赤ちゃんの爪を切るときに知っておきたいこと

赤ちゃんの爪を切るときに知っておきたいこと コツは? 注意 赤ちゃん 生活

赤ちゃんの爪は意外に伸びが早く、お母さんが注意して切ってあげないと、自分で自分の顔や手足を傷つけてしまうおそれがあります。赤ちゃんの爪は柔らかく小さいため、切り方のポイントを心得ておかないとうまくいきません。

赤ちゃんの爪はいつから切るの?赤ちゃんの爪を切るタイミングとは?赤ちゃんの爪の切り方とは?赤ちゃんの爪を切るコツとは?赤ちゃんの爪を切るときに注意すべきポイントとは?など、赤ちゃんの爪の切り方について知っておきたいさまざまな情報をご紹介します。

赤ちゃんの爪の伸びについて

赤ちゃんの爪の伸びについて

赤ちゃんの爪の切り方について詳しく見ていく前に、まずは赤ちゃんの爪の特徴や伸び方について押さえておきましょう。赤ちゃんの爪はとっても小さく、デリケートに出来ています。小さな指に付いた小さな爪。見ているだけでお母さんは幸せな気分になりますね。

見た目は非常に繊細な赤ちゃんの爪ですが、授乳中や抱っこしている際に、赤ちゃんの手がお母さんの顔に当たってしまい、赤ちゃんの爪で引っかき傷が出来ることもあります。お母さんだけでなく、身動きをしたり、体勢を変えたりしたときに、自分の爪で自分の頬を引っかいてしまうことも。赤ちゃんの爪の特徴について見ていきましょう。

赤ちゃんの爪は薄い

赤ちゃんの爪は薄い

赤ちゃんの爪の特徴のひとつは、大人の爪に比べると非常に薄いこと。その薄さは剃刀並みともいわれています。生後すぐの時点ではきわめて薄く柔らかい赤ちゃんの爪も、成長とともにどんどん厚みを増し、固くなっていきます。

赤ちゃんの爪は伸びが早い

赤ちゃんの爪は伸びが早い

一般的に言うと、赤ちゃんの爪は大人の爪よりも伸びが早く、こまめにチェックしないとすぐに伸びてしまいます。しかしながら爪の伸びの早さには赤ちゃんによって個人差がありますので、どのくらいのタイミングで爪切りをしてあげたほうが良いかは、一人一人の赤ちゃんによって違ってきます。お母さんがこまめにチェックしてあげることが大切です。

赤ちゃんの爪は平ら

大人の爪は中心の部分が軽く盛り上がった形をしていますが、赤ちゃんの爪はまだ平らな形をしています。爪の厚さや固さ同様、爪の形も成長とともに徐々に大人の爪の形に近づいていきます。

赤ちゃんの爪はいつから切るの?

赤ちゃんの爪はいつから切るの?

赤ちゃんの爪を切るのは生後○○日から、という決まりがあるわけではありません。生後1週間目でも2週間目でも、赤ちゃんの爪の長さが長過ぎる場合には切ってあげなくてはなりません。

赤ちゃんの爪はお母さんのおなかの中にいるときから伸び始めていますので、生まれた時点で爪がすでに長い赤ちゃんもいれば、短い赤ちゃんもいます。

赤ちゃんの爪をいつから切り始めるかは、赤ちゃんの爪の長さや伸び方に応じて、適切に判断してあげましょう。

赤ちゃんの爪を切りそろえる必要性

赤ちゃんの爪を切りそろえる必要性

赤ちゃんの爪が長くなっているにも関わらず、そのままにしておくと赤ちゃん自身の顔を引っかいてしまうおそれがあるだけでなく、長くなった爪の間に汚れが溜まってしまいます。

赤ちゃんは指を口にもって行きますので、爪や指に汚れや雑菌が付いていると、それが口を通して赤ちゃんの身体に入っていきます。

手の爪だけでなく、足の爪にしても同様で、汚れや雑菌が爪の間に侵入することを防ぐためにも、赤ちゃんの爪は短く切りそろえておかなければなりません。

爪が伸びたままだと 爪が割れてしまう場合も

赤ちゃんの爪は柔らかいため、繊維に引っ掛けてすぐ爪が割れてしまうことも挙げられます。そうなると、爪が割れた時に出来た傷から雑菌が感染する可能性も低くありません。

特に寝返りを始めたりハイハイしたりと、赤ちゃん自身がどんどん動くようになるとさらに爪が割れやすくなりますし、お友達と遊んでいる時に相手に怪我をさせてしまうこともあるかもしれません。この時期は更にこまめに赤ちゃんの爪の伸びをチェックしましょう。

赤ちゃんの爪を切るタイミングとは?

赤ちゃんの爪を切るタイミングとは?

