赤ちゃんとの遊び方(新生児~1歳)で知っておきたいこと

赤ちゃんとの遊び方(新生児~1歳)で知っておきたいこと どんな遊び方?方法 注意 など 赤ちゃん 仕草

赤ちゃんとの遊び方がわからない。こんな悩みを持つママやパパは決して少なくありません。赤ちゃんが生まれたばかりの頃は、授乳とおむつ替えで毎日ばたばた忙しい日々の連続。この頃は赤ちゃんとの遊び方について、くよくよ悩む心の余裕は持てません。

しかし赤ちゃんの月齢が上がるにしたがって、赤ちゃんと遊ぶ時間が増え、赤ちゃんとの遊び方に関する疑問が出てきます。赤ちゃんとどのような方法で遊ぶかは、赤ちゃんの月齢や身体機能の発達の状態次第。赤ちゃんと上手に遊ぶコツは、月齢にぴったり合った遊びを選ぶこと。

月齢ごとに赤ちゃんとの遊び方の例や注意点、赤ちゃんとの遊び方が分からないなど、赤ちゃんとの遊び方について知っておきたい情報ををご紹介します。

赤ちゃんの遊びは月齢に合わせて行う

赤ちゃんの遊びは月齢に合わせて行う

生まれたばかりの赤ちゃんはまだ運動機能が完全に整っていません。視力はまだ弱く、ものの輪郭がぼんやり見えるだけで、一日の大半を眠って過ごします。この状態から月齢が上がるにしたがって、徐々に知覚が発達し、それにつれて運動機能もぐんぐん発達していきます。

赤ちゃんの遊びを考える上で大切なのは、赤ちゃんの月齢や知覚・運動機能の発達に合わせた遊び方を考えること。赤ちゃんとの遊びは、親子のスキンシップとして楽しむことがもっとも重要ですが、赤ちゃんの知育を念頭に置くことも必要です。

赤ちゃんとの密な触れ合いを楽しみながら、同時に赤ちゃんの知育にも役立つ遊び方をママやパパが工夫してあげましょう。赤ちゃんとの遊びを考える前に、まずは新生児から1歳までの赤ちゃんの発達の段階を詳しくみておきましょう。

月齢ごとの赤ちゃんの遊び方

赤ちゃんの知覚や運動機能は月齢が高くなるごとにどんどん発達していきます。赤ちゃんの月齢にぴったり合う遊び方を知るには、まず赤ちゃんの発達過程について把握することが必要です。

月齢ごとの赤ちゃんの発達の特徴とそれに適した遊び方を挙げてみました。

生後1ヵ月から2ヶ月目の赤ちゃんの発達

生後1ヵ月から2ヶ月目の赤ちゃんの発達

生まれたばかりの赤ちゃんは一日の大半を寝て過ごします。視力は0.01~ 0.02と弱く、明暗がぼんやりと識別できる程度です。生後2ヶ月目に入ると視力がもう少しあがってきますが、それでも見ることはまだ得意ではありません。

目から50cmほどのところまでしか見えませんので、離れているとママやパパの顔もぼやけて見えます。生後2ヶ月目頃になると、目の前の動く物体を目で追うような仕草を見せる赤ちゃんもいます。

聴力に関してもまだ完全ではありませんが、ママの声は聞こえ認識できます。その他の音に対しては本能的に反応することはありますが、聞こえた音に対して意味のある反応を返すことはありません。

生後1ヶ月から2ヶ月目の赤ちゃんとのスキンシップ

生後1ヶ月から2ヶ月目の赤ちゃんとのスキンシップ

この頃の赤ちゃんに対しては、赤ちゃんを抱き上げ、視線をしっかり赤ちゃんに合わせて、優しく話しかけながら遊びましょう。赤ちゃんのおむつ替えのときや、沐浴・お風呂後には、赤ちゃんの体にタッチしながらマッサージ。赤ちゃんのおなかや手足に触れることは、赤ちゃんとママの双方に心地よさと落ち着きを与えてくれます。赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しむつもりで、スキンシップによる遊びを積極的に行ってみましょう。

