2歳~3歳の言葉(遅れや出ないなど)について知っておきたいこと

うちの子は2歳を過ぎたのに、なかなか言葉をはっきりと話そうとしない、どもりがある。もうすぐ3歳になるのに、いつまでたってもカタコトのような言葉ばかりで心配。

そんな、2歳~3歳の子供を持つお母さんにとって、言葉遅れや言葉が出ないということは深刻な悩みです。もしかしたら自閉症ではないのかと、心配も膨らんでしまいがちになるでしょう。

2歳~3歳のお子さまで、言葉遅れや言葉が出ない場合、単に発達するスピードが緩やかというだけでなく、さまざまな原因が隠されている場合があります。その原因ひとつひとつを探り、対処方法を実践していくことで少しずつ言葉の発達は進んで行くことでしょう。

そこで、2歳~3歳の子供が言葉遅れや言葉が出ないという場合における、原因と対処方法を詳しくご紹介していきたいと思います。

PR

言葉を話す年齢

言葉を話す年齢

2歳~3歳になっても言葉を話さないと、お母さんはとても心配になるもの。なぜなら、1歳を過ぎるくらいの頃には多くの子供たちが話し始めるからです。

実際に検診で言葉の遅れが指摘されるケースも多く、発達障害の恐れを考えなければならないという場合もあります。しかし、子供たちにより言葉を話す年齢はバラバラで、一概に2歳~3歳だからといって、遅すぎるというわけでもありません。

急に言葉をたくさん話し始める場合もありますので、最初から発達障害と決めつけないようにしましょう。

言語の発達には男女差がある?

言語の発達には男女差がある?

「女の子の方が口が達者」とよく言われますが、赤ちゃんが言葉を話し始める時期にもその傾向が見られます。男の子の方が言葉を話し始めるのが遅い傾向にあるのは、胎児の頃から分泌される男性ホルモンに関係があります。

精巣から男性ホルモンが分泌されない限り全ての人間は女性の構造体なのですが、実は男性ホルモンには左脳の発達を抑える影響を持っています。右脳は空間把握能力や図形処理能力を、左脳は言語や計算能力をつかさどっていますが、左脳の発達が男性ホルモンで抑えられる事で、女の子よりも言葉の遅れが出やすくなってしまうのです。

男の子の場合はこの原因の他にも、何か一つの事に集中しすぎて問いかけや呼びかけに答えられない事もありますので、心配しすぎず様子を見てみてください。

言葉遅れの原因

2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりするのには、さまざまな原因が関係しています。

子供の個性

子供の個性

まず、単に個性という場合もあるでしょう。例えば、運動が得意な子供もいれば、お絵かきが得意な子供もいますし、歌を歌うのが大好きな子供もいます。

そのような中で、得意不得意が出てくるのは当然のことです。全てまんべんなくこなせるという子供はほとんどいません。言葉を理解していても、それをアウトプットする処理が不得意なこの場合、言葉遅れになりやすいと言われています。

大人でも、今の気持ちをうまく言葉にして表現するのは難しいことはたくさんあるのですから、子供たちによっても気持ちをどのような言葉で表現すればいいのか、戸惑うことはあるのです。じっくりものを考え、言葉を話すということは悪いことではありません。じっくりとアウトプットの時を待ってあげるのも大切だと言えるでしょう。

言葉をインプットしている量が少ない

たくさんのインプット

2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりする場合、言葉をインプットしている量が少ない可能性があります。

言葉を話すためには、たくさんの言葉を聞き、それを理解しておく必要があるため、言葉をインプットする量が少ないと、自動的に言葉を話すためのアウトプットも遅れてしまうのです。例えば、お母さんがあまり赤ちゃんに話しかけていなかったり、お外で遊ぶ機会が少なくいろんな声や言葉を聞く機会が少なかったりすると、どうしてもインプットの量は減ってしまいます。

言葉を話し始めるのは、よくコップに例えられますが、たくさんの言葉をインプットしコップからあふれ出たその瞬間に言葉としてアウトプットが始まり「話す」という行為が生まれるのです。

言葉遅れや言葉が出なかったりするのが気になるときは、どれくらい言葉のインプットができているのか、もう一度確認してみると良いでしょう。

一方通行のコミュニケーション

一方通行のコミュニケーション

実は、最近2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりする子供が増えてきていると言われています。その背景には、テレビやインターネット、DVDやスマートフォンなど画面を使う頻度が多くなっているのがひとつの原因とされています。

