんの二の腕辺りにくるようにし、片手で赤ちゃんの股をしっかりと固定し、赤ちゃんを支えます。もう片方の手で赤ちゃんの頭を支えますが、赤ちゃんがうまくバランスを取れて腕に乗っていれば、赤ちゃんの背中や頭をなでてあげてもいいでしょう。

慣れるまではバランスを取ることが難しく感じられますが、慣れてくると楽になります。コリック抱きでぴたりと赤ちゃんが泣き止むこともありますので、どのような体勢で赤ちゃんを腕に乗せたら、もっとも効果的か、いろいろ試してみましょう。

おくるみで体を包む

おくるみで体を包む

黄昏泣きは赤ちゃんの体を温めてあげることが効果的といわれています。そのまま抱くだけではまったく泣きやまないときは、肌触りの良いおくるみで赤ちゃんを包んであげましょう。

赤ちゃんが泣き止む音を聞かせる

赤ちゃんが泣き止む音を聞かせる

お母さんのおなかの中で聞いていた音に近い音や、耳に心地よく赤ちゃんが安心できる音楽を聞かせると落ち着くことがあります。どんな音楽や音が効果的かは、ひとりひとりの赤ちゃんの好みや個性によって異なりますので、いろいろな音を試してみるようにしましょう。

黄昏泣きに何が効果的かはやってみないことには分かりません。赤ちゃんが泣き止む音をまとめた音や音楽を用意し、どの音を聞くと赤ちゃんが落ち着いてくるか、じっくり観察しましょう。赤ちゃんが泣き止む音が聞けるアプリも便利です。

赤ちゃんのいる部屋の照明を落とす

赤ちゃんのいる部屋の照明を落とす

煌々と照明をつけた部屋よりも、少し照明を落とし薄暗くした部屋のほうが赤ちゃんも落ち着けます。夕方近くになったら、赤ちゃんのいる部屋の照明を薄暗くしてみましょう。

部屋の中がざわざわしないよう、上の子がいる場合には他の部屋で遊んでもらうなど、赤ちゃんがゆっくりリラックスできる環境づくりをしてあげましょう。

戸外に散歩に連れ出す

戸外に散歩に連れ出す

周囲の人に迷惑がかからないような人ごみの少ない戸外に赤ちゃんを連れ出してみましょう。抱っこした状態で散歩していると、お母さんやお父さんの歩く動きが心地よい振動となって赤ちゃんに伝わります。

戸外の澄み切った空気に当ててあげると赤ちゃんが落ち着くことがあります。ざわざわした場所ではなく、落ち着いて散歩できる場所を選ぶようにしましょう。

入浴で体を温めマッサージ

入浴で体を温めマッサージ

赤ちゃんがぐずり始める前にゆっくりお風呂で体を温め、ベビー用マッサージオイルで体をマッサージしてあげましょう。ぽかぽかと体が温まるとうとうとしてくる赤ちゃんもいます。

オイルマッサージは黄昏泣きだけでなく、夜泣きや長泣きにも効果的といわれていますので、無添加で肌に優しいベビーオイルを選び、赤ちゃんの体を優しくマッサージしていきます。赤ちゃんの皮膚は薄く、水分が逃げやすいので乾燥肌対策にもなります。

毎日の日課を作る

毎日の日課を作る

赤ちゃんの昼夜の生活リズムを規則的にしてあげましょう。夕方からだけでなく、朝起きてからの日課を毎日繰り返すことで、自律神経のバランスも徐々に整ってきます。

また夕方以降も同様に、就寝までの日課を整えていくようにしましょう。午後のお昼寝から起きたら散歩、帰宅したら部屋の照明を少し落としてお母さんと添い寝で音楽を聴く、夕刻になったらこの音楽を聴く、絵本を読み聞かせるなど、毎日同じことを繰り返すうちに、赤ちゃんの生活リズムも規則的になっていきます。

バウンサーやベビーラックを利用する

バウンサーやベビーラックを利用する

体に心地よい振動を感じると赤ちゃんは安心して眠りに入りやすくなります。揺らしても安心の機能がついたベビーラックやバウンサーを利用するのもひとつの方法です。

赤ちゃんが本格的に泣き始める前にベビーラックに載せて、揺らしてあげるとそのまま寝入ってしまうこともあります。

車でドライブする

車でドライブする

車や電車などの乗り物の振動を感じると静かになる赤ちゃんもいます。泣きじゃくり自宅ではどうしても手に負えないときには、赤ちゃんをドライブに連れ出すという方法もあります。

目に入る風景が変わり、体に適度な振動を感じることによって、徐々に静かになってくる赤ちゃんもいます。この方法は癖になってしまうと面倒ですが、緊急的な対応として選択肢のひとつに入れておくようにしましょう。

まとめ

赤ちゃんの黄昏泣きについて、その原因から対処法など知っておきたいさまざまな情報ををご紹介しました。夕方になると泣きはじめ、どんなにあやしてもなかなか泣き止んでくれない。そんな毎日が続くとお母さんは疲れきってしまいます。

赤ちゃんの黄昏泣きにお母さんひとりで対処するのは至難のわざ。体力的にも精神的にも過大な負担がかかってしまいます。赤ちゃんの黄昏泣きが始まったら、お父さんや家族の方にも育児に積極的に関わってもらいましょう。

赤ちゃんが黄昏泣きはすぐには収まりませんが、月齢が上がり体力が付くとともに徐々に症状が軽くなっていきます。黄昏泣きの上手な対処法を知り、乳幼児の育児の中でももっとも大変な時期を乗り切りましょう。

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