赤ちゃんとのコミュニケーション

赤ちゃんとのコミュニケーション

赤ちゃんのクーイングは、生後3ヶ月目頃から本格的に始まりますが、早い子は生後1、2ヶ月頃からアー、うーといった音を発するようになります。クーイングが始まったら、それに対して必ず言葉を返してあげるようにしましょう。この段階ではまだ言葉のやり取りが成立するわけではありませんが、赤ちゃんからのクーイングに反応を示すことは、赤ちゃんの情緒やコミュニケーション力の礎になります。

生後3ヶ月から5ヶ月の赤ちゃんの様子

生後3ヶ月から5ヶ月の赤ちゃんの様子

生後3ヶ月目になると赤ちゃんの視力や聴力の発達はさらに進みます。視力もさらに向上し、目の前の動く物体を目で追うようになります。ママやパパの顔もはっきりと認識できるようになり、表情もどんどん豊かになってきます。

聴力もほうも発達し、音や声が聞こえる方向に視線を向けようとします。生後3ヶ月頃から5ヶ月頃には首が座り、手足を活発に動かす赤ちゃんも多くなりますので、遊びのバリエーションも増えてきます。

首がしっかり座ったら、うつぶせができるようになるのもすぐ。縦抱きで抱っこしたり、赤ちゃんの両手を持って上半身を起こしていくといった動きも可能になります。

音の出るおもちゃで遊ぶ

音の出るおもちゃで遊ぶ

聴覚がさらに発達してくるこの時期にお勧めは、音の出るおもちゃで遊ぶこと。がらがら、ラトル、マラカスといったおもちゃは、この頃の赤ちゃんにぴったりです。

自分でものをしっかり掴めるようになるまでは、ママやパパが振って音を出してあげましょう。楽しい音を耳にすると、赤ちゃんはご機嫌になります。赤ちゃんがものを掴める時期には個人差がありますが、生後3ヶ月になると、大多数の赤ちゃんはしばらくの間ならものを握られるようになります。自分でしっかり握れるようになったら、赤ちゃんと交互に音を出して遊びましょう。がらがらやラトルを握ることは握力の向上にも役立ちます。

赤ちゃんを体に乗せて遊ぶ

赤ちゃんを体に乗せて遊ぶ

生後4、5ヶ月目になると首がしっかりと座り、うつぶせの姿勢で頭を起こせるようになります。ママやパパが仰向けになり、うつぶせにした赤ちゃんをおなかの上に乗せて、ゆらゆらと揺らす遊びも赤ちゃんは喜びます。

赤ちゃんと体を密着させ、話しかけたり、歌を歌いながら、赤ちゃんの体を左右にゆっくり優しく揺らしてあげましょう。ママの鼓動を感じながら、体にゆったりとした振動を感じる心地よさを味わってもらえます。

赤ちゃんが上手に上半身のバランスを取れるようになったら、ママが座った状態になり、赤ちゃんをおなかの上に乗せて揺らすこともできます。

寝返りサポートの遊び

寝返りサポートの遊び

赤ちゃんが寝返りをしそうになったら、側で見守りながら片足を支えてあげると、上手に寝返りが出来るようになります。赤ちゃんが両足を上に上げて寝返りをしそうになったら、片足をもう片方の足の上側で支えてあげましょう。

おしりがくるっと回転しやすくなります。無理やり寝返りをさせるのではなく、赤ちゃんの足や腰の動きに合わせて、体操をさせるように足とおしりを動かすことがポイント。寝返りの練習も遊びの中に取り入れてみましょう。

生後6ヵ月から8ヶ月目の赤ちゃんの様子

生後6ヵ月から8ヶ月目の赤ちゃんの様子

生後6ヵ月目になるとお座りが出来るようになる子も増えます。生後7ヵ月、8ヶ月目になるとずりばいで前に移動できるようになります。お座りが出来ると両手を使って、いろいろなものに触れようとしますので、遊び方もより活発に能動的になっていきます。