2歳~3歳になると、よく動き回りますしイタズラも盛んな時期です。家事をしたいのに手が離せないしいつも見張っていなければならないと、お母さんは大変です。

しかし、そんな子供がぴたりと大人しくなる瞬間があります。それが、テレビやDVD、スマートフォンなど画面に映し出されるアニメや幼児向け番組を見ているときです。

カラフルなアニメや、幼児向けの番組は、子供たちが注目しやすい構成を緻密に考え、発信しているので、それを見ているときは興味津々になりますし、他の動きをいとも簡単に止めてしまいます。

お母さんとしては、この好きに家事や自分のことができるので大助かりですが、あまり観ている時間が長いと、言葉に影響してくる恐れがあるのです。

受け身の慣れ

受け身の慣れ

テレビやインターネット、DVDやスマートフォンなど画面を見る時間が長いと、言葉遅れの原因になると言われています。

お母さんとしては、画面に注目しじっとしてくれているのでラクになりますが、相手から発信されることをただ受けているだけなので、コミュニケーション能力は育まれていきません。一見、たくさんの音楽や言葉を聞くので言葉の発達に良いように思いますが、言葉を聞いて学ぶということには直結することはありません。

言葉を知り、真似をするのはお母さんと向き合い口を観察しながら音を聞くということが大切になります。御飯を食べているときに「ま・ん・ま、お・い・し・い?」と丁寧に話しかけると、子供は興味を持ってその言葉を聞こうとします。その反復が言葉を理解し、話すことへと繋がるのです。

画面を何時間も観させてしまっている方は、1時間以内に抑えるようにし、その分リアルなコミュニケーションをしっかり取る時間を増やしていくようにしましょう。

耳の病気の可能性

耳の病気の可能性

言葉が遅いと、すぐに何か障害があるのではと考えてしまうお母さんも多いですが、それと同時に病気の可能性を疑いましょう。

言葉の遅れの大きな原因となる病気の一つが、幼児に多く発生する滲出性中耳炎です。

耳が痛くなる急性中耳炎と違いこの場合はあまり痛みを感じないのが特徴で、呼んでも返事をしない等の軽度の難聴のような症状が現れるため、言葉が遅くなるのです。

早く治療を開始すれば完治しますが、放っておくと症状が進行して難聴となる可能性がアップします。自分の子供の言葉が遅いと感じたら、まずは聴覚に異常はないか普段の様子を注意深く観察してみましょう。

言葉を伝える方法

言葉を伝える方法

2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりする場合でも、丁寧に言葉を聞かせ、教えていくと徐々に言葉を話すことへと近づいていきます。

言葉を話せるようになるためには、まず言葉を聞いて覚え、その意味を理解する必要があるので、動作を交えながら伝えて行くと良いでしょう。例えば、おやつに出したリンゴを指さし、「リンゴだよ」と教え、一口食べたら、「リンゴ、おいしいね」と一緒にもぐもぐ楽しみましょう。

そして、絵本に書かれたリンゴを指さし「これは、リンゴ」と教え、スーパーに出かけたときも「おやつの、リンゴだね」と繰り返し伝えていきます。

何度もリンゴという言葉を繰り返し、食べているときに感じることで、リンゴという物体を理解することができるのです。好物がリンゴなら、お腹が空いてくると指をさして「リンゴ」と言いやすくなるかもしれません。このように、ひとつひとつの言葉を丁寧に聞かせ、教えていくことが大切です。

どもりが気になる

どもりが気になる

2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりするケースがありますが、話し始めてもどもりのようになったり、宇宙後のようで何を話しているのかわからないということがあります。

言葉を理解しているものの、うまく話せていないということは口の使い方や舌の使い方が発達しきれていない可能性があるでしょう。

そんな時は、舌や口のトレーニングを一緒にしていくとより話しやすくなります。

口を大きく開けて、「アイウエオ」の順に口の筋肉を刺激していきましょう。また、指を使ってイーと口の端を引っ張ったりするのもオススメです。また、舌の筋肉を刺激するためにも、「ベー」と舌を思いっきり出したり、唇をなぞるようにクルクル回したりしましょう。

遊びを交えながらすると良いので、にらめっこや変顔をしながらトレーニングしていくと楽しく継続することができます。早い子なら3ヶ月ほどで少しずつ言葉がハッキリしてくるでしょう。