赤ちゃんは新陳代謝が活発で、髪の毛や爪の伸びも早いので、大人の爪切りのタイミングをそのまま当てはめることはできません。大人の方でも爪を切るタイミングは人それぞれかと思われます。

一週間に一回程度はきちんと爪を切り、やすりで丁寧に整えることが望ましいとはいえますが、爪の伸び方の早い・遅いによって、爪切りを行う回数や頻度は変わってきます。では赤ちゃんの場合は、どの程度の頻度で爪切りを行えばいいのでしょうか?

赤ちゃんの爪切りは必要に応じて行う

赤ちゃんの爪の伸びは早く、切って数日もすると再び切る必要が出ることもありますが、反対に一週間に一回程度で済むこともあります。

赤ちゃんの爪を切る目安は日数ではなく、どの程度爪が伸びているかによります。爪の白い部分が指先よりも2、3mm出ていたら、短く切ってあげるようにしましょう。

赤ちゃんの爪の切り方のコツとは?

赤ちゃんの爪の切り方のコツとは?

赤ちゃんの爪の切り方について詳しく説明してみましょう。赤ちゃんの爪は非常にデリケート。爪の形状は平らで薄く柔らかいことが特徴。

爪の色もまだ大人の爪とは違い、色は薄く、明るさが十分にないと指の皮膚との見分けが付かずに深爪をしてしまいます。

大人用の爪切りは使わない

大人用の爪切りは使わない

赤ちゃんの爪は非常に薄く、そして柔らかいので、大人用の爪切りは不向きです。大人用の爪切りを代用することは控え、ベビー用の爪切りを必ず用意しましょう。

大人用の爪切りは爪をパッチンと切るタイプですが、赤ちゃん用の爪切りの多くははさみ型で、赤ちゃんの指や爪を傷つけないように、先が丸く加工されています。

万が一指の肉に当たっても、赤ちゃんが怪我をしにくいように出来ているので、自信のない方でも安心。サイズも赤ちゃんの指に合わせて作られていますので、赤ちゃんの爪を切ってあげるときにベビー用爪切りは必需品です。

ベビー用爪切りの使い分け

ベビー用爪切りの使い分け

ベビー用の爪切りは二種類、ひとつはパッチンと爪を切る爪切り型、もうひとつははさみ型です。

どちらも赤ちゃんの指のサイズに合わせて小さく出来ていますので、どちらを使っても差し支えありませんが、爪切り型のほうは、赤ちゃんの爪が少し固くなってから使ったほうがいいでしょう。

爪切り型はある程度固さと厚みのある爪を切ることを想定した作りになっていますので、新生児の柔らかく薄い爪は切りにくいはずです。新生児に対してははさみ型を利用し、そしてもう少し月齢が上がったら爪切り型を使用する。これが一般的なパターンといえるでしょう。

ベビー用爪切りのいろいろ

ベビー用爪切りのいろいろ

ベビー用爪切りにははさみ型と爪切り型がありますが、どちらのタイプにしても、赤ちゃんの爪が楽に、そして安全に切れるような工夫が施されています。

抗菌樹脂を使ったもの、お母さんやお父さんが握りやすいようにはさみの握りの部分が大きく出来ているもの、切れた爪が飛散らないように受け止めキャップやストッパーがついているもの、赤ちゃんが誤って触っても怪我をしないようにチャイルドロックのついているもの、赤ちゃんの小さな爪が見やすいように、ルーペやライトがついているもの、爪切りだけでなく、鼻吸い器やブラシなどケア製品とセットになったものなど、選ぶのに迷うほど嬉しい機能がたくさんついているものばかり。

出産後すぐに必要になりますので、出産前に用意しておくと安心です。

赤ちゃんの爪を切る際のポイント

赤ちゃんの爪を切る際のポイント

赤ちゃんの手の爪を切る際には、赤ちゃんの後ろに位置し、自分の爪を切るように構えたほうが楽に切れます。

また反対に足の爪を切る際には、赤ちゃんと向かい合わせになり、前から切ってあげるほうが楽に切れます。どんな場合でも、赤ちゃんの小さな指と爪がはっきり見える明るい場所で行います。

足の爪を切るタイミングとは?

足の爪を切るタイミングとは?

足の爪の伸びは手の爪の伸びよりも遅いので、それほど神経質にチェックしなくても大丈夫。毎回手の爪と足の爪を切るのではなく、手の爪を3回切るごとに足の爪を一回切る程度を目安にしましょう。

ただし、赤ちゃんは身動きをしてしまうので、一度に全部の爪を切ることが出来ない場合もあります。爪を切るタイミングや回数は臨機応変に変えていくようにしましょう。

赤ちゃんの爪は複数回に分けて少しずつ切る

赤ちゃんの爪は複数回に分けて少しずつ切る

まずは赤ちゃんの指をしっかり持ち、赤ちゃんの爪先の肉の部分を下方向に押し入れるようにすると、爪が切りやすくなります。

爪はまずまっすぐ横に切り、その後左右の角を切りそろえます。爪の白い部分を0.5mm程度は残すようにしましょう。

一気に切ろうとすると切り過ぎたり、皮膚まで切ってしまうおそれがありますので、複数回に分けて少しずつ切ってあげましょう。赤ちゃんの爪は柔らかいので、爪を切ったあとのやすりがけは必要ありません。