感情表現も豊かになり、楽しいことや面白いと思うことがあると可愛い笑顔を見せてくれます。自分の周りにあるものに対する好奇心も高まり、興味を持ったものに対しては触って確かめようとする動きも多くなります。手で掴んだものをなんでも口の中に入れてしまう子もいますので、遊んでいる最中の誤飲や怪我に注意しなければなりません。

いないいないばぁ

いないいないばぁ

「いないいないばぁ」はこの時期の赤ちゃんにぴったりの遊び。両手で顔を隠して、いないいないばあをすると、楽しそうな笑顔を見せてくれます。

いないいないばぁはママ、パパの工夫次第でいろいろなバリエーションが考えられます。手ではなく、タオルやガーゼを使っていないいないばぁをしたり、おもちゃを使って行っても赤ちゃんは喜びます。

鏡を使ったいないいないばぁも赤ちゃんの大好きな遊びのひとつ。月齢が上がり、鏡に映る姿に興味を持つようになったら、赤ちゃんに鏡の前に座ってもらい、鏡の前でいないいないばぁで遊びましょう。

ボール遊び

ボール遊び

お座りがしっかり出来るようになったら、ボールを赤ちゃんの前に転がして取ってもらう遊び方もお勧めです。赤ちゃんと向き合って座り、ボールを赤ちゃんの前に転がすと手を伸ばして取ろうとします。うまく取れなくても構いません。

自分の意思で手を伸ばしてものを取ろうとすることが大切です。座った状態で手を動かす遊びは、手先のトレーニングだけでなく、上半身と下半身のバランスを取る練習にもなります。

音を出す遊び

音を出す遊び

いろいろな箱や缶を叩くことで音を出すことも、赤ちゃんにとっては楽しい遊び。赤ちゃんが叩いても痛くないものを利用し、いろいろな音を出して遊びましょう。

赤ちゃんは音を出すことが大好き。音の出るおもちゃを利用するのと、ぐずっている赤ちゃんを上手にあやすこともできます。

体を揺らす遊び

体を揺らす遊び

体の重心が取れるようになったら、高い高いや左右にぶらぶらとブランコのように揺する遊びも喜びます。ただし不注意に赤ちゃんを揺さぶるのは絶対にやめましょう。揺さぶられっこ症候群のリスクがあります。

赤ちゃんの高い高いは必ず首がしっかり座り、お座り・寝返りが出来てからにしましょう。首が座ったあとに行うとしても、高い位置に赤ちゃんを放り投げることは危険です。同様に赤ちゃんを強く揺らすことも危険ですので、絶対にやめましょう。赤ちゃんの脇の部分をしっかりと支え、赤ちゃんを怖がらせないように、ゆっくり優しく遊ぶようにします。

絵本で遊ぶ

絵本で遊ぶ

外出時やぐずっているときは、いろいろな仕掛けのついた絵本で遊んであげると赤ちゃんのご機嫌もなおります。紙の絵本だけでなく、赤ちゃんが触っても破れない工夫が凝らされている布絵本などが人気です。

触って遊べるおもちゃがついているものや、音の出るもの、飛び出す仕掛けのあるものなど、赤ちゃんの絵本は驚きと楽しさでいっぱい。お気に入りの絵本を読み聞かせるベストタイミングは、食事後、お昼寝タイム、車の中など。明るい色と分かりやすい形、そして楽しめる仕掛けが随所に散りばめられた絵本を選んであげましょう。

生後9ヶ月から満1歳までの赤ちゃんの様子

生後9ヶ月から満1歳までの赤ちゃんの様子

生後9ヶ月目目以降に入ると、はいはいはもちろんのこと、つかまり立ちや伝わり歩きを始める赤ちゃんも出てきます。それまでは手で単に掴むだけだったのが、この時期になると手先がどんどん器用になり、積み木やブロックのようなおもちゃも好むようになります。