不安になりがちな発達障害

不安になりがちな発達障害

2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりする場合、言葉のインプットの量が足りていなかったり、言葉を処理するスピードが緩やかだったり、舌の筋肉がまだうまく使えていなかったりする場合がほとんどです。

しかし、なかには発達障害から言葉遅れが生じている場合もあります。発達障害のひとつとして言葉遅れが指摘されるため、2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりすると不安になるお母さんも多くなりますが、具体的に発達障害の言葉遅れと、単なる言葉遅れとにはどんな違いがあるのでしょうか。

言葉の理解度を探ろう

言葉の理解度を探ろう

2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりする場合、発達障害の恐れがあります。

普通の言葉遅れと、発達障害による言葉遅れにはどんな違いがあるのでしょうか。まず、言葉の理解度を探っていきましょう。

例えば、大好きなおもちゃとしてボールがある場合、「ボール取ってきて」と声をかけてみましょう。言葉が出ていなくてもおもちゃ箱にボールを取りに行き、持ってくるようなら言葉を理解していると言えます。

しかし、同じ言葉を投げ掛けても不思議な顔をしているだけでボールを取りにいかないケースもあります。単にそういう気分ではないということもありますが、言葉を理解していない可能性もあるので、さらにさまざまな特徴をチェックしていくようにしましょう。

発達障害のさまざまな特徴

発達障害のさまざまな特徴

2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりする場合、発達障害の恐れがありますが単に言葉遅れだけで発達障害であるとは言い切れません。

さまざまな特徴があるので、ひとつひとつ照らし合わせていきましょう。

例えば、表情に注目してみてください。喜怒哀楽といった感情が表情に現れにくく、怒ったり怖い目にあっても泣いたり戸惑うような表情を見せない場合や、普通なら泣いてしまう場面で逆に笑うなど、表情の表現があまり活発ではないと、発達障害の恐れがあります。

また、遊びにも注目してみてください。ひとつの遊びばかりに集中していないでしょうか。積み木でしか遊ばず、ただ積み上げて崩れるということを繰り返すばかりだったり、水遊びが大好きでいつもバケツに水を入れる行為を繰り返したりしている。その遊びをやめさせようとすると、かんしゃくを起こしたり激しく抵抗したりするという場合、発達障害の恐れがあるでしょう。

言葉を話す内容について

言葉を話す内容について

2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりする場合、発達障害の恐れがありますが、言葉を話していても発達障害であることもあります。どんな言葉を発しているか、その内容に注目してみましょう。

例えば、言葉を話していてもそれが意味のない言葉ばかりであることもあります。

コマーシャルで聞こえてくるフレーズをただ発していたり、お母さんが話した言葉をオウム返しするだけだったりすることもあるでしょう。物の名前であっても、意味のない言葉を繰り返していると、その言葉を理解していない可能性があります。

話し始めたけれど、コミュニケーションとしては不成立だと感じる場合、一度しっかり調べてみる必要があると言えるでしょう。

療育という方法

療育という方法

2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりする場合、定期検診などで言葉遅れを指摘されることがあります。

その際、発達障害の可能性もあるとして、療育を薦められることもあるでしょう。療育を薦められると「自分の子は発達障害なのか」と決めつけてしまいがちです。中には拒否してしまう家庭もあるでしょう。

しかし、実際に療育をスタートさせてみると問題がないことがわかるケースもあります。また、発達障害だとしてもさまざまな対処法を早めにスタートし、施設でも自宅でもトレーニングできるようになるので安心です。

幼稚園や経歴に傷がつくのではと考え込んでしまうこともあるでしょうが、療育に通ったことは経歴に残りませんし、何かに影響することもありません。

早期発見、早期対処が大切ですし、療育に通うことで発達障害ではなかったと判明するケースもたくさんあります。いずれにせよ、早い段階から対処しておくことで、不安を少しでも多く取り除くことができるでしょう。

まとめ

このように、2歳~3歳になっても言葉遅れが出ていたり、言葉が出なかったりする場合における、原因や対処方法についてご紹介しました。

単なる言葉遅れの場合は、言葉のインプットを大切にし、テレビやスマートフォンなど画面を見る時間を減らしてコミュニケーションの時間を増やしていきましょう。

発達障害の心配がある場合は、病院でチェックを受け、早めに療育をスタートすることで適切に対処することができます。

いずれにせよ、言葉遅れの不安は相談することが大切です。自分一人で抱え込まず、まずは相談し対処方法を実践していきましょう。

PR