赤ちゃんが横向きに寝るときに知っておきたいこと

赤ちゃんを寝かせるときに気になるのが寝かせ方。うつぶせ寝には乳幼児突然死症候群のリスクがあり、避けるべきとされていますが、では横向きに寝かせるのは大丈夫なのでしょうか?

赤ちゃんの寝かせ方の基本は仰向きですが、赤ちゃんの様子やその時々の状態によっては横向きに寝かせることも可能です。ただし横向きに寝かせる際には、赤ちゃんがくるりとうつぶせにならないように細心の注意を払うことが大切です。赤ちゃんが横向きに寝るときに知っておきたい情報を、ポイントごとに幅広くご紹介します。

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赤ちゃんが横向きで寝るのは大丈夫なの?

赤ちゃんが横向きで寝るのは大丈夫なの?

まずはじめに結論から述べると、赤ちゃんの横向き寝に関してはいくつかの点に注意すれば大丈夫とされています。

新生児の寝かせ方は基本的にはあお向け寝ですが、赤ちゃんの中には仰向けで寝てくれない子もいます。また母乳・ミルクの吐き戻しや離乳食の誤嚥を避けるために横向けで寝かせるお母さんもいます。

横向きに寝かせたほうがいいか、仰向けに寝かせたほうがいいかは、赤ちゃんのその時々の状態や体調などによっても異なります。横向きで寝かせることにはメリットもありますが、注意点を心得ていなければ、デメリットも生じます。

赤ちゃんを横向きに寝かせる場合には、間違ってうつぶせ寝にならないように十分に注意しなければなりません。横向き寝のポイントや注意点についてみていく前に、まずは新生児の寝方の注意点についてポイントごとに詳しく挙げていきましょう。

横向きからのうつぶせ寝

横向きからのうつぶせ寝

うつぶせ寝は乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを高めます。新生児を寝かせる際には、少なくとも生後1年間はうつぶせ寝を避けることが大切といわれています。

新生児のうつぶせ寝と乳幼児突然死症候群の関係について、ぜひ知っておくべきポイントは以下のとおりになります。

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、病気にかかっているわけでもなく、病気の予兆や兆候も見られないにもかかわらず、突然赤ちゃんが死亡する状態を指します。

窒息死の場合は原因がはっきりしていますが、SIDSの場合ははっきりした原因がわかりません。このため乳幼児突然死症候群には、今のところ完全な予防法が確立されていません。しかしさまざまな研究や調査により、SIDSの発症率を低くする3つのポイントが指摘されています。

SIDSを予防するための3つのポイントとは?

SIDSを予防するための3つのポイントとは?

SIDSを予防するための一つ目のポイントは、生後1年間は赤ちゃんをうつぶせに寝かせないこと。SIDSはどんな寝かせ方をしても発症することがありますが、うつぶせに寝かせた場合SIDSの発症率が高まります。

2つめのポイントはできるだけ母乳をあげること。母乳で育てられている赤ちゃんは、SIDSの発症率が低くなるというデータがあります。

3つめのポイントは赤ちゃんの周囲で喫煙をしないこと。妊娠中や授乳中の喫煙はSIDSのリスクを増大させるだけでなく、赤ちゃんに先天性の異常をもたらすおそれがあります。妊娠・授乳中の女性は禁煙を守ることが大切です。※参照1

横向きからのうつぶせ寝のリスク・心配

横向きからのうつぶせ寝のリスク

乳幼児突然死症候群のリスクを低くするには、新生児をうつぶせに寝かせないことがもっとも大切です。赤ちゃんをうつぶせ寝にすべきでない理由については、すでに述べたとおりですが、赤ちゃんのうつぶせ寝にはSIDSだけでなく、窒息のリスクもあります。

首のすわっていない赤ちゃんや、まだ自分で寝返りを打つことのできない赤ちゃんに対してはとくに注意が必要。お母さんやお父さんが側で注意深く見守っているとき以外は、基本的にうつぶせ寝の体勢を取らせないようにしましょう。

赤ちゃんの横向き寝のメリット・デメリット

赤ちゃんの横向き寝のメリット・デメリットについて

乳幼児突然死症候群のリスクを低くするためには、赤ちゃんをうつぶせ寝以外、すなわち仰向け、あるいは横向けで寝かせなければなりません。

仰向け寝に関しては新生児の寝かせ方の基本になりますが、場合によっては横向けに寝かせたほうがいい場合もあります。赤ちゃんの横向けに寝かせるときのメリットとデメリットのついて詳しくみていきましょう。

赤ちゃんの横向き寝のメリットとは?

赤ちゃんを横向きに寝かせると、知らない間にうつぶせになってしまいそうで怖い気がしますね。でもお母さんがいくつかの点に注意しさえすれば、横向きに寝かせることにはそれなりのメリットがあります。横向きに寝かせるメリットをいくつか挙げてみましょう。

赤ちゃんが安心できる体勢

赤ちゃんが安心できる体勢

横向きで寝るとお母さんのおなかの中にいたときと同じ体勢が取れるので、安心してぐっすり眠ってくれる子もいます。仰向け寝の状態にするとぐずる赤ちゃんの場合、少し体勢を変えて横向きにしてあげると、すやすやと眠りやすくなります。

胎児のときのような体勢を取り、横向きに寝ることで、夜泣きの症状が少し落ち着く赤ちゃんもいます。仰向け寝よりも横向き根を好む赤ちゃんもいることを覚えておきましょう。

げっぷや吐き戻し対策に役立つ

げっぷや吐き戻し対策に役立つ

赤ちゃんを横向きに寝かせることは、授乳したあとにげっぷが出なかった場合、離乳食の吐き戻しが心配なときにも便利です。

授乳中に眠ってしまったため、げっぷがさせられなかった、離乳食を食べたあとによく吐き戻しをする。横向きはこのようなシチュエーションにおいて、メリットを発揮します。

頭の形が悪くなることを防ぐ

頭の形が悪くなることを防ぐ

仰向け寝ばかりをさせていると、後頭部がいわゆる「絶壁」になるおそれがあります。生後半年頃までの赤ちゃんの頭は柔らかく、毎日毎日後頭部を下にして仰向けに寝せていると、後頭部に常に圧力がかかります。これによって赤ちゃんの後頭部の形が悪くなり、丸みのない絶壁になってしまいます。

赤ちゃんを寝かせる際に、折をみて頭を横向きにして寝かせると、後頭部を形よく整えることができます。

赤ちゃんを横向きに寝かせるデメリットとは?