言葉に関しても発達が進み、ママやパパのいうことをおおむね理解できるようになり、コミュニケーションの幅が広がります。まだまだ会話ができるほどではありませんが、遊びの中で簡単な言葉を使うことにより、語彙力もアップ。はいはいや伝わり歩きも得意になりますので、ボールなどを追いかけて取ってきたり、体を移動させながら遊ぶことも好みます。

鬼ごっこ 追いかけごっこ

鬼ごっこ 追いかけごっこ

伝い歩きがまだ上手に出来ない赤ちゃんには、はいはいでの鬼ごっこがお勧め。はいはいをする赤ちゃんの後をママやパパが追いかける遊びです。はいはいを卒業し、伝い歩きが出来るようになったら、伝い歩きで鬼ごっこに変えましょう。

ただし部屋の中で行う場合には、赤ちゃんがばったり倒れて怪我をしないように注意しなければなりません。段差のある場所やいろいろなものが床に散乱している状態で遊ぶことがないよう、くれぐれも注意しましょう。

積み木やブロック

積み木やブロック

月齢が高くなるにつれて、手先が器用になり小さなものを上手に扱えるようになります。この時期の赤ちゃんへのお勧めは、積み木やブロックを積んでは崩す遊び。

赤ちゃんは幼児期に入ると、積み木やブロックで意味のある形を作ることに楽しさを感じますが、この頃の赤ちゃんは積み上げて楽しむことだけでなく、崩して遊ぶことも好みます。赤ちゃんと遊ぶ際には大人の感性や考え方ではなく、赤ちゃんが楽しめる遊び方を優先させましょう。

満1歳の赤ちゃんの様子

満1歳の赤ちゃんの様子

満1歳以上になるとよちよち歩きできるようになりますので、遊びの幅はさらに広がります。言葉を話し始める子もいますので、ママやパパからの声かけにしっかり反応してくれます。一人歩きが出来るようになったら、全身を使った活発な遊びがお勧めです。

お絵かき

お絵かき

上手にクレヨンが握れるようになったら、お絵かき遊びもできるようになります。お絵かきといってもクレヨンで紙にぐるぐると模様を描く程度ですが、紙にクレヨンでものを描くという作業自体を喜びます。

赤ちゃんのお絵かきですので、紙からはみ出してしまったり、服や手を汚してしまうことは当たり前。赤ちゃんとお絵かきをして遊ぶ際には、汚れてもいい服装を着せ、紙は大きめのものを用意してあげましょう。上手に描けることが目的ではありません。赤ちゃんと一緒に、伸び伸びとクレヨンで自由にお絵かきをして楽しみましょう。

公園での遊び

公園での遊び

満1歳以上になり離乳もほぼ完了し、お昼寝のリズムも整ったら、戸外での遊びがお勧め。公園の砂場での遊びに加えて、ジャングルジムやブランコ、そして広場でのかけっこなど、全身を使った遊びがぴったりです。

毎日戸外で遊ぶことにより、昼夜のリズムも安定し、赤ちゃんの食欲も出てきます。公園での遊び方は無限大。赤ちゃんの成長に合わせて、戸外での遊びをいろいろと工夫してあげましょう。

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まとめ

赤ちゃんとどのように遊んでいいか分からない、と悩んでいるママに参考になるよう、赤ちゃんとの遊び方について知っておきたい情報をいろいろと紹介しました。赤ちゃんにとっての遊びは、単なる楽しみに留まりません。赤ちゃんは遊びを通じて、知覚や運動能力を向上させていきます。また遊びは赤ちゃんの感情形成にも重要や役割を果たし、ママやパパとのコミュニケーションの礎となります。

赤ちゃんと上手に遊ぶいちばんのポイントは、月齢にぴったりの遊び方を選ぶこと。赤ちゃんの月齢にぴったりの遊び方で赤ちゃんとの密なスキンシップを楽しみましょう。