赤ちゃんの指を押さえながら切る

赤ちゃんの指を押さえながら切る

赤ちゃんの指を一方の手でしっかり固定し、赤ちゃんの指の肉を押しながら爪を切ることがコツ。指の肉を押し、爪を押し出すことで、はさみや爪切りの刃で誤って赤ちゃんの指を傷つける可能性が減ります。

焦らず、ゆっくり切る

どんなにおとなしい赤ちゃんでも、いざ爪を切ろうとすると身動きをして、じっとしていてくれません。こんなときは焦らず、一本ずつ切るようにしましょう。

一度に全部に指を切れなくてもイライラせずに、複数回にわけて切るようにしたほうが、赤ちゃんにとってもお母さんやお父さんにとっても負担が軽くなります。

家族に協力してもらう

家族に協力してもらう

赤ちゃんにとっては、爪を切ろうとするお母さんの動きがとても気になります。赤ちゃんの爪切りのコツを覚えるまでは、お母さん一人で赤ちゃんの爪を切るよりは、お父さんに協力してもらったほうが早く終わります。

ひとりがおもちゃなどを使って赤ちゃんの興味を誘っておいてから、赤ちゃんに気づかれないようにもうひとりがそっと爪を切るようにするとうまくいくことがあります。ひとりでやってもうまくいかない場合には、お父さんや家族に協力をお願いしましょう。

入浴後はできるだけ避ける

入浴後は避ける

大人の爪は厚みがあり固いため、入浴後少し柔らかくなったときに行うのが良い、といわれていますが、赤ちゃんの場合は入浴後の爪切りは適していません。

赤ちゃんの爪はもともと柔らかく、その上お風呂に入ってふやけてしまうと、柔らかくなりすぎてうまく切れません。赤ちゃんの爪切りは入浴後は避けるようにしましょう。

赤ちゃんの爪はいつ切ると上手に切れる?

赤ちゃんの爪はいつ切ると上手に切れる?

赤ちゃん自身がじっとしてくれると、爪切りは早く、そして上手に出来ます。爪切りのコツを覚えるだけでなく、どんなときに爪切りをしたらうまくいくのか、今度は赤ちゃんの爪を切るタイミングについて考えて見ましょう。

赤ちゃんが静かにしている時間を選ぶ

赤ちゃんが静かにしている時間を選ぶ

授乳中や睡眠中は赤ちゃんがじっと静かにしていますので、このときを見計らって爪切りを行うとうまくいきます。

他にも何かに気をとられていてじっとしているときや、お昼寝後など、まだ眠くてうとうとしている時間帯を見計らって行いましょう。

赤ちゃんの機嫌の良いときに行う

赤ちゃんの機嫌の良いときに行う

体調が悪く、機嫌の悪いときに行うとうまくいきません。爪切りのコツが完全につかめているならば別ですが、お母さんもお父さんもまだ不慣れなうちは、赤ちゃんが機嫌良く、ぐずっていないときに行うほうがうまくいきます。

赤ちゃんが暴れたり、ぐずっているにも関わらず無理やり行った挙句、赤ちゃんの指に怪我をさせても仕方ありません。赤ちゃんの爪は伸びたらその都度切ってあげることが基本ですが、爪を切るタイミングは臨機応変に対応するようにしましょう。

赤ちゃんの爪切りに失敗したときの対処法とは?

赤ちゃんの爪切りに失敗したときの対処法とは?

赤ちゃんの爪を切っているときに、誤って爪切りの刃で赤ちゃんの指に軽い傷をつけてしまった。深爪してしまい、出血している。このような場合にはどんな点に注意しなければならないのでしょうか?

赤ちゃんの指から出血がある場合、まずは落ち着いて冷静に様子を観察しましょう。爪切りに失敗して出血があったとしても、ほとんどの場合出血の量は微量で、すぐに止まってしまいます。

出血の量がごくわずかですぐに止まった場合には、何もする必要はありません。消毒薬や絆創膏を貼ったほうがいいのでは?と思うお母さんもいるようですが、赤ちゃんは指を口に入れてしまうことがありますので、どうしても必要でない限り、絆創膏などはあまりお勧めできません。

出血が止まらない、出血量が多いなど、心配なことがあれば、かかりつけの小児科を受診するようにしましょう。

まとめ

爪は健康のバロメーターといわれるとおり、爪の状態から体の健康状態を伺い知ることが出来ます。赤ちゃんの爪は小さくデリケートですが、身体の他の部分同様、爪の伸びも早く、お母さんが毎日きちんと確認してあげないと、すぐに伸びてしまいます。

赤ちゃんの小さな爪を切るのは怪我をさせそうで不安ですが、コツとポイントさえ押さえ、タイミングを見計らって行いさえすれば、それほど難しいことはありません。赤ちゃんの指や爪を痛めない爪切りやはさみも必ず用意しておきましょう。