赤ちゃんを横向きに寝かせることにはそれなりのメリットがありますが、お母さんが注意を怠るとデメリットが生じるおそれもあります。

赤ちゃんを横向きに寝かせるいちばんのデメリットは、赤ちゃんがうつぶせになってしまい、窒息のリスクが生じることですが、その他にもデメリットがあります。今度は横向き寝のデメリットについてみていきましょう。

うつぶせ寝になる可能性があること

うつぶせ寝になる可能性があること

赤ちゃんを横向きに寝せていたはずなのに、気がついたらいつの間にかうつぶせ寝になっていた。赤ちゃんの横向き寝のデメリットの最たるものです。

赤ちゃんが眠っている間に無意識に体や顔を動かした結果、くるりとうつぶせの体勢になることはありえます。赤ちゃんを横向きに寝せる際には、あやまってうつぶせ寝にならないような工夫が必要です。

手足がしびれてしまう可能性があること

手足がしびれてしまう可能性があること

横向きに寝かせた場合、体の下側の手足の置き方を間違えると、赤ちゃんの手足がしびれる可能性があります。横向きに長時間寝かせても、赤ちゃんが辛い思いをしないように、体の下になるほうの手の置き方に注意しましょう。また睡眠中に体のバランスが崩れ、体勢が変わらないように、枕やクッションを置き、赤ちゃんの体をサポートしてあげることもポイントです。

赤ちゃんが横向きに寝るときに注意したいこと

赤ちゃんの横向きにはメリットもありますが、お母さんが注意を怠るとくるりとうつぶせになってしまうリスクもあります。赤ちゃんを横向きに寝かせる際の注意点や対処法について、ポイントごとに詳しくみていきましょう。

柔らかい布団は使用しない

柔らかい布団は使用しない

赤ちゃんを寝かせる布団は固めのものを使用しましょう。やわらかい布団に赤ちゃんを寝かせると、赤ちゃんの重みで布団が沈みこみ、鼻や口が布団で覆われてしまうことも。赤ちゃんを寝かせる布団やマットレスは、ベビー用のものにするか、固めで沈み込まないタイプを選びましょう。

赤ちゃんの周りに物を置かない

赤ちゃんの周りに物を置かない

赤ちゃんの布団の上や周囲に物を置かないようにしましょう。赤ちゃんの口や鼻を塞ぐ原因になりかねません。はさみやカッターなどの鋭利なもの、赤ちゃんが触れただけで怪我をするものなど、赤ちゃんにとって危険なものは、布団の上や周囲から必ず取り除いておきましょう。

横向きからうつぶせにならないように工夫する

横向きからうつぶせにならないように工夫する

横向きに寝ている赤ちゃんがあやまってうつぶせにならないように、赤ちゃんのおなかや背中を、枕、クッション、座布団などで支えてあげましょう。寝返りのできない赤ちゃんがいったんうつぶせになると、窒息死のリスクが高まります。赤ちゃんを横向きに寝かせるときは、あやまって赤ちゃんの顔がうつぶせにならないようにくれぐれも注意しましょう。

赤ちゃんの様子を常にチェックすること

赤ちゃんの様子を常にチェックすること

うつぶせ寝にすると乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まることが知られていますが、実際のところSIDSは仰向け寝の状態でも発症します。横向き、あるいは仰向けに寝かせているからといって安心せず、睡眠中の様子を注意深く観察しましょう。

添い寝は大丈夫?

添い寝は大丈夫?

赤ちゃんとの添い寝に関しては賛否両論、さまざまな意見が聞かれます。添い寝で授乳するときはとくに注意が必要。授乳しながら赤ちゃんもお母さんも寝てしまい、お母さんが不注意に寝返りを打ったことで、赤ちゃんの顔や体をふさいでしまうおそれもあります。お母さんの頭の重みで布団が沈み込むこともありますので、添い寝をする布団も固めのものを選びましょう。

お母さんが疲れているときや、頻繁に寝返りを打つくせのある方は、添い寝ではなく、赤ちゃん専用の布団やベビーベッドに寝かせたほうが安心です。

添い寝しないと寝てくれない赤ちゃんもいますので、いちがいに添い寝しないほうがいいとはいえませんが、赤ちゃんの安全のためにも、添い寝をする際には十分に注意しましょう。

まとめ

赤ちゃんが横向きに寝るときに知っておきたい情報をご紹介しました。赤ちゃんの寝方は仰向けが基本ですが、赤ちゃんの中には横向き寝を好む子もいます。

赤ちゃんの横向き寝にはメリットとデメリットの両方があります。横向きに寝かせることでデメリットやリスクが生じないよう十分に注意を払い、安全な体勢で赤ちゃんを寝かせてあげましょう。
※参照1 NPO法人 SIDS家族の会 乳幼児突然死症候群とは
※参照 厚生労働省 乳幼児突然死症候群について
※参照 厚生労働省 SIDSポスター

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